~続~妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟

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「アンネ……いつの間に???」

サンダー様は驚いた。そして、アンネ様と私はこの場で初対面となった。

「だって……なんとなくではございますが、こちらにお兄様もいらっしゃると思いましたから。お邪魔でしたか???」

アンネ様はこう質問した。

「いや、別に邪魔ではないが……そうかそうか、それじゃ、君も私たちのことを祝福してくれるんだね???」

「そうですね……。まあ、マリア様がお兄様のことを愛しているかどうかは分かりませんが、それがお兄様の意思によるものであれば、私は精一杯応援させて頂きますわ!!!」

アンネ様はこう言った。私はこの兄妹間にどういったやり取りがなされていたのか、よく知らなかった。まあ、そんなことは置いておいて、とりあえず話が前に進むのは……良かったのだろうか???

「そうかそうか……君に祝福されるのだったら、私としても本望だよ!!!」

サンダー様もこう言った。


とりあえず、一通り落ち着いた。私、サンダー様、そして、アンネ様は会場の割と中央の席に座った。中心にふさわしい……私も少しは自身が持てるのだった。

そして……この次の現象が起きようとしていた。それはまた……誰もが予想しない展開だっただけに、再び騒然となること間違いなしだった……。
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