11 / 40
11
しおりを挟む
「今日はまだ雨がやまないのかしら……すっきりしないわね……」
私がこう独り言を呟くと、メイドたちは再び噂話を始めた。
「ねえねえ、マリア様がまた何かおっしゃるったわよ!!!」
「うわあああっ、怖いわ!!!!何か事件でも起きるんじゃないかしら……」
若いメイドたちはやはり、物わかりがいい(というか何というか)。でも安心してほしかった。今の私には何もできないのだ。今の私……にはね。
その日の夜、ホールデン様とソフィアが帰って来た。私たちは心から彼らを祝福した。私は婚約の会場にも出向いたので、二回目ってことになった。
「おめでとうございます!!!!」
私は声高々に叫んだ。かえって不気味だったのか、ソフィアはまた変な顔をした。
「おいおい、ソフィア。どうしたんだ???そんな顔をして……。マリアが祝ってくれているじゃないか???素直にありがとうございます、って言おうさ。なあ、マリア!!!!」
「はいはい、ホールデン様もおめでとうございます!!!」
私に続いてメイドたちもおめでとうございますを繰り返した。みんなに祝福されたホールデン様は非常に愉快そうだった。でも、相変わらずソフィアは私のことを警戒しているようだった。
「ああああっありがとうございます、お姉さま!!!」
なんとなく、ソフィアの返事はぎこちなかった。
私がこう独り言を呟くと、メイドたちは再び噂話を始めた。
「ねえねえ、マリア様がまた何かおっしゃるったわよ!!!」
「うわあああっ、怖いわ!!!!何か事件でも起きるんじゃないかしら……」
若いメイドたちはやはり、物わかりがいい(というか何というか)。でも安心してほしかった。今の私には何もできないのだ。今の私……にはね。
その日の夜、ホールデン様とソフィアが帰って来た。私たちは心から彼らを祝福した。私は婚約の会場にも出向いたので、二回目ってことになった。
「おめでとうございます!!!!」
私は声高々に叫んだ。かえって不気味だったのか、ソフィアはまた変な顔をした。
「おいおい、ソフィア。どうしたんだ???そんな顔をして……。マリアが祝ってくれているじゃないか???素直にありがとうございます、って言おうさ。なあ、マリア!!!!」
「はいはい、ホールデン様もおめでとうございます!!!」
私に続いてメイドたちもおめでとうございますを繰り返した。みんなに祝福されたホールデン様は非常に愉快そうだった。でも、相変わらずソフィアは私のことを警戒しているようだった。
「ああああっありがとうございます、お姉さま!!!」
なんとなく、ソフィアの返事はぎこちなかった。
1,122
あなたにおすすめの小説
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
【完結】私の小さな復讐~愛し合う幼馴染みを婚約させてあげましょう~
山葵
恋愛
突然、幼馴染みのハリーとシルビアが屋敷を訪ねて来た。
2人とは距離を取っていたから、こうして会うのは久し振りだ。
「先触れも無く、突然訪問してくるなんて、そんなに急用なの?」
相変わらずベッタリとくっ付きソファに座る2人を見ても早急な用事が有るとは思えない。
「キャロル。俺達、良い事を思い付いたんだよ!お前にも悪い話ではない事だ」
ハリーの思い付いた事で私に良かった事なんて合ったかしら?
もう悪い話にしか思えないけれど、取り合えずハリーの話を聞いてみる事にした。
【完結】ちょっと待ってくれー!!彼女は俺の婚約者だ
山葵
恋愛
「まったくお前はいつも小言ばかり…男の俺を立てる事を知らないのか?俺がミスしそうなら黙ってフォローするのが婚約者のお前の務めだろう!?伯爵令嬢ごときが次期公爵の俺に嫁げるんだぞ!?ああーもう良い、お前との婚約は解消だ!」
「婚約破棄という事で宜しいですか?承りました」
学園の食堂で俺は婚約者シャロン・リバンナに婚約を解消すると言った。
シャロンは、困り俺に許しを請うだろうと思っての発言だった。
まさか了承するなんて…!!
ある王国の王室の物語
朝山みどり
恋愛
平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。
顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。
それから
「承知しました」とだけ言った。
ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。
それからバウンドケーキに手を伸ばした。
カクヨムで公開したものに手を入れたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる