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上谷教授 ②
しおりを挟むズチュ…
ゆっくりと抜き挿しされる度に泡立つような水音が、部屋に満ちていく。
その音に、耳が犯されてしまいそうだ。
「っ教授、もう恥ずかしいから…!」
「心を無にしてみろ。羞恥心は捨ててけ。」
「いや無理いわないで…ぁっ!」
俺がギャンギャンと抗議する声をあげると、教授は少し眉間に皺を寄せて腰の動きを早める。
肌を打ちあわせるような、卑猥な音が鳴り始めた。
「んっ、んっ!!」
「折角の機会なんだ、桜井も楽しめって。」
そう言うなり、教授は俺の前を突くようにしながら抽挿を始める。
…擦れ、ジンッとした痺れを伴う刺激は、俺の腰を揺らすには十分すぎた。
「ぁあっ!こ、擦れちゃう…きょ、じゅ…!」
「意図的に擦ってんの。ほら、早く腰振れ。」
スライムのような粘性のあるものを棒でかき混ぜるような、湿った音をたてながら攻められる。
教授はソファのヘリに俺の足をピタリと付け、貪るような勢いで腰を打ちつけ始めた。
「か、みや…教授!
そ…んなしたら、イッちゃうぅっ!!」
「っ…!」
容赦のない動きに先に精を吐き出すと、
体勢のせいか、腹筋まで届いてしまう。
教授が遅れて出した液も、俺の薄い腹筋に降り注いだ。
「…は、ぁ…治りましたか、んっ!」
一回出したから、と教授に問いかけようとしたところ、教授は何故かまた俺の口内を愛撫し始める。
「ん、んぅ…ぅ!」
ピチャ、と音を立てながら口内を蹂躙されると、また自身が熱を持ち始めそうになってしまう。
(何やってんだよ、教授!!?)
「きょ…んっ!」
息継ぎの隙も与えられず、口を開こうとすれば舌が滑り込んできて、口内を隈無く愛撫される。
酸素不足か、思考が靄に覆われていくようだった。
「ここも、出来れば俺に捧げてもらいたいんだがな。」
ヘソのちょうど下あたりを強めに撫でられる。
(そこに何かあるのか…?)
「ま、追々だな。」
サッと身を引いた教授は、俺に箱ティッシュを手渡してくる。
「今度は腹にぶち撒けたな…
また俺が欲情する前に拭いたほうがいいぞ。」
「発言がとんでもねぇな!!
…この薬の効果を止めるもの、なんかないんですか?!」
「…まあ、確かに効きすぎな面はあるわな。
だがバッドニュースだ、桜井。その状態は約1週間の間効力を落とすことなく持続する。」
「は、はぁぁあ?!」
「俺の開発物を舐めるなよ。
面倒くさいことになりそうなら、全部休んでしまえばいいだろ。俺の欲の発散に付き合ってくれるんなら講義の数回くらいは免除してやろう。」
ニヤッと笑った教授は、明らかに面白いおもちゃを手に入れた悪ガキの顔をしていた。
この人、前から変人と噂だったけど、想像以上だ…!
(ど、どうする…?!俺!)
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