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「……温度よし。湿度よし。魔力充填率、安定」
深夜の工房。
ルアーノ・ヴァレンティ商会の心臓部とも言えるこの場所は、今、異様な熱気に包まれていた。
中央には、先日ギルバートが持ち帰った『火竜の心核』が鎮座し、ボイラーの役割を果たしている。
その熱を利用して、巨大な蒸留器がシュウシュウと白い蒸気を上げていた。
「ギルバート様、冷却(クーリング)をお願いします。抽出された蒸気を一気に冷やして、エッセンシャルオイルを分離させます」
「……了解だ」
ルアーノの対面に立つギルバートが、気だるげに片手を上げる。
その手から放たれる冷気が、熱されたパイプを冷やし、ポタり、ポタりと貴重な雫を生み出していく。
現在、二人が挑んでいるのは新商品『貴婦人の溜息(ラグジュアリー・アロマ)』の開発だ。
辺境に咲く珍しい花々の香りを凝縮した、最高級の香油である。
これを王都のスパやサロンに売り込み、ボロ儲けする算段だ。
だが、問題が一つあった。
「……暑いな」
ギルバートがシャツの襟元を寛げ、首筋の汗を拭う。
火竜の心核が発する熱量は凄まじく、室内はサウナ状態になっていた。
氷の魔術師である彼にとって、この環境は過酷だ。
「我慢してください。温度を下げると香りの純度が落ちます。あと30分、この状態をキープです」
ルアーノもまた、額に汗を滲ませながらメーターを監視していた。
薄手のブラウスが肌に張り付き、少し透けていることに、本人は気付いていない。
(気付いていても『放熱効率が良い』としか思わないだろう)
「……君は、タフだな」
ギルバートが、作業の手を止めずにポツリと言う。
「普通、公爵令嬢というのは、こんな蒸し風呂のような場所で汗だくになって働いたりはしない」
「普通ではありませんから。それに、汗をかくのは嫌いじゃありません。努力が可視化されているようで、安心します」
ルアーノは蒸留器のバルブを調整しながら答えた。
「それに、貴方こそ。国の筆頭魔術師が、こんな夜中に香油作りなんて。……退屈ではありませんか?」
ふと、ルアーノは不安になる。
ギルバートは優秀すぎる人材だ。
今は珍しがって協力してくれているが、いつか「つまらない」と去ってしまうのではないか。
それは経営戦略上、最大のリスクだ。
ギルバートは少し目を見開き、それからフッと笑った。
「退屈? まさか」
彼はパイプから手を離し、ゆっくりとルアーノの方へ歩み寄ってくる。
冷気を纏った彼が近づくと、熱帯夜に涼風が吹いたようで心地よい。
「俺は今、人生で一番スリリングな時間を過ごしている」
「スリリング? 香油作りがですか? 爆発の危険性は計算上ゼロですが」
「違う。……目の前に、予測不能な『未知の生物』がいるからだ」
ギルバートがルアーノの目の前で止まる。
距離が近い。
彼の体から発せられる冷気と、ルアーノの火照った体が触れ合い、白い靄(もや)が生まれた。
「未知の生物……私のことですか?」
「ああ。金にがめついのに、自分のためには使わない。冷徹に見えて、使用人や領民には甘い。そして……」
ギルバートの手が伸び、ルアーノの頬に張り付いた髪を、そっと耳にかけた。
ひやりとした指先の感触に、ルアーノの肩が跳ねる。
「……男の視線に、あまりに無防備だ」
「む、無防備……?」
「今、俺が君をどうしたいか、計算できるか?」
ギルバートの顔が近づく。
アイスブルーの瞳が、熱っぽく潤んでルアーノを捕らえていた。
その瞳の奥にあるのは、明らかに『契約』や『ビジネス』とは違う種類の光だ。
ルアーノの脳内コンピューターが高速回転を始める。
(状況分析。密室。高温多湿。相手は成人男性。心拍数の上昇。瞳孔の散大……)
導き出された結論は。
「――熱中症ですね!!」
ルアーノはバッ! と身を引いた。
「え?」
ギルバートが固まる。
「間違いないです! 思考能力の低下、判断力の欠如、そして異常な発汗! 典型的な熱中症の初期症状です! 大変、すぐに水分補給を!」
ルアーノは慌てて棚から『試作段階のスポーツドリンク(塩ミント水)』を取り出し、ギルバートの口に押し当てた。
「飲んでください! 一気飲みです!」
「むぐっ!? ち、違う、俺は……!」
「喋らないで! 脳が煮えているんです! だから私のような『金亡者』を『魅力的』だと誤認しているんです! 正常な判断ができる状態じゃありません!」
「誤認じゃない! 俺は正気だ!」
「正気な人間は、私に『どうしたいか』なんて聞きません! 私が提示できるのは『雇用契約』か『業務委託契約』だけですから!」
ルアーノは必死だった。
ギルバートの瞳にあった熱。
あれを認めてしまえば、自分の計画(スローライフ)が根底から覆る気がした。
『愛』という名の、計算不可能な変数。
それを導入する勇気は、まだ彼女にはない。
「……はぁ」
ギルバートは押し付けられたミント水を飲み干し、深い溜息をついた。
「……冷えたよ。身も心もな」
「よかったです! 冷却完了ですね!」
ルアーノは親指を立てた。
ギルバートはガクリと項垂れる。
「君という要塞は、難攻不落すぎる……。どんな防御魔法よりも強固だ」
「お褒めに預かり光栄です。セキュリティは万全ですので」
ルアーノはニッコリと笑い、話を強引に業務に戻した。
「さて、体調も戻ったところで、ラストスパートです! このロットが終わったら、夜食に『冷やし中華(試作品)』をご馳走しますから!」
「……麺か。マカロンよりはマシだな」
ギルバートは諦めたように苦笑し、再び冷却魔法を展開し始めた。
こうして、密室での『実験』は、色気よりも食い気が勝る形で幕を閉じた。
だが、ルアーノも無傷ではなかった。
(……びっくりした)
背を向けた瞬間、ルアーノは胸元をギュッと握りしめた。
(心拍数が、平常時の1.5倍……。不整脈かしら? それとも、工場の換気が悪くて酸欠?)
ドクン、ドクン。
うるさい心臓の音。
電卓を叩いても、この数字の意味だけは解明できそうになかった。
***
翌朝。
完成した『貴婦人の溜息』の小瓶が、ズラリと並んだ。
その数、1000本。
一夜の成果としては上出来すぎる。
「これを王都の商会に卸します。一本金貨2枚。原価率を考えれば、利益率は95%です」
ルアーノが試算表を見せると、寝不足のギルバート(目の下に隈がある)がぼやいた。
「……俺の徹夜の労働費が含まれていない気がするが」
「含まれていますよ。はい、これ」
ルアーノが差し出したのは、一枚の紙切れだった。
『肩叩き券(10分)』と書かれている。
「……子供か」
「私のマッサージはゴッドハンドと評判です(父調べ)。プライスレスな価値がありますよ」
ギルバートは紙切れを受け取り、まじまじと見つめた。
そして、大事そうに胸ポケットにしまった。
「……使わずに取っておく」
「え? 有効期限がありますけど」
「期限が切れたら更新交渉をする。それだけだ」
ギルバートは小さく笑い、朝日の中へ歩き出した。
その背中を見送りながら、ルアーノは首を傾げる。
「……変な人。肩凝りならすぐに治せばいいのに。効率が悪いわ」
彼女がその『非効率』の意味を知るのは、もう少し先の話である。
その頃。
王都では、新たな火種が燻っていた。
ルアーノが送り返した(はずの)親書の返事が来ないことに業を煮やしたアレクセイが、次なる手を打とうとしていたのだ。
「えぇい! ルアーノめ、無視を決め込む気か! ならば直接迎えに行くまでだ!」
「で、殿下!? 自ら辺境へ!?」
側近が驚愕する。
「ああ。ついでに、あの『生意気な魔術師』も連れ戻す。私の国で、勝手な真似はさせん!」
アレクセイの目は血走っていた。
彼はまだ知らない。
自分が向かおうとしている場所が、すでに『要塞化』され、彼を撃退するための準備(請求書と契約書)が万端に整っていることを。
深夜の工房。
ルアーノ・ヴァレンティ商会の心臓部とも言えるこの場所は、今、異様な熱気に包まれていた。
中央には、先日ギルバートが持ち帰った『火竜の心核』が鎮座し、ボイラーの役割を果たしている。
その熱を利用して、巨大な蒸留器がシュウシュウと白い蒸気を上げていた。
「ギルバート様、冷却(クーリング)をお願いします。抽出された蒸気を一気に冷やして、エッセンシャルオイルを分離させます」
「……了解だ」
ルアーノの対面に立つギルバートが、気だるげに片手を上げる。
その手から放たれる冷気が、熱されたパイプを冷やし、ポタり、ポタりと貴重な雫を生み出していく。
現在、二人が挑んでいるのは新商品『貴婦人の溜息(ラグジュアリー・アロマ)』の開発だ。
辺境に咲く珍しい花々の香りを凝縮した、最高級の香油である。
これを王都のスパやサロンに売り込み、ボロ儲けする算段だ。
だが、問題が一つあった。
「……暑いな」
ギルバートがシャツの襟元を寛げ、首筋の汗を拭う。
火竜の心核が発する熱量は凄まじく、室内はサウナ状態になっていた。
氷の魔術師である彼にとって、この環境は過酷だ。
「我慢してください。温度を下げると香りの純度が落ちます。あと30分、この状態をキープです」
ルアーノもまた、額に汗を滲ませながらメーターを監視していた。
薄手のブラウスが肌に張り付き、少し透けていることに、本人は気付いていない。
(気付いていても『放熱効率が良い』としか思わないだろう)
「……君は、タフだな」
ギルバートが、作業の手を止めずにポツリと言う。
「普通、公爵令嬢というのは、こんな蒸し風呂のような場所で汗だくになって働いたりはしない」
「普通ではありませんから。それに、汗をかくのは嫌いじゃありません。努力が可視化されているようで、安心します」
ルアーノは蒸留器のバルブを調整しながら答えた。
「それに、貴方こそ。国の筆頭魔術師が、こんな夜中に香油作りなんて。……退屈ではありませんか?」
ふと、ルアーノは不安になる。
ギルバートは優秀すぎる人材だ。
今は珍しがって協力してくれているが、いつか「つまらない」と去ってしまうのではないか。
それは経営戦略上、最大のリスクだ。
ギルバートは少し目を見開き、それからフッと笑った。
「退屈? まさか」
彼はパイプから手を離し、ゆっくりとルアーノの方へ歩み寄ってくる。
冷気を纏った彼が近づくと、熱帯夜に涼風が吹いたようで心地よい。
「俺は今、人生で一番スリリングな時間を過ごしている」
「スリリング? 香油作りがですか? 爆発の危険性は計算上ゼロですが」
「違う。……目の前に、予測不能な『未知の生物』がいるからだ」
ギルバートがルアーノの目の前で止まる。
距離が近い。
彼の体から発せられる冷気と、ルアーノの火照った体が触れ合い、白い靄(もや)が生まれた。
「未知の生物……私のことですか?」
「ああ。金にがめついのに、自分のためには使わない。冷徹に見えて、使用人や領民には甘い。そして……」
ギルバートの手が伸び、ルアーノの頬に張り付いた髪を、そっと耳にかけた。
ひやりとした指先の感触に、ルアーノの肩が跳ねる。
「……男の視線に、あまりに無防備だ」
「む、無防備……?」
「今、俺が君をどうしたいか、計算できるか?」
ギルバートの顔が近づく。
アイスブルーの瞳が、熱っぽく潤んでルアーノを捕らえていた。
その瞳の奥にあるのは、明らかに『契約』や『ビジネス』とは違う種類の光だ。
ルアーノの脳内コンピューターが高速回転を始める。
(状況分析。密室。高温多湿。相手は成人男性。心拍数の上昇。瞳孔の散大……)
導き出された結論は。
「――熱中症ですね!!」
ルアーノはバッ! と身を引いた。
「え?」
ギルバートが固まる。
「間違いないです! 思考能力の低下、判断力の欠如、そして異常な発汗! 典型的な熱中症の初期症状です! 大変、すぐに水分補給を!」
ルアーノは慌てて棚から『試作段階のスポーツドリンク(塩ミント水)』を取り出し、ギルバートの口に押し当てた。
「飲んでください! 一気飲みです!」
「むぐっ!? ち、違う、俺は……!」
「喋らないで! 脳が煮えているんです! だから私のような『金亡者』を『魅力的』だと誤認しているんです! 正常な判断ができる状態じゃありません!」
「誤認じゃない! 俺は正気だ!」
「正気な人間は、私に『どうしたいか』なんて聞きません! 私が提示できるのは『雇用契約』か『業務委託契約』だけですから!」
ルアーノは必死だった。
ギルバートの瞳にあった熱。
あれを認めてしまえば、自分の計画(スローライフ)が根底から覆る気がした。
『愛』という名の、計算不可能な変数。
それを導入する勇気は、まだ彼女にはない。
「……はぁ」
ギルバートは押し付けられたミント水を飲み干し、深い溜息をついた。
「……冷えたよ。身も心もな」
「よかったです! 冷却完了ですね!」
ルアーノは親指を立てた。
ギルバートはガクリと項垂れる。
「君という要塞は、難攻不落すぎる……。どんな防御魔法よりも強固だ」
「お褒めに預かり光栄です。セキュリティは万全ですので」
ルアーノはニッコリと笑い、話を強引に業務に戻した。
「さて、体調も戻ったところで、ラストスパートです! このロットが終わったら、夜食に『冷やし中華(試作品)』をご馳走しますから!」
「……麺か。マカロンよりはマシだな」
ギルバートは諦めたように苦笑し、再び冷却魔法を展開し始めた。
こうして、密室での『実験』は、色気よりも食い気が勝る形で幕を閉じた。
だが、ルアーノも無傷ではなかった。
(……びっくりした)
背を向けた瞬間、ルアーノは胸元をギュッと握りしめた。
(心拍数が、平常時の1.5倍……。不整脈かしら? それとも、工場の換気が悪くて酸欠?)
ドクン、ドクン。
うるさい心臓の音。
電卓を叩いても、この数字の意味だけは解明できそうになかった。
***
翌朝。
完成した『貴婦人の溜息』の小瓶が、ズラリと並んだ。
その数、1000本。
一夜の成果としては上出来すぎる。
「これを王都の商会に卸します。一本金貨2枚。原価率を考えれば、利益率は95%です」
ルアーノが試算表を見せると、寝不足のギルバート(目の下に隈がある)がぼやいた。
「……俺の徹夜の労働費が含まれていない気がするが」
「含まれていますよ。はい、これ」
ルアーノが差し出したのは、一枚の紙切れだった。
『肩叩き券(10分)』と書かれている。
「……子供か」
「私のマッサージはゴッドハンドと評判です(父調べ)。プライスレスな価値がありますよ」
ギルバートは紙切れを受け取り、まじまじと見つめた。
そして、大事そうに胸ポケットにしまった。
「……使わずに取っておく」
「え? 有効期限がありますけど」
「期限が切れたら更新交渉をする。それだけだ」
ギルバートは小さく笑い、朝日の中へ歩き出した。
その背中を見送りながら、ルアーノは首を傾げる。
「……変な人。肩凝りならすぐに治せばいいのに。効率が悪いわ」
彼女がその『非効率』の意味を知るのは、もう少し先の話である。
その頃。
王都では、新たな火種が燻っていた。
ルアーノが送り返した(はずの)親書の返事が来ないことに業を煮やしたアレクセイが、次なる手を打とうとしていたのだ。
「えぇい! ルアーノめ、無視を決め込む気か! ならば直接迎えに行くまでだ!」
「で、殿下!? 自ら辺境へ!?」
側近が驚愕する。
「ああ。ついでに、あの『生意気な魔術師』も連れ戻す。私の国で、勝手な真似はさせん!」
アレクセイの目は血走っていた。
彼はまだ知らない。
自分が向かおうとしている場所が、すでに『要塞化』され、彼を撃退するための準備(請求書と契約書)が万端に整っていることを。
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