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4話 彼の心 前編
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~ ノーランド視点 ~
俺には幼い頃から心に決めた人がいる。
その人の金髪はふわふわしていて、触れば絹の様な肌触りがした。大きなエメラルドグリーンの瞳は何に対しても興味を持ち、キラキラと輝いていた。可愛らしい唇から『この子の好きな食べ物は何ですか?』『私が触っても怒らないでしょうか?』と少し高い声質で、幼い頃は舌足らずに話す言葉が愛しくて堪らなかった。
この大きな体とつり目がちな目で、普通の令嬢には、出会い頭泣かれる事が多く、初めて会ったときは緊張した。
彼女は泣かなかった。
『森のクマさんみたい!私のテディとも仲良くしてくれますか?』
小さな腕に抱かれたクマのぬいぐるみを俺に見せて、可愛らしく笑っていた。その姿に俺の心は鷲掴みにされた。
彼女にもっと笑ってほしくて、飼育小屋に連れて行った。ウサギに触れ、ニンジンを食べさせて、目を輝かせていた。
愛しいシャティー。
一生大切にする。
君の笑顔をいつまでも見ていたい。
可愛らしいその声で『ノーランド様』と紡いでくれ。
君さえ居れば俺は幸せだ。
しかし、お母上の伯爵夫人に婚約を猛反対された。爵位が上の者からの婚約を無下にするのは何故だ?一般的に幼少期に婚約するのはおかしな事ではないし、むしろ将来の安定のために喜んで婚約するものだ。
俺の容姿が恐ろしいのかもしれない。不甲斐ない男と思っているのか?
彼女を任せるには俺では不安だと言うのか?
彼女は『お慕いしております』と『大好き』と俺の愛を受け入れてくれた。
父上に言えば簡単に婚約出来るのはわかっているが、伯爵夫人の反対を押切り、今後の生活で彼女の気持ちに影を落としたくなかったから、お互いに出来る限りの努力をした。
騎士団で確固たる地位があれば満足か?
幼馴染みの王太子リックベルト・ファン・ヴィラン様との親好を深めればいいのか?
彼女が学園に入った時は、毎日が気が気じゃなかった。
俺よりも甘い顔のキザ男に、彼女の心が移らないか、他の男と比べて俺が無骨で優美さにかけるところに気付き、愛想をつかされないだろうか…。
彼女の愛を失わないか、心配で可能な限りデートや学園の送り迎えをした。彼女を拐っていくうるさい虫が近づかないよう目を光らせた。
そんな日々を過ごし、もうすぐ彼女の15歳の誕生日が近づいてくると、不穏な噂を耳にした。
伯爵夫人が懇意にしている伯爵令息と俺のシャティーを見合いさせ、婚約させようとしているというものだった。
腹が煮えくり返る思いだった。
ここまで努力しているのに、俺より爵位の低い男を彼女に宛がおうとするのか!
もう待てなかった。
伯爵夫人との関係が悪くなろうと、彼女を奪おうとするなら容赦しない。
父上に打診し、彼女の誕生日パーティーで婚約を発表した。伯爵も喜んで応じてくれた。
外堀は埋めた。
伯爵夫人がいくら反対しても、もう覆すことは出来ない。
彼女は俺のものだ!
婚約発表した日は、気分が高揚していたが今までで一番良い眠りだった。
朝になれば彼女を伴って父上に挨拶し、その後は式の日取りやドレス、教会と、彼女と話し合うことは山のようにあることが嬉しくて堪らなかった。
しかし、それは叶わなかった。
伯爵夫人が亡くなった。
誤って階段から落ちたと発表されたが、棺の中の遺体を見たら首回りを隠すように納められていた。
一目で首を切ったのだと判った。
そこまで反対するのかと、憤りを覚えたが、すでに亡くなった身だ。これ以上俺たちに干渉することは出来ない。
不謹慎だと思うが、これで邪魔物は居なくなったと、心の中で歓喜してしまったのは仕方ない事だろう。
だが、事はそう上手くいかなかった。伯爵夫人が亡くなってから彼女の様子がおかしくなった。
話しかけても、以前の様な弾ける笑顔を見せることはなく、悲しげな微笑みばかりだった。
母親を亡くしたばかりで気落ちしているのだと、慰めようと屋敷や学園に行っても、タイミングが合わず会うことが出来ない。
学園を卒業すれば、時間も出来るし、それからでも彼女を慰め、喪があけたら結婚の準備に取りかかれば良いと、軽く考えていた。
卒業パーティーには具合が悪いので欠席すると連絡が入ったときは、彼女の体調を心配したものだ。
翌日、殿下から婚約白紙申込書の存在を知り、慌てて彼女の屋敷に向かったが彼女はいなかった。
普段は絶対しないことだが、使用人を脅しつけて彼女の向かった先を聞き出し唖然とした。
彼女が隣国に旅立ってしまう。
俺を捨てて、行ってしまう。
馬を走らせ、船着き場に急ぎ、カルヴァン王国行きの船の前で彼女を探した。
彼女は一人佇んでいた。
その背中は一吹きすれば、消えてしまいそうな儚さがあった。
「シャティー!」
「マッケンジー侯爵令息様」
どうしたんだ急に?
いつものように『ノーランド様』と言ってくれないのか?
「お久しぶりでございます。どうしてここがお分かりに?」
何でそんなに余所余所しいんだ?
彼女の訝しげな表情に、思考が停止してしまいそうだ。
「殿下に聞いた」
何とか言葉を紡ぐことが出来た。
でも、何故なんだ?
何故婚約白紙を?
俺に何も言わずに…。
「何故なんだ」
「…お母様の遺言です」
そんなものを残していたのか!
怒りが込み上げてくる。
どこまで邪魔をすればいいんだ!
「亡くなった伯爵夫人には悪いが、君がその遺言に従わなければいけない道理は無いはずだ。それに、その遺言だって君を心配するあまりの言葉だろう?これから生涯をかけて君を守るから、天国にいらっしゃる伯爵夫人が安心出来るように尽くすから、考え直してくれないか?」
お願いだ!
「…申し訳ありません。出来ません」
「何故だ!」
声を荒げてしまう。
彼女を怖がらせないように、いつも気をつけていたが、今はそんな事も考えられない程焦ってしまう。
「…疲れました。お母様に認められる様に必死に頑張ってきました。でも、認められなかった。これから死ぬまで、亡霊に付きまとわれ、神経を磨り減らす。もううんざりなんです!」
彼女の瞳から涙がこぼれた。
「貴方に恋い焦がれたのも、お母様に反対されて、燃え上がっただけです。お母様が居なくなってみたら、貴方への愛は失くなりました」
「嘘だ!!」
聞きたくなかった。
彼女の口からそんな言葉を…。
思わず腕を掴んでしまい、彼女の顔が少し歪んだ。
力が強すぎたと思う反面、繋ぎ止めたい思いで、力を緩めることが出来ない。
「二人で夫人に認められるように、頑張ってきたじゃないか…。俺を愛してると言ったじゃないか…」
もう一度、愛してると言ってくれ…。
「もう愛していません」
足元にあるはずの地面が無くなったような、奈落の底に落とされる思いだ。
「貴方の大きな体が嫌いです。いつも見上げていて、首が疲れるんです」
そんな風に思っていたのか。
体が大きくて悪かったな…。
「貴方の趣味も嫌いです。動物臭くて、近くに寄って欲しくありませんでした」
趣味に付き合わせて悪かったな。
臭いと思っていたなんて知らなかった。
「あと、手がガサガサで嫌いです。さようなら」
考える思考が失くなる。
彼女は俺を愛していなかった。
ただ、反対されたから反発して、俺を愛していると錯覚しただけ。
船が出向し、見えなくなるまで、俺はその場から動けなかった。
俺には幼い頃から心に決めた人がいる。
その人の金髪はふわふわしていて、触れば絹の様な肌触りがした。大きなエメラルドグリーンの瞳は何に対しても興味を持ち、キラキラと輝いていた。可愛らしい唇から『この子の好きな食べ物は何ですか?』『私が触っても怒らないでしょうか?』と少し高い声質で、幼い頃は舌足らずに話す言葉が愛しくて堪らなかった。
この大きな体とつり目がちな目で、普通の令嬢には、出会い頭泣かれる事が多く、初めて会ったときは緊張した。
彼女は泣かなかった。
『森のクマさんみたい!私のテディとも仲良くしてくれますか?』
小さな腕に抱かれたクマのぬいぐるみを俺に見せて、可愛らしく笑っていた。その姿に俺の心は鷲掴みにされた。
彼女にもっと笑ってほしくて、飼育小屋に連れて行った。ウサギに触れ、ニンジンを食べさせて、目を輝かせていた。
愛しいシャティー。
一生大切にする。
君の笑顔をいつまでも見ていたい。
可愛らしいその声で『ノーランド様』と紡いでくれ。
君さえ居れば俺は幸せだ。
しかし、お母上の伯爵夫人に婚約を猛反対された。爵位が上の者からの婚約を無下にするのは何故だ?一般的に幼少期に婚約するのはおかしな事ではないし、むしろ将来の安定のために喜んで婚約するものだ。
俺の容姿が恐ろしいのかもしれない。不甲斐ない男と思っているのか?
彼女を任せるには俺では不安だと言うのか?
彼女は『お慕いしております』と『大好き』と俺の愛を受け入れてくれた。
父上に言えば簡単に婚約出来るのはわかっているが、伯爵夫人の反対を押切り、今後の生活で彼女の気持ちに影を落としたくなかったから、お互いに出来る限りの努力をした。
騎士団で確固たる地位があれば満足か?
幼馴染みの王太子リックベルト・ファン・ヴィラン様との親好を深めればいいのか?
彼女が学園に入った時は、毎日が気が気じゃなかった。
俺よりも甘い顔のキザ男に、彼女の心が移らないか、他の男と比べて俺が無骨で優美さにかけるところに気付き、愛想をつかされないだろうか…。
彼女の愛を失わないか、心配で可能な限りデートや学園の送り迎えをした。彼女を拐っていくうるさい虫が近づかないよう目を光らせた。
そんな日々を過ごし、もうすぐ彼女の15歳の誕生日が近づいてくると、不穏な噂を耳にした。
伯爵夫人が懇意にしている伯爵令息と俺のシャティーを見合いさせ、婚約させようとしているというものだった。
腹が煮えくり返る思いだった。
ここまで努力しているのに、俺より爵位の低い男を彼女に宛がおうとするのか!
もう待てなかった。
伯爵夫人との関係が悪くなろうと、彼女を奪おうとするなら容赦しない。
父上に打診し、彼女の誕生日パーティーで婚約を発表した。伯爵も喜んで応じてくれた。
外堀は埋めた。
伯爵夫人がいくら反対しても、もう覆すことは出来ない。
彼女は俺のものだ!
婚約発表した日は、気分が高揚していたが今までで一番良い眠りだった。
朝になれば彼女を伴って父上に挨拶し、その後は式の日取りやドレス、教会と、彼女と話し合うことは山のようにあることが嬉しくて堪らなかった。
しかし、それは叶わなかった。
伯爵夫人が亡くなった。
誤って階段から落ちたと発表されたが、棺の中の遺体を見たら首回りを隠すように納められていた。
一目で首を切ったのだと判った。
そこまで反対するのかと、憤りを覚えたが、すでに亡くなった身だ。これ以上俺たちに干渉することは出来ない。
不謹慎だと思うが、これで邪魔物は居なくなったと、心の中で歓喜してしまったのは仕方ない事だろう。
だが、事はそう上手くいかなかった。伯爵夫人が亡くなってから彼女の様子がおかしくなった。
話しかけても、以前の様な弾ける笑顔を見せることはなく、悲しげな微笑みばかりだった。
母親を亡くしたばかりで気落ちしているのだと、慰めようと屋敷や学園に行っても、タイミングが合わず会うことが出来ない。
学園を卒業すれば、時間も出来るし、それからでも彼女を慰め、喪があけたら結婚の準備に取りかかれば良いと、軽く考えていた。
卒業パーティーには具合が悪いので欠席すると連絡が入ったときは、彼女の体調を心配したものだ。
翌日、殿下から婚約白紙申込書の存在を知り、慌てて彼女の屋敷に向かったが彼女はいなかった。
普段は絶対しないことだが、使用人を脅しつけて彼女の向かった先を聞き出し唖然とした。
彼女が隣国に旅立ってしまう。
俺を捨てて、行ってしまう。
馬を走らせ、船着き場に急ぎ、カルヴァン王国行きの船の前で彼女を探した。
彼女は一人佇んでいた。
その背中は一吹きすれば、消えてしまいそうな儚さがあった。
「シャティー!」
「マッケンジー侯爵令息様」
どうしたんだ急に?
いつものように『ノーランド様』と言ってくれないのか?
「お久しぶりでございます。どうしてここがお分かりに?」
何でそんなに余所余所しいんだ?
彼女の訝しげな表情に、思考が停止してしまいそうだ。
「殿下に聞いた」
何とか言葉を紡ぐことが出来た。
でも、何故なんだ?
何故婚約白紙を?
俺に何も言わずに…。
「何故なんだ」
「…お母様の遺言です」
そんなものを残していたのか!
怒りが込み上げてくる。
どこまで邪魔をすればいいんだ!
「亡くなった伯爵夫人には悪いが、君がその遺言に従わなければいけない道理は無いはずだ。それに、その遺言だって君を心配するあまりの言葉だろう?これから生涯をかけて君を守るから、天国にいらっしゃる伯爵夫人が安心出来るように尽くすから、考え直してくれないか?」
お願いだ!
「…申し訳ありません。出来ません」
「何故だ!」
声を荒げてしまう。
彼女を怖がらせないように、いつも気をつけていたが、今はそんな事も考えられない程焦ってしまう。
「…疲れました。お母様に認められる様に必死に頑張ってきました。でも、認められなかった。これから死ぬまで、亡霊に付きまとわれ、神経を磨り減らす。もううんざりなんです!」
彼女の瞳から涙がこぼれた。
「貴方に恋い焦がれたのも、お母様に反対されて、燃え上がっただけです。お母様が居なくなってみたら、貴方への愛は失くなりました」
「嘘だ!!」
聞きたくなかった。
彼女の口からそんな言葉を…。
思わず腕を掴んでしまい、彼女の顔が少し歪んだ。
力が強すぎたと思う反面、繋ぎ止めたい思いで、力を緩めることが出来ない。
「二人で夫人に認められるように、頑張ってきたじゃないか…。俺を愛してると言ったじゃないか…」
もう一度、愛してると言ってくれ…。
「もう愛していません」
足元にあるはずの地面が無くなったような、奈落の底に落とされる思いだ。
「貴方の大きな体が嫌いです。いつも見上げていて、首が疲れるんです」
そんな風に思っていたのか。
体が大きくて悪かったな…。
「貴方の趣味も嫌いです。動物臭くて、近くに寄って欲しくありませんでした」
趣味に付き合わせて悪かったな。
臭いと思っていたなんて知らなかった。
「あと、手がガサガサで嫌いです。さようなら」
考える思考が失くなる。
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