Fragment-memory of secret garden-

黒乃

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巫女失墜(上)ifルートルヴェル×レイ

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ifルート/若干のNTR要素/シリアス
Fragment二部作目 第六十九節閲覧後推奨



















 初めてのキスは、息が上がるほど深いもので。思わずルヴェルの胸に寄りかかると、甘い香りが鼻孔を擽った。
 彼が部屋に来てから漂い始めていた匂いが、抱きしめられたことでより濃く感じられる。甘ったるさに思考がぼやけ、酔いそうな、興奮してくるような、言いようのない感覚に襲われた。

 そんなことを考えていたら、するり、と張っていた股間をなぞられ背筋に電撃が走る。その事実にレイは混乱してしまった。
 確かに気持ちいいと感じてしまってはいた。しかしそれが、ここにまで顕著に表れるなんて。動揺を隠せないレイに、ルヴェルはやはり優しい声色で話しかける。

「おや、どうやらキスだけでは物足りないらしいね。折角だ、私の愛を注いであげよう」
「い……そん、な、大丈夫っ……アッ」
「無理は良くない。こんなに張り詰めて、今にも出したくて堪らないのだろう?怖いことは何もない、安心するといい」
「で、でもっ……俺、よくわからなっ……」

 軍服のズボンの布越しに聳り立ったそこを握られ、レイはうわずった悲鳴をあげる。やわやわと優しく握られるものだから、ピリリとした小さな電撃に背中をちょこちょこと走り回られているようで、もどかしい。
 彼の反応を楽しそうに眺めるルヴェルは、満足そうに笑いながら空いている手でレイの頭を撫でる。

「大丈夫、キミは私に身体を委ねるだけでいい。私が教えよう。……ほら、まずは横になるといい」
「あっ……」

 とん、と肩を押されたレイは抗えずにベッドに沈む。先程のキスに加えて、さらにねっとりと絡みつくような甘い香りで、レイの身体は彼自身の意思を全く解さない。ルヴェルを見上げる形で彼の顔を覗く。ルヴェルの瞳に、頬を赤らめた己の姿が映る。

「こんなことを聞いたことはあるかい?ユグドラシル教団に所属する騎士は、神に仕える使徒の役割を果たしている。穢れなき心と身体を捧げ、その一生で神に奉仕する、と」
「それ、が……なに……?」
「いやなに、思ったのさ。そんな神の使徒であるキミを人間に戻したいと願う私は、さながら堕天使ではないかとね」

 そう言葉を並べながらレイの服を丁寧に剥ぎ取っていくルヴェル。ズボンも上着も、インナーさえ全て失い丸裸にされたレイは、羞恥に顔を赤らめる。
 十九歳という、大人の身体に近くも程々にまだ肉が残る彼の身体。レイの身体を見たルヴェルの生唾を飲み込んだ音が、耳に届く。

「ああ、まるで熟れた果実のようだ。これは中々どうして、抑えが効かなくなってしまいそうで困ったな」

 そう言いながら自らの服も脱ぎ捨て、ルヴェルはレイに覆いかぶさる。密着した素肌からはルヴェルの熱が伝わり、己が一人ではないと否が応でも感じさせられた。

 ルヴェルはレイの体の線を確かめるように全身を弄る。肉がうっすらとついた細腰や太腿をするり撫でられる感覚に、レイは震える。顎を掴まれ、くいと上げられれば、再びルヴェルに唇を塞がれる。
 舌で咥内を蹂躙されるように舐められ、かと思えばワルツを踊るように舌を絡め取られ、レイはその技巧を前に翻弄されるばかり。

「ン……ぁ、ふ……」

 息苦しさにルヴェルの胸を叩けば、彼は素直に唇を解放してレイを見下ろす。

「ふふ……もっと味わいたかったのだがね、仕方ない。まぁいいさ。まだキミの身体を全部味わったわけではないのだから」
「なに……いっ、て……」
「まだまだこれから、ということさ」
「ぇ……?アッ」

 レイの顎を掴んでいた手は彼の胸元まで下りると、そこにあった突起に狙いを変えた。
 他の皮膚よりも硬いその部分を指で摘ままれ、軽く上に引っ張り上げられる。その上で親指と人差し指を使い、くりくりと捏ねられると先端から甘い痺れが伝わる。その動作を何度も繰り返され、ジン、とした疼きが胸から下腹部へとゆっくり流れた。
 それだけかと思ったが、見逃すルヴェルではなかった。もう片方の乳首は乳輪ごと口で咥えられ、飴玉を転がすようにコロコロと舌で責め立てられる。

「あッ……ひゃ、やっ……そん、な……」
「嗚呼、乳首だけでそこまで感じるなんて。まるで生娘みたいで、実にいい反応だよ。嬉しいじゃないか」

 ぢゅ、とわざと音を立てながらルヴェルに乳首を吸い上げられる。吸引される感覚や摘み上げられた時に感じる痛みが、快楽となって全身を駆け巡りそうだ。じくじくと身体が疼き、どうにか逃れようと腰をくねる。しかしそれに対しルヴェルはレイの腰を引き寄せ、いたずらっぽく微笑みかけた。

「おっと、どうしたのかな?」
「ゃあ……だって、俺、へんっ……!」
「変ではないよ、普通の現象さ。それに、ごらんよ。キミのここはこんなに喜んでいる」
「ひァ、ン!」

 これまでの愛撫で、レイの中心は水を得た魚のようにむくりと反り立っていた。ルヴェルの手で包み込まれると、先端から一気に蜜を撒き散らしそうになってしまう。
 そこまでしておきながらルヴェルは一度レイから離れ、ベッドのチェストの引き戸を開けて小瓶を取り出す。鮮やかなピンク色の小瓶には、なにやら液体が入っているようだが。

 きゅぽん、とルヴェルが栓を開けると、甘ったるい香りが一層強くなった。ルヴェルはその小瓶をレイの顔に近づけ、匂いを嗅がせる。鼻腔から香りが一気にむわっと侵入し、頭や体の芯さえ蕩かされるようだ。

「……こ、れ……?」
「これは私のお気に入りのローションだ。いい香りがするだろう?このままいじってしまっては、キミを傷つけてしまうからね。痛くしないようにするためのものさ」

 とぷ、とルヴェルが己の手に小瓶の中身を開ける。粘着質のあるその液体を手で馴染ませたルヴェルは次に、レイの陰茎をやわりと握り上下に擦り始めた。

「ぅあ、アッ……ァあ!」

 ローションの効果もあるのか、ぬちゅぬちゅとした湿り気のある水音に、レイは羞恥で腰を引こうとする。後ずさろうとしても空いていた手で腰を掴まれ、逃げてはダメだと、目で訴えられる。
 そうは言っても襲いかかってくる快感に、下腹部がまるで自分のものとは思えないほどに熱いのだ。脚で蹴りたくても力が入らず、ベッドのシーツをスルスルと滑るだけ。 
 そんなレイの様子を知ってか知らずか、ルヴェルは陰茎だけでなく、その根元に転がっている二つの果実を揉みしだく。途端に背中を走る快楽の電撃に、身体を弓なりに反らしながらレイは天を仰ぐ。

「んぁア!ぃやら、だめぇっ!」
「嫌ではないはずさ。先端から迸りが出ているのだよ?気持ちいいと感じている証拠さ」
「で、もっ……や、なんかぁ……ク、るぅ!」
「ああ、安心していい。快楽に身を任せてごらんよ、ほら」

 裏筋をなぞっていた指に先端をぐりっ、と強く穿られた直後。レイは身体を駆け巡った快楽の熱を放出するかのように、喉を震わせながら弄られた中心から花を開かせる。
 白濁の種子をルヴェルの手の中にぶちまけたレイは、乱れた呼吸を整えようと口を開く。ゆらりと視線をルヴェルに向ければ、彼はレイに汚された掌や指を、愛おしむように舐めていた。頭に言葉が思い浮かばずただ眺めていると、視線に気付いたルヴェルににこりと笑いかけられる。

「いやなに、キミの味が実に美味なものだからね。ゆっくりと味わいたいのさ」
「……変態……」
「酷い言い草だなぁ。私はただ、キミを愛しているだけなんだ。キミの何もかもが愛おしくて堪らないだけなのさ」

 そう言うなり、ルヴェルは身を屈めてレイに顔を近付ける。言葉通り優しい手つきで頬を撫でられると、どうしようもなく込み上げてくるものがある。

 目の前の相手は敵将だ。そんなこと、とうに理解している。本来ならこうして、肌を重ねていい相手ではない。しかしやはり、孤独ではない安心感には変えられないのだ。彼が己の肌に触れて感じる温度も、熱も。今は何よりも欲しくて堪らない。
 何もかも考えられないまでに、どうしようもなく。きっと自分は、物欲しげな表情をしているのだろう。ルヴェルは満足そうに笑う。

「だからキミにも、私を味わってほしいと思ってしまうのだよ」

 その言葉の理由を示すかのように、ルヴェルはレイの秘孔に指を滑らせた。
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