神造人間の部品達
面白い昔話をしてやろうか。
君が未だかつて一度も聞いたことの無いようなとびきりの。
むかし、むかし。
神様達が誤って創り上げた人間の試作品は、あまりに出来すぎていた。
神様達は試作品の力を恐れて、別の人間を創り、繁栄させた。
試作品は。無かったことにされた。
だけど、神様達お墨付きの出来すぎた試作品。そう簡単には消え失せない。
神様達は完全に消すことをあきらめて、試作品をばらばらにして下界に捨てた。
そうして数千年、数万年、ひょっとしたら数億年、時間がたった。
試作品は諦めていなかった。
次々と生まれてくる人間達に潜むことを考えたのだ。ばらばらになった身体の、存在の一つ一つをこっそりと幼い命に忍ばせた。
無論、彼らがそれを知るよしも無かった。
出来すぎた試作品の一部は、「才能」としてもてはやされたからだ。
彼らは試作品によって少しずつ集まりつつあった。試作品が復活するために。復活して、自分を蔑ろにした神様達を見返すために。
そうして、彼らは出会い、過ごしていく。
この話において特別なことは何も無い。日常にありふれた話だ。君の周りにも居るだろう、才能のある人間は。君も持っているだろう、一つぐらいは才能を。
きっとどの世界にも、どの平行世界においても、彼らは居るはずだ。
神様も、人間も、彼らも、神造人間も。
これは、ごくごくありふれた普通のお話。暇つぶし程度に目を通してもらえると有り難い。
何がって? うーん、……それは、まぁほら。ご愛嬌ってやつ。
君が未だかつて一度も聞いたことの無いようなとびきりの。
むかし、むかし。
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だけど、神様達お墨付きの出来すぎた試作品。そう簡単には消え失せない。
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そうして数千年、数万年、ひょっとしたら数億年、時間がたった。
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次々と生まれてくる人間達に潜むことを考えたのだ。ばらばらになった身体の、存在の一つ一つをこっそりと幼い命に忍ばせた。
無論、彼らがそれを知るよしも無かった。
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