馬鹿でミーハーな女の添い寝フレンドになってしまった俺の話。

茜琉ぴーたん

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「んふ、相変わらず弱いなぁ、ん、ん、」
「アー、あ、リンちゃん、意地悪、あ、ふ、」
 話ぶりを聞くに恐らくリピートなのだろう、名前の呼び方もつちかってきた関係性によるものか。
 遥はフードの中に手を入れて耳を塞いだ。
「(やだ…嫉妬してる……私にはあんな顔してくれないのに…)」
聞きたくないけど確認したい、キスをしながら股間へ顔を持ってきたリンがちろちろとモノを舐めだすのを、遥は黙って薄目で覗く。
 ねっとり、しっとり、時間をかけて丹念にねぶって、先端からぱくりと口内に収めると長岡は
「あぁ♡」
と陶酔した声を上げて顔をクローゼット側へ倒した。
「!」
 途端かち合う遥との視線、隠れてろと言ったのに隙間を開けている狼藉ろうぜきに長岡は一瞬眉を吊り上げるも、湧き上がる快感をこらえられず手でその顔を覆う。
「ん、ナオキくん、ちゃんと可愛い顔見せてぇな」
 嬢にそう言われれば長岡は
「いや、あ、ア♡」
と悶えて手を下ろし、クローゼットを「見てんじゃねぇ」とばかりにギンと睨んでは情けない表情になって喘いだ。

 10分ほどで長岡は無事に昇天、遥は天に向かって吠える彼の横顔をしっかりと脳裏に記憶した。遥がフェラチオで射精させたのはもう3ヶ月は前のこと、しかも酔っていて詳細は憶えていなかったのだ。
「いっぱい出たなぁ、……ナオキくん、なんや今日、違うこと考えてへん?」
「いや…んな失礼なことしないって…」
 息の上がった男がそう答えるも、リンは
「えー?いつもはもっと喘ぐやんかぁ♡」
と持参したウエットティッシュでこちょこちょと萎みかけのモノを拭き上げる。
「…そう?」
「うん、なんやうわの空と違う?リンちゃん寂しいわ」
「へっ…なに、本命くんとは最近どうなの」
「クリスマスのラスソン狙ってるからね、超頑張ってる♡」
「そりゃ大変だ、稼がなきゃな」
 おそらく本命の彼とはホストなのだろう。その日1番の売上額の者が閉店前に歌うシステム「ラストソング」、推しのそれに同席できる権利は客同士で日々争われるらしい。
「(あの人ホスト狂なのかなー…なら相当稼がなきゃ…)」
 遥はホスト相手に恋はしたことはないが、一度足を踏み入れるとなかなか抜けられない深い沼であることはなんとなく察している。
「うん、ナオキくん、じゃあもう1回大っきくしよか、おっぱい触る?」
「ん、……気持ちいい」
 リンはカサカサと荷物からコンドームを取り出して枕元に置き、大ぶりな乳房を長岡の手にどんと載せた。
 彼女の整えられた陰毛はこちょこちょとひと休みする彼の陰嚢いんのうに当たり、そうするとまた元気がむくむくと盛り上がってくる。
「ん、いけそかな、ん、はめよか」
「ん、ん、」
長岡は腹に力を入れてモノを持ち上げ、リンがコンドームを装着する手助けをした。
 そしてリンがそこにピタっと女陰をつけてずるずるとしごく、今夜のおそらくクライマックスの素股が始まる。
「(わ…入って…ない、けど…エッチしてるみたい…わ、わ、)」
 横から見ればまるでセックス、騎乗したリンはスムーズに前後に動いて長岡を責め立てた。
「ん、ん、どお、ナオキくん、」
「あー、最高、リンちゃん、上手」
「プロやもん、ん、気持ちええ?」
「いい、気持ちいい♡あ、」
 もう長岡はクローゼットの方を向きはしない。しっかりとリンを見つめてその腰をがっちりと手で掴んで、ゴールへと一体となって取り組んでいる。
 一度射精しているから二度目はすぐにとはいかない。ローションを足しながら会話をしながら、2人は実に慣れた様子で共同作業に励み…遥は途中から顔を膝に伏せて、会話を聴くため離していた指を再度耳の穴へ挿した。
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