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第二話 シャッフル・カット・ドロー。シールドセット、そして挨拶。
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ターン終了に伴い、魔術師とフェニックスのパワーとストレングスが元の数値に戻る。
「ターンもらうね。結構食らっちゃったなー」
言いながら、蘇我さんはカードをドローし、
「ま、やられっぱなしってわけにもいかないよね」
にっと笑う。今のドローで蘇我さんの手札は八枚。そのうち判明しているのはさっきまでシールドだった【暗黒砦のバリスタ】と【鉄鋼大蛇】。
不明なカードは残り五枚。
「闇セット。【思考をもぐ手】」
手札破壊カード。相手の手札からオド・カード以外を一枚選び捨てさせ、自身は四点のライフを失う。
今のわたしの手札には、これを防ぐためのカードがない。
「通ります……」
手札を公開する。【水オド】、【水オド】、【炎オド】、【凍れる炎のワイバーン】、【流浪の魔術師】。
「なるほど。手札が悪いね……」
蘇我さんは言って、
「じゃあ魔術師を捨てて」
カードを指定した。わたしは墓地に【流浪の魔術師】を置く。これで手札が相手にバレてしまった。
「四点ルーズ。残り十一」
ライフカウンターが動く。
「オド連携で炎と鋼を出すね。炎から【炎雷破】」
好きな対象に三点を与えるクイックスペル。つい今しがたわたしが使ったのと同じカードだ。
「対象は場の魔術師」
三点のダメージがわたしの【流浪の魔術師】に与えられ、墓地に落ちる。
「戦闘に入ります。狼で攻撃」
「通ります」
攻撃したクリーチャーはブロックに参加できない。
それに、今のフェニックスのサイズはパワー・3/ストレングス・2。仮に、パワーが4の狼をブロックしても相打ちになってしまう。こちらはライフもシールドもまだあるし、フェニックスさえいれば勝ち目はある。
狼の攻撃によってシールドが公開される。【水オド】。オド・カードにはシールド値がないため、狼のパワー・4がそのままライフにダメージとして与えられる。
「残り三十三です」
言って、わたしは破壊されたシールドである水オドを手札に加える。蘇我さんは頷いた。
「第二メイン。闇、炎、鋼。【血によって贖われよ】」
【血によって贖われよ】 闇炎鋼
クイック/シールド・2
あなたはクリーチャーを一体生け贄に捧げ、三点のライフを失い、カードを三枚引く。
「狼を生け贄。狼の死亡によりライブラリーから炎オドを持ってきます」
【邪悪な火焔狼】
邪悪な火焔狼が死亡した時、あなたのライブラリーから炎オド・カードを手札に加えてもよい。
ライブラリーを確認して炎オドを手札に加えた蘇我さんがライブラリーをシャッフルする。そのあと、わたしはそれをカットしてカードの並びを無作為化する。
「三点ルーズで残り八。三枚ドロー」
ライフはもう残り少ないはずなのに、蘇我さんには焦る様子もない。
「闇闇鋼。【邪教の影魔術】」
【邪教の影魔術】 闇闇①
マッシブ/シールド・2
好きな対象に三点のダメージを与える。あなたのライフが十点以上なら、あなたは三点のライフを失う。あなたのライフが十点未満なら、代わりにあなたは三点のライフを得る。
「あ……」
わたしは思わず口を開ける。蘇我さんが笑った。
「フェニックスに三点」
ダメージを受けて、フェニックスが墓地に落ちる。
「ターンもらうね。結構食らっちゃったなー」
言いながら、蘇我さんはカードをドローし、
「ま、やられっぱなしってわけにもいかないよね」
にっと笑う。今のドローで蘇我さんの手札は八枚。そのうち判明しているのはさっきまでシールドだった【暗黒砦のバリスタ】と【鉄鋼大蛇】。
不明なカードは残り五枚。
「闇セット。【思考をもぐ手】」
手札破壊カード。相手の手札からオド・カード以外を一枚選び捨てさせ、自身は四点のライフを失う。
今のわたしの手札には、これを防ぐためのカードがない。
「通ります……」
手札を公開する。【水オド】、【水オド】、【炎オド】、【凍れる炎のワイバーン】、【流浪の魔術師】。
「なるほど。手札が悪いね……」
蘇我さんは言って、
「じゃあ魔術師を捨てて」
カードを指定した。わたしは墓地に【流浪の魔術師】を置く。これで手札が相手にバレてしまった。
「四点ルーズ。残り十一」
ライフカウンターが動く。
「オド連携で炎と鋼を出すね。炎から【炎雷破】」
好きな対象に三点を与えるクイックスペル。つい今しがたわたしが使ったのと同じカードだ。
「対象は場の魔術師」
三点のダメージがわたしの【流浪の魔術師】に与えられ、墓地に落ちる。
「戦闘に入ります。狼で攻撃」
「通ります」
攻撃したクリーチャーはブロックに参加できない。
それに、今のフェニックスのサイズはパワー・3/ストレングス・2。仮に、パワーが4の狼をブロックしても相打ちになってしまう。こちらはライフもシールドもまだあるし、フェニックスさえいれば勝ち目はある。
狼の攻撃によってシールドが公開される。【水オド】。オド・カードにはシールド値がないため、狼のパワー・4がそのままライフにダメージとして与えられる。
「残り三十三です」
言って、わたしは破壊されたシールドである水オドを手札に加える。蘇我さんは頷いた。
「第二メイン。闇、炎、鋼。【血によって贖われよ】」
【血によって贖われよ】 闇炎鋼
クイック/シールド・2
あなたはクリーチャーを一体生け贄に捧げ、三点のライフを失い、カードを三枚引く。
「狼を生け贄。狼の死亡によりライブラリーから炎オドを持ってきます」
【邪悪な火焔狼】
邪悪な火焔狼が死亡した時、あなたのライブラリーから炎オド・カードを手札に加えてもよい。
ライブラリーを確認して炎オドを手札に加えた蘇我さんがライブラリーをシャッフルする。そのあと、わたしはそれをカットしてカードの並びを無作為化する。
「三点ルーズで残り八。三枚ドロー」
ライフはもう残り少ないはずなのに、蘇我さんには焦る様子もない。
「闇闇鋼。【邪教の影魔術】」
【邪教の影魔術】 闇闇①
マッシブ/シールド・2
好きな対象に三点のダメージを与える。あなたのライフが十点以上なら、あなたは三点のライフを失う。あなたのライフが十点未満なら、代わりにあなたは三点のライフを得る。
「あ……」
わたしは思わず口を開ける。蘇我さんが笑った。
「フェニックスに三点」
ダメージを受けて、フェニックスが墓地に落ちる。
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