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「これはこれは、サンダー様。おっしゃることがよくわかりませんが……」
なんて、ホールデン様は言った。まあ、実際のところ私自身もよくわかっていないから、これでいいのだが。
「私とマリアはこれでも仲良くやっているほうなのですよ。ああ、それと、ソフィアというマリアの妹がいるわけですが、彼女ともうまくやっている……とまあ、こういうわけなのですよ……」
「へえ、そうなんですか……」
さすがにソフィアのことは知らないと思った。
「それで……ソフィア殿はどうなのですか???」
「と、おっしゃいますと???」
「つまり、あなたにとっては、マリア殿よりもソフィア殿の方が大切と……こういうわけなのですか???」
サンダー様がこう尋ねると、ホールデン様は一瞬返答に困ってしまった。それは当然のことだった。
だが、しばらくしてホールデン様は答えた。
「まあ、どちらも私にとっては大切な……友人のようなものですからね……」
うまく逃げたと私は思った。だが、サンダー様の方が上手だった。
「なるほど……ということは、逆に言うと、マリア殿はあなたにとって愛する人ではないのですね???だとすれば……所詮は友人なのですから、私がマリア殿と婚約しても……何も文句はないですよね???」
サンダー様がこう言うと、ホールデン様は再び答えに困ってしまった。でも、すぐさま、
「まあ、そういうことになりますかねええっ」
と答えるのだった。
「なるほど……だとしたら、こうしましょう。私はこれからマリア殿と正式に婚約します!!!」
ホールデン様は少し驚く素振りを見せるにとどめた。
なんて、ホールデン様は言った。まあ、実際のところ私自身もよくわかっていないから、これでいいのだが。
「私とマリアはこれでも仲良くやっているほうなのですよ。ああ、それと、ソフィアというマリアの妹がいるわけですが、彼女ともうまくやっている……とまあ、こういうわけなのですよ……」
「へえ、そうなんですか……」
さすがにソフィアのことは知らないと思った。
「それで……ソフィア殿はどうなのですか???」
「と、おっしゃいますと???」
「つまり、あなたにとっては、マリア殿よりもソフィア殿の方が大切と……こういうわけなのですか???」
サンダー様がこう尋ねると、ホールデン様は一瞬返答に困ってしまった。それは当然のことだった。
だが、しばらくしてホールデン様は答えた。
「まあ、どちらも私にとっては大切な……友人のようなものですからね……」
うまく逃げたと私は思った。だが、サンダー様の方が上手だった。
「なるほど……ということは、逆に言うと、マリア殿はあなたにとって愛する人ではないのですね???だとすれば……所詮は友人なのですから、私がマリア殿と婚約しても……何も文句はないですよね???」
サンダー様がこう言うと、ホールデン様は再び答えに困ってしまった。でも、すぐさま、
「まあ、そういうことになりますかねええっ」
と答えるのだった。
「なるほど……だとしたら、こうしましょう。私はこれからマリア殿と正式に婚約します!!!」
ホールデン様は少し驚く素振りを見せるにとどめた。
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