僕たちが幸せを知るのに

あかね

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Capitolo1…Cigno

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 セックスとはまた違う緊張感だ。

 僕はもうそれに緊張したりはしないけど離れた位置から見せ物になるのはドキドキして視線も落ち着かない。

 彼女は使い掛けのスケッチブックを開いて鉛筆でシャッシャとデッサンをしていく。

 今どの辺りを描かれているのかな、引き締めた腹にもう少し力を加えてみた。

「…今日は…オープンキャンパスは参考になったかしら?」

「うん、本当は人を探しに来たんだけど…実りは多かったよ。学食も魅力的なお姉さまがいっぱいだし」

「へぇ……よーし、ポーズ変えよ。下も脱いでくれる?」

「…slacksスラックス?」

「いや、ペニス見せて欲しいんだけど」

予想外に明け透けな彼女はあっけらかんと男性器の名を口にして、スケッチブックの新しいページをめくる。



つづく
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