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第二章 アリスは不思議の国にて待つ
第十話 神と精霊使い(12)
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◆◆◆
アルフレッドが現地に着いたのは三日後の正午であった。
移動だけならば一日で済んだ。
アルフレッドが二日という時間を置いたのは、アリスに分身の準備をさせるためだけでは無かった。
一つは自身の足を休ませるため。
もう一つは装備を整えるためだ。
その準備によってアルフレッドの見た目は大きく変貌していた。
それはまさに戦装束(いくさしょうぞく)であった。
明らかに対人戦を意識した装備。
動きやすさを重視した皮製の鎧を全身にまとっている。
いや、ある部位だけは皮製では無かった。特有の光沢をまとっていた。
アルフレッドは両腕に金属製の手甲を装備していた。
丸みがあり、分厚い。
金属板を数枚重ねていると見える厚さ。
ゆえに前腕部が太くなったように見える。
そして目を引くのはそれだけでは無かった。
腰に携えているナタも普通のものではなかった。
アーティットの得物ほどではないが、長く太い。
そして一本では無い。腰の左右に一本ずつの二刀流。
アルフレッドはその重武装で木の上に立ち、あるものを見つめていた。
それは巨大な木。
遠方からでもわかるほどに大きい。森の中から飛び出すように生えている。
それは樹齢数千年を超える精霊の宿り木であった。
ゆえにそれは『神の宿り木』と呼ばれていた。
アリスの本体はその木の中にいる。
そしてアリスの伝言役が言っていたことは本当であった。
敵の精霊に完全に包囲されている。
だからアルフレッドは、
(見つからずに連れ出すのは……無理だな)
という同じ結論に至った。
だったら手段は一つしかないとアルフレッドは考え、
(よし、行くか)
勢いよく大樹に向かって走り出した。
◆◆◆
(本当に来てしまったのね、アルフレッド……)
アリスがアルフレッドの気配を察知したと同時に、戦いも始まった。
大量の精霊達がアルフレッドに群がるのを感じる。
これは無事ではすまない、アリスはそう思った。
精霊とは虫の群れ。
そして大きな虫は人間の神経網を傷つけることが出来る。
大量の虫によって体の中から神経を焼かれるのだ。
すさまじい激痛である。
だが、痛いだけで済めばまだマシなほうだ。
頭をやられれば死ぬ危険性がある。
ここに配置されている精霊達は手加減しないだろう。
だからアリスの願いは一つだけであった。
(せめて、せめて命だけは――)
アリスはアルフレッドに勝ち目は無いと思っていた。
が、
「!?」
直後、響いた轟音に、アリスの意識は硬直した。
まるで土砂崩れによって木々がなぎ倒されたかのような音。
精霊にそんなことをする力は無い。
そして今の音はただ切って倒した音では無い。
削り砕かれたような音。
光魔法特有の破砕音だ。
そしてアリスは感じ取った。
アルフレッドが精霊の大群を木々ごとなぎ払いながら近づいてきているのを。
すさまじい速度。
精霊の攻撃など意にも介していないかのよう。
木々すらもだ。障害物の意味を成していない。
まるで嵐のよう。
その表現は正解だった。
「破ぁぁっ!」
直後、アルフレッドはアリスの目の前で木々をなぎ倒しながら、森の中から姿を現した。
アルフレッドは光る嵐を身にまとっていた。そう見えた。
アルフレッドはその嵐の中で踊るように二本の剣を振り回していた。
二刀は魔力を帯びて発光していた。
アルフレッドが嵐の中で右腕を水平に振るう。
発光する刃の軌跡が三日月となって空中に描かれる。
その三日月は刃から放たれ、飛ぶ斬撃となった。
そして直後にアルフレッドは左腕を振り下ろした。
縦に描かれた三日月が先に放たれた水平の三日月に追いつき、十字の形を成す。
ぶつかり合った二つの三日月は渦を描きながら溶け合うように混ざり、そして弾けた。
小さな刃の群れとなり、進路上にいる精霊達を吹き飛ばしながら切り刻む。
敵がなぎ払われたことによって生じた安全な空間に踏み込みながら、再び二刀を一閃。
中空に十字が描かれ、小さな刃の嵐となってなぎ払う。
駆け回りながら十文字を描き続ける。
十文字、十文字、ひたすら十文字。
時に遅い三日月を放ち、生じた嵐の中に自ら踏み込む。
しかしアルフレッドは傷つかない。そのように制御されている。アルフレッドはどのように十文字を繰り出せば、どんな軌道の刃の嵐が生まれるのかを完全に把握できているのだ。
ゆえに嵐の中に身を置くことが出来る。
その様はまるで嵐を身にまとっているように見える。
そして嵐の中から再び十文字。
光魔法特有の炸裂音が重なり、耳に痛いほどに響き続ける。
そしてその轟音の中でアルフレッドは叫んだ。
「アリス! 分身を!」
叫ぶと同時にアルフレッドは大樹のほうに走り出した。
それを見たアリスは大樹の中からアルフレッドの叫び声に応えた。
自分の体を切り取るように、分身を解き放つ。
分身は虫の群れのような形をとり、樹液が通る管の中を駆け昇っていった。
そして分身はある枝で止まった。
枝の樹皮から染み出すように、そこから外へと出始める。
その様子はまるで枝から樹液がたれるようであった。
しかし染み出す樹液のようなそれは、地面には落ちなかった。
重力に逆らいながら、枝の真下で丸く集合する。
それはまるで果実のようであった。
そしてそれは感知能力者には黄金に輝いているように見えた。
「アリス!」
アルフレッドはその輝く果実に向かって手を伸ばしながら跳躍した。
その呼び声に果実は応じた。
枝から離れ、アルフレッドのほうに舞い落ちる。
アルフレッドは落ちてきたその実をつぶさないようにやさしく掴み、そして口に入れた。
「!」
直後、アルフレッドは頭の中が爆発したかのような感覚を覚えた。
事実、周囲からはアルフレッドの頭が同じ輝きに包まれているように見えた。
頭から光があふれている。神々しい。
が、アルフレッドの表情は神々しさとはかけ離れたものであった。
苦痛に歪んでいた。
すさまじい頭痛。
大量の虫が脳内で暴れていた。
一つになろうと、アルフレッドの神経網に次々と貼り付いていた。
頭の中が焼かれているような痛み。
「ぐ……雄雄雄ォッ!」
だからアルフレッドは吼えた。
雄たけびで痛みに抗う。
その激痛との戦いの中でも、敵は容赦なく背後から迫ってきていた。
そして敵の精霊の群れがすぐ真後ろにまできた瞬間、
「っ!」
アルフレッドの脳内はひときわ強く輝いた。
それは痛みとの戦いの終わりの合図でもあった。
直後にアルフレッドは動いた。
「破ッ!」
振り返りながら十字に二刀一閃。
放たれた嵐が敵の精霊達を切り刻みながらなぎ払っていく。
アルフレッドはそれをまるで他人事のような感覚で見ていた。
まだ完全では無いからだ。
新しく入ってきた同居人との結合がまだ完全じゃ無い。
多重人格者のような感覚。
しかしその感覚はまたたく間に消えていった。
そして結合が完了した瞬間、アルフレッドはその感覚を確かめるように二刀を握りなおしながら叫んだ。
「いけるか? アリス!」
これにアリスの分身は力強い声をアルフレッドの脳内に響かせた。
(ええ! いつでもいいわよ、アルフレッド!)
アルフレッドが現地に着いたのは三日後の正午であった。
移動だけならば一日で済んだ。
アルフレッドが二日という時間を置いたのは、アリスに分身の準備をさせるためだけでは無かった。
一つは自身の足を休ませるため。
もう一つは装備を整えるためだ。
その準備によってアルフレッドの見た目は大きく変貌していた。
それはまさに戦装束(いくさしょうぞく)であった。
明らかに対人戦を意識した装備。
動きやすさを重視した皮製の鎧を全身にまとっている。
いや、ある部位だけは皮製では無かった。特有の光沢をまとっていた。
アルフレッドは両腕に金属製の手甲を装備していた。
丸みがあり、分厚い。
金属板を数枚重ねていると見える厚さ。
ゆえに前腕部が太くなったように見える。
そして目を引くのはそれだけでは無かった。
腰に携えているナタも普通のものではなかった。
アーティットの得物ほどではないが、長く太い。
そして一本では無い。腰の左右に一本ずつの二刀流。
アルフレッドはその重武装で木の上に立ち、あるものを見つめていた。
それは巨大な木。
遠方からでもわかるほどに大きい。森の中から飛び出すように生えている。
それは樹齢数千年を超える精霊の宿り木であった。
ゆえにそれは『神の宿り木』と呼ばれていた。
アリスの本体はその木の中にいる。
そしてアリスの伝言役が言っていたことは本当であった。
敵の精霊に完全に包囲されている。
だからアルフレッドは、
(見つからずに連れ出すのは……無理だな)
という同じ結論に至った。
だったら手段は一つしかないとアルフレッドは考え、
(よし、行くか)
勢いよく大樹に向かって走り出した。
◆◆◆
(本当に来てしまったのね、アルフレッド……)
アリスがアルフレッドの気配を察知したと同時に、戦いも始まった。
大量の精霊達がアルフレッドに群がるのを感じる。
これは無事ではすまない、アリスはそう思った。
精霊とは虫の群れ。
そして大きな虫は人間の神経網を傷つけることが出来る。
大量の虫によって体の中から神経を焼かれるのだ。
すさまじい激痛である。
だが、痛いだけで済めばまだマシなほうだ。
頭をやられれば死ぬ危険性がある。
ここに配置されている精霊達は手加減しないだろう。
だからアリスの願いは一つだけであった。
(せめて、せめて命だけは――)
アリスはアルフレッドに勝ち目は無いと思っていた。
が、
「!?」
直後、響いた轟音に、アリスの意識は硬直した。
まるで土砂崩れによって木々がなぎ倒されたかのような音。
精霊にそんなことをする力は無い。
そして今の音はただ切って倒した音では無い。
削り砕かれたような音。
光魔法特有の破砕音だ。
そしてアリスは感じ取った。
アルフレッドが精霊の大群を木々ごとなぎ払いながら近づいてきているのを。
すさまじい速度。
精霊の攻撃など意にも介していないかのよう。
木々すらもだ。障害物の意味を成していない。
まるで嵐のよう。
その表現は正解だった。
「破ぁぁっ!」
直後、アルフレッドはアリスの目の前で木々をなぎ倒しながら、森の中から姿を現した。
アルフレッドは光る嵐を身にまとっていた。そう見えた。
アルフレッドはその嵐の中で踊るように二本の剣を振り回していた。
二刀は魔力を帯びて発光していた。
アルフレッドが嵐の中で右腕を水平に振るう。
発光する刃の軌跡が三日月となって空中に描かれる。
その三日月は刃から放たれ、飛ぶ斬撃となった。
そして直後にアルフレッドは左腕を振り下ろした。
縦に描かれた三日月が先に放たれた水平の三日月に追いつき、十字の形を成す。
ぶつかり合った二つの三日月は渦を描きながら溶け合うように混ざり、そして弾けた。
小さな刃の群れとなり、進路上にいる精霊達を吹き飛ばしながら切り刻む。
敵がなぎ払われたことによって生じた安全な空間に踏み込みながら、再び二刀を一閃。
中空に十字が描かれ、小さな刃の嵐となってなぎ払う。
駆け回りながら十文字を描き続ける。
十文字、十文字、ひたすら十文字。
時に遅い三日月を放ち、生じた嵐の中に自ら踏み込む。
しかしアルフレッドは傷つかない。そのように制御されている。アルフレッドはどのように十文字を繰り出せば、どんな軌道の刃の嵐が生まれるのかを完全に把握できているのだ。
ゆえに嵐の中に身を置くことが出来る。
その様はまるで嵐を身にまとっているように見える。
そして嵐の中から再び十文字。
光魔法特有の炸裂音が重なり、耳に痛いほどに響き続ける。
そしてその轟音の中でアルフレッドは叫んだ。
「アリス! 分身を!」
叫ぶと同時にアルフレッドは大樹のほうに走り出した。
それを見たアリスは大樹の中からアルフレッドの叫び声に応えた。
自分の体を切り取るように、分身を解き放つ。
分身は虫の群れのような形をとり、樹液が通る管の中を駆け昇っていった。
そして分身はある枝で止まった。
枝の樹皮から染み出すように、そこから外へと出始める。
その様子はまるで枝から樹液がたれるようであった。
しかし染み出す樹液のようなそれは、地面には落ちなかった。
重力に逆らいながら、枝の真下で丸く集合する。
それはまるで果実のようであった。
そしてそれは感知能力者には黄金に輝いているように見えた。
「アリス!」
アルフレッドはその輝く果実に向かって手を伸ばしながら跳躍した。
その呼び声に果実は応じた。
枝から離れ、アルフレッドのほうに舞い落ちる。
アルフレッドは落ちてきたその実をつぶさないようにやさしく掴み、そして口に入れた。
「!」
直後、アルフレッドは頭の中が爆発したかのような感覚を覚えた。
事実、周囲からはアルフレッドの頭が同じ輝きに包まれているように見えた。
頭から光があふれている。神々しい。
が、アルフレッドの表情は神々しさとはかけ離れたものであった。
苦痛に歪んでいた。
すさまじい頭痛。
大量の虫が脳内で暴れていた。
一つになろうと、アルフレッドの神経網に次々と貼り付いていた。
頭の中が焼かれているような痛み。
「ぐ……雄雄雄ォッ!」
だからアルフレッドは吼えた。
雄たけびで痛みに抗う。
その激痛との戦いの中でも、敵は容赦なく背後から迫ってきていた。
そして敵の精霊の群れがすぐ真後ろにまできた瞬間、
「っ!」
アルフレッドの脳内はひときわ強く輝いた。
それは痛みとの戦いの終わりの合図でもあった。
直後にアルフレッドは動いた。
「破ッ!」
振り返りながら十字に二刀一閃。
放たれた嵐が敵の精霊達を切り刻みながらなぎ払っていく。
アルフレッドはそれをまるで他人事のような感覚で見ていた。
まだ完全では無いからだ。
新しく入ってきた同居人との結合がまだ完全じゃ無い。
多重人格者のような感覚。
しかしその感覚はまたたく間に消えていった。
そして結合が完了した瞬間、アルフレッドはその感覚を確かめるように二刀を握りなおしながら叫んだ。
「いけるか? アリス!」
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