【完結】フィクション

犀川稔

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25話 花火大会

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「あれ......?」
 朝赤城のベットで目を覚ました恋は驚いて携帯の時間を二度見した。時刻は間違いなく10時15分を示していた。ぼーっと座り込んでいると部屋のドアがノックされて赤城が入ってきた。
「おはようよく寝れた?」
「......ごめん。僕昨日電車乗ってからの記憶ほとんどない...。」
「うん。なんかすごい虚ろだったからね。まっすぐ帰ってきてチャッチャと寝る支度させて寝かせたよ。」
 淡々と昨日のことを話す赤城に恋が青ざめて下を向いた。
「ほんとにごめん...。せっかく二人っきりになれたのになんとお詫びすればいいか...」
「なんで謝んの。こっちこそ大人数で遊んで疲れてんのに気づいてあげれなくてごめんね。」
 申し訳なさすぎて悲しそうに俯く恋の隣に赤城は座って笑いかけた。
「...花火大会。28日あるじゃん、あれ付き合ってよ。そんでチャラってことにしましょう。」
 赤城の言葉に恋は一気に顔を上げた。赤城の顔を見るとキラキラした目で「いいの...?!」と大きな声で言った。
「赤城花火大会とかあんまり好きくないかと思ってた。一緒に行ってくれるの?」
「別に好きじゃないとかじゃないよ。ただ今まで付き合った人と行ったことはないかも...ってこんな話は聞きたくないわな、申し訳~。」
 恋は嬉しそうに赤城に「絶対行く!」と言って笑った。その表情に赤城は微笑んで頭を撫でた。早めのお昼ってことで、一緒に外に食べに行ってそのあと昼過ぎまで一緒に買い物に行った。このあと美容院の予約があると言う赤城と駅で解散して家に帰った。帰り際に「花火大会楽しみにしてる。」と言い残し優しく笑って去っていく赤城を僕はぼーっと眺めた。
 ......赤城恋人と花火行ったことないって...ってことはさ、僕が初めての体験をさせちゃうってことだよね。そう言うことだよね?やばい...嬉しい。地味に毎回何しても僕だけ初めましてで赤城は他の人と経験あること多かっただろうから初めてですなんて言われたらさすがにニヤけるって...。
 恋はコンビニでアイスを買うと仲川の家のインターホンを鳴らした。昼寝をしていたのか気怠そうに顔を出した仲川に「お礼の品」と言ってニコニコしながらアイスを渡すと嬉しそうに帰って行った。その姿を見た仲川は寝起きで思考回路が停止している中「...あ、花火大会か。」とやっとの思い出で理解しあくびをしながら玄関のドアを閉めた。

 28日の朝、起きてからリビングでゆっくりしているとそこに美鈴もやってきた。ソワソワしている恋に気付き美鈴が声をかけた。
「れんれんどうかしたの?」
 突然話しかけられてビクッとすると恋は嬉しそうに美鈴を見て今日のことを話した。
「うそー!!今日の花火大会一緒に行くの!?いいじゃん!夕方集合か~!それは待ちきれないね!」
 自分のことのように楽しそうに話す美鈴に恋は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「それで?着るの?」
「え、何を......?」
 ポカンと口を開ける恋に美鈴は「浴衣だよ!」と大きな声で言った。
「着ないよ!持ってないし...!」
 否定する恋の顔を拍子抜けしたように見る美鈴にじわじわと焦り、立ち上がってあたふたしながら恋が口を開いた。
「え......こ、こう言うのって浴衣着るものなの?」
「いや着なくてもいいと思うけど...7.8割くらいは相手は着てくれないかなって期待してるもんじゃない?あの赤城くんなら絶対いい反応してくれると思うし~...」
 美鈴の話に動揺して焦る恋を見て美鈴は少し考えてL◯NEで友達に連絡を取った。
 しばらくしてその友達からの返信を見てニコッと笑って恋に目を移した。
「れんれん~、私の友達のお兄さんの浴衣使っていいってよ。しかも今聞いたらもうサイズ合わないからそのままくれるってー!今から受け取りに行ってくるから待ってて!」
 そう言い残すとすぐに支度をして家を出て行った。事の進みが早く、一人リビングに取り残されると恋はゆっくりソファに腰掛けぼーっと一点を見つめた。その時携帯が鳴り見ると赤城からの連絡だった。
「今日楽しみ。予定通り16時に家迎え行くね。」
 赤城のL◯NEを見ながら恋はため息を吐いた。
 ......赤城、浴衣着たら本当に喜んでくれるのかな...。僕なんかが浴衣なんて、似合うんかなー...。
 上の空で考え込んでいるといつのまにかもう昼過ぎになっていて浴衣を受け取った美鈴が帰ってきた。
「れんれん~帰ったよ!ついでにワックスも買ってきたから。髪セットもしてあげる!あとこれ、下駄も買ってきたよん!」
 そう言って値札を切って恋に渡した。
「後少ししたら着付け始めるからね。」
 圧倒されて立ち尽くす恋はハッと我に帰って慌しく受け取った物を見て「ありがとう」と言った。
「一日早いけどお姉ちゃんからの誕生日プレゼントだよ~。その友達服飾の大学行ってるんだけどその影響で家に浴衣とかも色々ある子なの。メンズの着付けも教えてもらってきたから任せなさい!」
 笑顔でそう言うと恋の頭を優しく撫でた。美鈴は安心して泣きそうになる恋を慰めると、気合いをいれて着付けをしてヘアセットもした。思っていたよりも時間がかかり16時前ギリギリに終わり、同時に赤城から「着いた」と連絡が入った。急いで残りの支度をして恋は美鈴の前に立って恥ずかしそうに「...変じゃない?」と聞いた。
「全然可愛いよ!似合う似合う。早く行って彼氏に褒めてもらいな!ほら行った行った!」
 美鈴はそんな恋の様子を見て落ち着いた声で笑って言った。玄関まで見送ってもらい、家から出るのを躊躇している恋の背中を美鈴は押してドアを開けた。そして家の前で待つ赤城がその音に気づいて顔をあげると吃驚した顔でこっちを見た。恋は辿々しく歩み寄って赤城の前に立つと下を向いて「...あ、えっと...。」と言葉を濁した。
「浴衣......。」
 ボソッと呟く赤城に恋が頷いて緊張で震えながら口を開けた。
「う、うん...着てみ、ました...。姉ちゃんが着付けとかも含めて全部やってくれて...。」
 ドキドキしながら話す恋の顎に手を当てて自分の方を向かせると耳まで赤くなった恋の顔を見て赤城も顔を赤くした。驚いて恋が赤城の顔を触るとその手の上に赤城が手を重ねた。
「すげぇ似合ってる。かわいい。まさか着てくれると思わなかったから...え、ごめん。嬉しさとびっくりが相まって言葉詰まって全然すぐ言えなかったけどすごいかわいいよ。ありがとう...着てくれて嬉しい。」
 珍しく照れている赤城の顔を見て恋は安心したように微笑んで「よかった。」と肩を撫で下ろした。そして赤城の手を引いてを駅に向かった。

「でね!僕がその話前も聞いたよって言ったら相馬がさ~...」
 楽しそうに電車の中で話す恋の顔をジーッと見つめる赤城に恋が首を傾げて聞いた。
「赤城?話聞いてる?」
「...ごめん聞いてなかった。」
「何どうしたの、なんかあったの?」
 いつもと様子が違う赤城に疑問を持ち、恋が不安そうに赤城を見た。
「いや、大丈夫。かわいい恋人の顔見て浮かれてるだけだから。」
 平然とした顔でベタ褒めする赤城に恋が照れながら「何それ!」と腕を叩いた。
 会場に着くと賑わう屋台に目を輝かせる恋の手を掴んでから「はぐれないようにね。」と恋人つなぎに手を組み換えた。
 花火大会は緊張しながらも楽しい時間を過ごした。熱々のたこ焼きを半分こしたり焼きそばの箸を一膳落として途中から一緒に同じ箸で食べたり女の子たちと回っていた佐々木くんに見つかって茶化されたけどなんだかんだ仲良く話してみたり。毎年家から見ていた花火は、間近で見ると迫力があって不覚にも興奮してしまい赤城に「子供みたい」と笑われた。
 帰り道余韻で楽しかった事を話す僕に赤城が「来年は俺も浴衣着るね。」と言ってくれた。僕は来年も赤城が一緒に行ってくれることに一番嬉しくなった。
「じゃあ忘れないように指切りね!」
 そう言って恋が小指を立てると、赤城も笑って「そうだね」と指を立てた。

 会場から駅まで歩いてる時に赤城が突然真顔になって「...あのさ」と静かに話しかけた。
「明日...、少しでいいから会えたりする?」
「...え?」
「あ、いや。誕生日当日は恋とお母さんの誕生日一緒に祝おうって家族でご飯予約してるって言ってたからさ。空いてないのはわかってるんだけ少しでいいから...会いたいかも。時間はいつでも合わせるからもし大丈夫そうだったら教えて。」
 赤城の話に困惑した顔をしたあとすぐに何か思いついたようにわかりやすく焦り出した。
「あ...ごめん。誕生日ってやっぱり一緒に過ごすもんだよね...。僕全然何も考えずに家族で予定入れちゃった。姉ちゃんに本当に当日大丈夫なの?って何回も確認されたんだよね。でもそん時全然意味理解できなくて今やっとそう言うことだったのかって理解した..本当ごめん。」
 申し訳なさそうに謝る恋の頭を赤城は優しく撫で微笑んだ。
「いいじゃん、家族と過ごす時間も大事よ。俺とはもうじき休み明けたらまたいっぱい会えんだからさ。」
「でも......。」
 何か言いかけようとする恋の頭にキスをして赤城が「大丈夫だからね」と落ち着いた声で言った。
 涙を浮かべながら「ごめん」と言う恋の涙を赤城はハンカチで拭き取った。
「......お昼...食べに行くから...夕方には帰ってると思う...。そこからでよかったら...赤城、会ってくれる?」
「うん、会おう。全然余裕で何時でも行くつもりだったよ。ありがとう。当日会えんの神、ちょー嬉しい。」
 ...本当にも失敗しかしない。だめだめすぎる...なんでこんな大事なこと気づけなかったんだろう...。
 赤城の僕を気遣った言葉も表情もその全部が申し訳なくて心が痛くなる。
 花火大会も終わり湿っぽくなる雰囲気に馴染むようかにように暗く沈んだ表情を浮かべる恋の手を赤城は握った。
「人...繋いでていいの?」
「うん、暗いから大丈夫っしょ。駅まで繋いでよ。」
 恋が泣いてからはいつも以上に優しく柔らかい口調で話す赤城。
 赤城は駅に着くまでも、着いて恋の最寄りに送るまでもずっと別の話題を振って気持ちを切り替えようとしてくれていた。

「じゃ、時間的に補導もあるんで今日はここまでで。家着いたらL◯NEしてね。」
「うん...送ってくれてありがとう。赤城も気をつけて帰ってね。」
 恋がそう答えると赤城は恋の頭を撫でた。
「元気出せ~、明日も会えるんだから。16歳最後の日と17歳最初の日に立ち会える俺マジ強運。これまじで恋さんのおかげね、花火大会も行きたいって言ってたって仲川に聞いた。俺から誘うの遅くなってごめんね。浴衣も着てくれて本気で嬉しかった。」
 いつも以上に恋を甘やかす赤城に恋は自分から歩み寄ってキスをした。驚きつつも赤城は嬉しそうに今度は自分からキスをした。
「かわいいねぇ。頑張ってしてみたの?」
「ん...ごめんねの気持ち...っ、僕全然何も赤城に返せなくてごめんね。赤城明日いつでもってことはバイト外してくれたんでしょ。バイトの日なのに...。でもこれ以上泣くと赤城が気分悪くなるから、もう泣かない。明日も会えるの僕も嬉しい、ありがとう。」
 赤城の顔を見つめて話す恋に赤城が微笑みかけて「いいえ~」と答えた。少しの間赤城が抱きしめていると落ち着いた恋が離れた。その顔が少し晴れていて赤城は安堵の表情を浮かべた。
「落ち着いてよかった。...じゃ俺はそろそろ~」
「ご迷惑をおかけしました。もう大丈夫そうです...あ、あのさ。」
 大きく伸びをして帰ろうとする赤城の袖を引っ張り恋は勇気を出して聞いた。
「ぼ、僕も...。今はまだ心の準備がまだだから無理かもだけど......。もしできたら、その...赤城の事、名前で呼んでも......い...い?」
 羞ずかしそうに少し笑って言うと緊張したのか我慢できなくて下を向く恋を愛おしそうに見つめる赤城は少しはだける恋の胸元を直しながら「いつでもまってる。」と顔を覗き込んで答えた。

 その後、また改札に入っていく赤城を見送ると恋は満足そうに口角を上げて上機嫌で家に帰って行った。その様子を少し離れたところで見ていた人影は、そっと恋が歩き出したのと共に消えて行った。
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