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11 阿保王子は地獄耳
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「むむっ!僕の悪口を言っているような気がするぞ!!貴様!不敬だ!!さっさと首を落とせ!!」
「………………」
ビシッとアルゴノートさまが指差す先にいるのはノエル。
「阿保は地獄耳だと聞いたことがあったが、本当だったんだな」
「呑気なことを言っている場合ではないと思うのだけれど………、」
「ほら重曹!!さっさとボサボサメガネ!をぶっ殺せ!!」
………同い年っぽいのに頭の毛が寂しくなってしまっている可哀想な従者さん、アルゴノートさま曰く重曹さんがよろよろと近づいてきて、ズサァーっと見事なスライディング土下座を披露した。
「助けてください!!これ以上頭の毛とバイバイしたくありませんっ!!」
現在進行形でお別れを告げていそうなくらいのストレスに苛まれているであろう従者さんの切実すぎる言葉に、私は困り果てた。
「このリッチ女!!人様の重曹を誑かすとはどういうことだ!!身体が軽い女は誰に対しても昆布へつらうとはよく言ったものだッ!!」
「………………」
「はっ、今更僕に土下座しても遅いぞー!!その涼しげな美しい顔をグッシャグシャにして僕限定の人形にしなければ許さな、」
アルゴノートさまの言葉は途中で途切れてしまった。
理由は簡単、ノエルが暴走したから。
「………………」
首を締め上げられ、床から足が離れてしまったアルゴノートさまがジッタンバッタンと暴れている。
「ぶげいだごー!!」
「不敬だぞー!!」と叫ぼうとして失敗したアルゴノートさまの声に、私は固まってしまった。
「ほう?そうか。まあとりあえず、死んでおけ」
「は?」
アルゴノートさまの悲鳴と遠慮なく首を絞めようとするノエルに唖然としていた私は反応が遅れてしまった。
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
「………………」
ビシッとアルゴノートさまが指差す先にいるのはノエル。
「阿保は地獄耳だと聞いたことがあったが、本当だったんだな」
「呑気なことを言っている場合ではないと思うのだけれど………、」
「ほら重曹!!さっさとボサボサメガネ!をぶっ殺せ!!」
………同い年っぽいのに頭の毛が寂しくなってしまっている可哀想な従者さん、アルゴノートさま曰く重曹さんがよろよろと近づいてきて、ズサァーっと見事なスライディング土下座を披露した。
「助けてください!!これ以上頭の毛とバイバイしたくありませんっ!!」
現在進行形でお別れを告げていそうなくらいのストレスに苛まれているであろう従者さんの切実すぎる言葉に、私は困り果てた。
「このリッチ女!!人様の重曹を誑かすとはどういうことだ!!身体が軽い女は誰に対しても昆布へつらうとはよく言ったものだッ!!」
「………………」
「はっ、今更僕に土下座しても遅いぞー!!その涼しげな美しい顔をグッシャグシャにして僕限定の人形にしなければ許さな、」
アルゴノートさまの言葉は途中で途切れてしまった。
理由は簡単、ノエルが暴走したから。
「………………」
首を締め上げられ、床から足が離れてしまったアルゴノートさまがジッタンバッタンと暴れている。
「ぶげいだごー!!」
「不敬だぞー!!」と叫ぼうとして失敗したアルゴノートさまの声に、私は固まってしまった。
「ほう?そうか。まあとりあえず、死んでおけ」
「は?」
アルゴノートさまの悲鳴と遠慮なく首を絞めようとするノエルに唖然としていた私は反応が遅れてしまった。
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