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かみさまプロローグ
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ねェ、寝る前に少し気の安らぐお話を聞いてみる気は無い?
読み聞かせみたいな、そんなニュアンスで。いいよね? いいんだね?
よし。じゃあしっかり聞いててね。
むかァし、むかし。
今から気が遠くなるほど昔のお話。
神様達は新しい生物を作ろうと思ったの。ある程度、強くて脆くて、賢くて愚かで、そんな生物を。
試作品はすぐにできあがったわ。神様達にかかればちょちょいのちょい。
だけど、試作品はうまくできすぎていたの。これを増やして下界に住まわせれば、彼らは力を付けて我々をも支配しようとするかもしれない。
そう思った神様達は、試作品に欠点をつけることにしたの。
当たり前だけど、努力しなければ生きられないくらいにしなくっちゃいけなかったのね。
そうしてできあがったのが、かの有名なアダムとイヴさん。
欠点と美点を併せ持つ彼らは無事にほどほどに今日まで繁栄した。それが私達人間よ。
めでたし、めでたァし。
…え? 試作品はどうなったかって?
もう、貴方も知りたがりねぇ。まァ、そりゃ気になるか。
じゃ、続き。試作品は…なんかこの呼び方無機質でヤな感じね。あだ名をつけてあげましょう。試作品だから、しーちゃん。
しーちゃんは無かったことにされちゃったの。神様達の失態だったんですもの。
でも、できすぎていたしーちゃんは、そう簡単には無くならない。参ったねェ。
神様達は苦悩の末に、しーちゃんをばらばらにすることにしたの。ひどいものね。
ばらばらになったしーちゃんは下界のあちこちに更にばらまかれた。神様も、これで一安心ってわけね。
めでたし、めでたァし。
……え? なァに? 釈然としない?
いつどこでそんな言葉覚えてきたの、ませちゃって。
残念だけど、この物語に続きはないの。私はここまでしか知らないし、多分しーちゃんはばらばらのままだわ。
でも、しーちゃんは一つに戻りたがってるかもしれないわね。
なんでって? 神様達に言ってやりたいことがあるんじゃない?
もう。そんなつまんなさそうな顔されたって、知らないんだからしょうがないじゃない。
ほらほら、よい子は寝る時間よ。文句言わない!
…うん。わかったわかった。
………おやすみ。
読み聞かせみたいな、そんなニュアンスで。いいよね? いいんだね?
よし。じゃあしっかり聞いててね。
むかァし、むかし。
今から気が遠くなるほど昔のお話。
神様達は新しい生物を作ろうと思ったの。ある程度、強くて脆くて、賢くて愚かで、そんな生物を。
試作品はすぐにできあがったわ。神様達にかかればちょちょいのちょい。
だけど、試作品はうまくできすぎていたの。これを増やして下界に住まわせれば、彼らは力を付けて我々をも支配しようとするかもしれない。
そう思った神様達は、試作品に欠点をつけることにしたの。
当たり前だけど、努力しなければ生きられないくらいにしなくっちゃいけなかったのね。
そうしてできあがったのが、かの有名なアダムとイヴさん。
欠点と美点を併せ持つ彼らは無事にほどほどに今日まで繁栄した。それが私達人間よ。
めでたし、めでたァし。
…え? 試作品はどうなったかって?
もう、貴方も知りたがりねぇ。まァ、そりゃ気になるか。
じゃ、続き。試作品は…なんかこの呼び方無機質でヤな感じね。あだ名をつけてあげましょう。試作品だから、しーちゃん。
しーちゃんは無かったことにされちゃったの。神様達の失態だったんですもの。
でも、できすぎていたしーちゃんは、そう簡単には無くならない。参ったねェ。
神様達は苦悩の末に、しーちゃんをばらばらにすることにしたの。ひどいものね。
ばらばらになったしーちゃんは下界のあちこちに更にばらまかれた。神様も、これで一安心ってわけね。
めでたし、めでたァし。
……え? なァに? 釈然としない?
いつどこでそんな言葉覚えてきたの、ませちゃって。
残念だけど、この物語に続きはないの。私はここまでしか知らないし、多分しーちゃんはばらばらのままだわ。
でも、しーちゃんは一つに戻りたがってるかもしれないわね。
なんでって? 神様達に言ってやりたいことがあるんじゃない?
もう。そんなつまんなさそうな顔されたって、知らないんだからしょうがないじゃない。
ほらほら、よい子は寝る時間よ。文句言わない!
…うん。わかったわかった。
………おやすみ。
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