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11◆エルビス視点

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正直、驚いた。

確かに少し顔が似ているとは思っていたが、まさか生まれ変わりだったとは………。

ラルクの話は、俺を多少悩ませたが…もうラウロが悪夢に悩まされないと聞いてほっ!とした。

……そういえば、ラルクは俺を恨んでいるはずなのに彼から恨みやら憎しみやらの感情は感じなかった。

ラルクさえ良ければ、話をしてみたいと思いながら眠りについて朝を迎える。

目覚めたラウロは、すごくぐっすり眠れたと喜んでいたがラルクの存在には気づいてないようだ。

そして、ラウロは本当に悪夢をみなくなった。

朝になるたびにぐっすり眠れたことを喜んでいるから、俺も嬉しい。

ラルクは全然出てこないが、呼びかけてもいいのだろうか?

せっかくラルク本人に謝罪ができるチャンスなんだし、ラウロが眠っている時に少し呼びかけてみよう。
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