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ある日のこと、私はカイル殿下と共に街へ出かけていた。目的は買い出しである。学園の近くには小さな街があり、私たちはそこで買い物をすることが多かったのだ。
「あ、あの……カイル殿下……」
(うぅ……緊張するなぁ……)
ドキドキしながら話しかけると彼は笑顔で答えてくれた。
「どうしたんだい?フィーナ?」
優しく問いかけてくれる彼にドキッとする。私は意を決して言った。
「て、手を繋ぎませんか……?」
(言っちゃった……!)
恥ずかしさのあまり顔が熱くなるのを感じる。だが、彼は嫌な顔一つせずに手を握ってくれたのだ。
「もちろんだよ」
微笑みながら言う彼にキュンとする。そのまま私たちは手を繋いで歩いたのだった。
「次はどこに行くんですか?」
「そうだね……あそこの店にしようか」
カイル殿下が指差したのはオシャレな雰囲気のカフェだった。中に入ると店員さんに案内されて席に座る。メニューを見ながら何を頼もうか悩んでいるとカイル殿下が言った。
「フィーナは何が食べたいんだい?」
「私はパンケーキを頼みます!」
(甘いもの大好きなんだよね~♪)
そんなことを考えながら答えると彼も注文を決めたようだ。しばらくするとパンケーキが来て私たちは一緒に食べることにした。一口食べる度に口の中に甘さが広がり幸せな気分に浸る。
「美味しいですね!」
笑顔で言うと彼も微笑みながら頷いた。それからしばらく雑談した後、店を後にすることにした。会計を済ませると店を出る。
「次はどこに行こうか?」
「えっと……あの……」
(どうしよう……?)
行きたいところはたくさんあるのだが、なかなか言い出せない。そんな私の様子を見かねたのかカイル殿下が提案してくれた。
「じゃあ、ショッピングでもしようか?」
「はい! 是非!」
元気よく返事をすると私たちは街中にある店を見て回ることにするのだった。
「わぁ~! 可愛い服がたくさんありますね~!」
思わず声が出てしまうほど興奮していた。今来ている服も可愛いとは思うのだが、他のデザインのものも見てみたいという気持ちになっていたのだ。
(どれにしようかなぁ……?)
悩んでいるとカイル殿下が声をかけてくれた。
「気に入ったものがあったら言ってくれればプレゼントするよ」
「いいんですか!?」
驚いて聞き返すと彼は笑顔で頷いた。
(やったぁ!)
心の中でガッツポーズをすると早速、探し始めることにする。そして私はついに運命の一着を見つけたのである!それはレースのついた可愛らしいワンピースだった。さっそく試着させてもらうことにしてカーテンを閉める。着替え終わると少し緊張した面持ちでカーテンを開けることにしたんだ……
「ど、どうですか?」
ドキドキしながら聞いてみるとカイル殿下は笑顔で答えてくれた。
「すごく似合っているよ」
(嬉しい……!)
私は心の中で叫ぶと笑顔になるのだった。その後も何着か試着した後、購入することに決めた。会計を済ませると店を出る。
「次はどこに行く?」
カイル殿下が尋ねてきたので私は迷うことなく答えた。
「えっと……あの……あそこに行きませんか?」
私が指差したのはアクセサリーショップだった。中に入ると早速、商品を見て回ることにする。どれも素敵で目移りしてしまうほどだったが、その中でも特に気になるものがあった。それは小さな宝石のついたネックレスである。手に取ってみるとキラキラと輝いておりとても綺麗だった。
(わぁ……!)
思わず見とれてしまうくらいに綺麗なものだったのだ。値段を見るとそこまで高くなかったため購入することにした。
「これください!」
元気よく言うと店員さんが笑顔で対応してくれた。会計を済ませるとカイル殿下の元へ向かうことにする。
「似合っていますか?」
「うん、すごく可愛いよ」
(はうぅ……!)
カイル殿下に褒められて顔が熱くなるのを感じる。
「次はどこに行こうか?」
「夕日を見に行きませんか?」
私が提案するとカイル殿下は笑顔で頷いてくれた。そして私たちは浜辺に向かって歩き始めるのだった……
夕日が沈みかけている頃、私とカイル殿下は浜辺を歩いていた。辺りに人の姿はなく静かな空間が広がっている。そんな中で私たちは手を繋ぎながら歩いていた。
(ああ……幸せすぎる……!)
心の中で幸せを噛み締めていると突然、カイル殿下が立ち止まった。どうしたのだろうと思っていると彼は真剣な表情でこちらを見つめてくる。そしてゆっくりと口を開いた。
「フィーナ……」
名前を呼ばれるだけで胸が高鳴るのを感じる。ドキドキしながら次の言葉を待っていると彼は言った。
「君のことが好きだ」
(えっ……!?)
突然の告白に頭が真っ白になる。まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったからだ。私は動揺しながらもなんとか答えた。
「わ、私も好きです……」
顔を真っ赤にして答えるとカイル殿下は嬉しそうに微笑んだ。その笑顔を見た途端、胸がキュンとなるのを感じた。もう我慢できないと思った私は勇気を出して言うことにした。
「キ、キスしてください……」
(言っちゃった……!)
恥ずかしさのあまり俯いてしまう。するとカイル殿下は私の顎に手を添えると上を向かせた後に唇を重ねてきたのだった……
(ああ……幸せすぎる……!)
心の中で叫ぶと同時に涙が溢れ出すのを感じる。好きな人と結ばれた喜びで胸がいっぱいになったのだ。それから私たちは何度もキスをした。
「愛しているよ、フィーナ」
「私も愛しています……!」
見つめ合いながら愛の言葉を囁き合う。そしてもう一度唇を重ねたのであった……
「あ、あの……カイル殿下……」
(うぅ……緊張するなぁ……)
ドキドキしながら話しかけると彼は笑顔で答えてくれた。
「どうしたんだい?フィーナ?」
優しく問いかけてくれる彼にドキッとする。私は意を決して言った。
「て、手を繋ぎませんか……?」
(言っちゃった……!)
恥ずかしさのあまり顔が熱くなるのを感じる。だが、彼は嫌な顔一つせずに手を握ってくれたのだ。
「もちろんだよ」
微笑みながら言う彼にキュンとする。そのまま私たちは手を繋いで歩いたのだった。
「次はどこに行くんですか?」
「そうだね……あそこの店にしようか」
カイル殿下が指差したのはオシャレな雰囲気のカフェだった。中に入ると店員さんに案内されて席に座る。メニューを見ながら何を頼もうか悩んでいるとカイル殿下が言った。
「フィーナは何が食べたいんだい?」
「私はパンケーキを頼みます!」
(甘いもの大好きなんだよね~♪)
そんなことを考えながら答えると彼も注文を決めたようだ。しばらくするとパンケーキが来て私たちは一緒に食べることにした。一口食べる度に口の中に甘さが広がり幸せな気分に浸る。
「美味しいですね!」
笑顔で言うと彼も微笑みながら頷いた。それからしばらく雑談した後、店を後にすることにした。会計を済ませると店を出る。
「次はどこに行こうか?」
「えっと……あの……」
(どうしよう……?)
行きたいところはたくさんあるのだが、なかなか言い出せない。そんな私の様子を見かねたのかカイル殿下が提案してくれた。
「じゃあ、ショッピングでもしようか?」
「はい! 是非!」
元気よく返事をすると私たちは街中にある店を見て回ることにするのだった。
「わぁ~! 可愛い服がたくさんありますね~!」
思わず声が出てしまうほど興奮していた。今来ている服も可愛いとは思うのだが、他のデザインのものも見てみたいという気持ちになっていたのだ。
(どれにしようかなぁ……?)
悩んでいるとカイル殿下が声をかけてくれた。
「気に入ったものがあったら言ってくれればプレゼントするよ」
「いいんですか!?」
驚いて聞き返すと彼は笑顔で頷いた。
(やったぁ!)
心の中でガッツポーズをすると早速、探し始めることにする。そして私はついに運命の一着を見つけたのである!それはレースのついた可愛らしいワンピースだった。さっそく試着させてもらうことにしてカーテンを閉める。着替え終わると少し緊張した面持ちでカーテンを開けることにしたんだ……
「ど、どうですか?」
ドキドキしながら聞いてみるとカイル殿下は笑顔で答えてくれた。
「すごく似合っているよ」
(嬉しい……!)
私は心の中で叫ぶと笑顔になるのだった。その後も何着か試着した後、購入することに決めた。会計を済ませると店を出る。
「次はどこに行く?」
カイル殿下が尋ねてきたので私は迷うことなく答えた。
「えっと……あの……あそこに行きませんか?」
私が指差したのはアクセサリーショップだった。中に入ると早速、商品を見て回ることにする。どれも素敵で目移りしてしまうほどだったが、その中でも特に気になるものがあった。それは小さな宝石のついたネックレスである。手に取ってみるとキラキラと輝いておりとても綺麗だった。
(わぁ……!)
思わず見とれてしまうくらいに綺麗なものだったのだ。値段を見るとそこまで高くなかったため購入することにした。
「これください!」
元気よく言うと店員さんが笑顔で対応してくれた。会計を済ませるとカイル殿下の元へ向かうことにする。
「似合っていますか?」
「うん、すごく可愛いよ」
(はうぅ……!)
カイル殿下に褒められて顔が熱くなるのを感じる。
「次はどこに行こうか?」
「夕日を見に行きませんか?」
私が提案するとカイル殿下は笑顔で頷いてくれた。そして私たちは浜辺に向かって歩き始めるのだった……
夕日が沈みかけている頃、私とカイル殿下は浜辺を歩いていた。辺りに人の姿はなく静かな空間が広がっている。そんな中で私たちは手を繋ぎながら歩いていた。
(ああ……幸せすぎる……!)
心の中で幸せを噛み締めていると突然、カイル殿下が立ち止まった。どうしたのだろうと思っていると彼は真剣な表情でこちらを見つめてくる。そしてゆっくりと口を開いた。
「フィーナ……」
名前を呼ばれるだけで胸が高鳴るのを感じる。ドキドキしながら次の言葉を待っていると彼は言った。
「君のことが好きだ」
(えっ……!?)
突然の告白に頭が真っ白になる。まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったからだ。私は動揺しながらもなんとか答えた。
「わ、私も好きです……」
顔を真っ赤にして答えるとカイル殿下は嬉しそうに微笑んだ。その笑顔を見た途端、胸がキュンとなるのを感じた。もう我慢できないと思った私は勇気を出して言うことにした。
「キ、キスしてください……」
(言っちゃった……!)
恥ずかしさのあまり俯いてしまう。するとカイル殿下は私の顎に手を添えると上を向かせた後に唇を重ねてきたのだった……
(ああ……幸せすぎる……!)
心の中で叫ぶと同時に涙が溢れ出すのを感じる。好きな人と結ばれた喜びで胸がいっぱいになったのだ。それから私たちは何度もキスをした。
「愛しているよ、フィーナ」
「私も愛しています……!」
見つめ合いながら愛の言葉を囁き合う。そしてもう一度唇を重ねたのであった……
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