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黒乃

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巫女失墜(下)

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ifルート/若干のNTR要素/シリアス/快楽堕ち
Fragment二部作目 第六十九節閲覧後推奨




















 慎ましやかに閉じられたレイの蕾。その縁や入り口に自らの唾液を塗りたくるように、ルヴェルは指を沿わせた。縁を描くようになぞられれば、羞恥心がこみ上げると言うもの。

「やぁ……そんな、とこっ……!」
「慣らしもなしでは、キミが傷付く。私はなるべく、そうしたくないのだよ」

 そう言うとルヴェルはレイの、きゅうきゅうと物欲しげに呼吸する秘孔に指をつぷ、と挿入していく。体に侵入してくる異物感に、思わず悲鳴をあげた。排除するように力を入れるが、かえってそれはルヴェルの指の形をはっきりと認識してしまう。まるで指を離したくないと言わんばかりの行動に、レイ自身恥ずかしさで消え入りたくなるほど。

「そんなに締め付けないでくれたまえ。まだ全然入ってないのだよ?」
「でもっ……その、恥ずかしい……!」
「なにを今更。指だけでこんなに恥ずかしがっては、私を飲み込んでもらう時には羞恥で死にたくなってしまうよ」
「な、にを……言って……?」
「こんなにも初心な反応をされては、いよいよ抑えが効かなくなるということだよ」

 閉じた窄まりを割るように、指が強引に体内に沈んできた。指はそのまま蛇のようにするすると奥まで進まれ、円を描くように肉襞を擦られ内側が広げられていく。初めて実感する感覚に、レイは上ずった悲鳴をあげた。

「ひぅ、ア!ぁン……ッ」

 体の中で小さい蛇が動き回っているようだ。縦横無尽に媚肉を這われ、時折指先で肉壁を突かれる。ただでさえ未知の感覚に溺れそうだというのに、そんなレイを翻弄するかのように内腔に二本目の指が侵入してきた。
 小刻みに擽られ、かと思えばバラバラに肉襞を押し上げる。異物感しかないそれらに弄られていくにしたがって、一度果てた花茎が再びむくりと反り上がってくる。身体は快感として、ルヴェルの指を受け入れていたらしい。

「ァあ、あぅん……だめぇ……」
「こんなことで根を上げてはいけない。まだ気持ちいい部分を見つけられていないというのに」
「きもちぃ、部分……?ッ、あぁん!?」

 ある一点。そこを指で掠められただけなのに、背中に電撃が走ったかのような快感に包まれる。びりびりと痺れるような、もどかしいまでのぞわりとした感覚。下腹部が弾けたかのような衝撃に、レイは何が起きたのか理解できなかった。
 そんな彼とは反対的に、ルヴェルは口の端を吊り上げる。見つけたよ、なんて囁く優しい声とは裏腹に、執拗にその一点を責め立てる。体の内側から溢れてくる快感を前に、レイは逃げ腰になって逃れようとした。

「ひィ!あっ……ンぁう、やぁ……!」
「ここがキミの一番弱い部分でもあり、一番気持ちいい部分だ。こうされるだけで達したくなるだろう?」
「あぁア、あッ!」

 迫り来る快感の波は休まることなく、レイを快楽の渦へと追い立たせる。淫蕩漂う空間に身体は毒されて、はしたなく震える性器はぬらぬらと艶かしい姿を月光に照らされる。

 もうダメ、助けて。懇願の眼差しでルヴェルを見上げれば、わかったと指を引き抜かれる。あれほど感じていた異物感がなくなると、途端に喪失感が生まれた。切ないまでに息づく淫らな後孔に、いよいよ限界だとルヴェルは呟く。レイの足を開き、その間に入るように身体を埋める。

「さて、私ももう限界でね。コレを今から挿れさせてもらおうと考えている。一度見てもらえるだろうか?」

 尋ねられたレイは、ゆっくりと視線をルヴェルの下腹部へと向け──思わず息を飲んだ。

 もはや彼自身の腹に付きそうなほどの屹立には、太い肉瘤の凹凸がこれでもかと浮き上がっている。赤く張った亀頭から雁首のラインはもはや、グロテスクそのもの。そんなものが、今から自分の中に挿れられるのか。

「最初は怖いだろうが、なに。すぐに悦くなるさ。それに私が相手なんだ、心配には及ばない」
「本当、か……?」
「無論さ。私は嘘など吐かない。安心したまえよ」

 頭を撫でられ、額にキスを落とされる。嘘は吐かないと言ってくれるのならば、恐怖心はあれど安心してもいいのだろう。

「……わかった……」
「……では、力を抜いて」

 そそり立つ雄を、窄まった花園の入り口に宛てがわれる。そしてそのまま、ルヴェルはゆっくりと腰を進め始めた。めり、と無理矢理入口をこじ開けられる感覚に、レイは小さい悲鳴をあげる。

「ンぅう、いッ……!」

 ルヴェルは決して急くことはせず、レイの体に己の形を覚えさせるかように、時間をかけて肉の茎を埋め込んでいく。亀頭を飲み飲んだあたりで一度、声をかけられる。

「ッ……少し力を、抜いてくれないだろうか?こんなにキツく締められては、私も辛くてね」

 そうは言われても、内臓を押し上げられんばかりの圧迫感にどうしたらいいのかわからない。生理的な涙を流しながら縋るように見上げれば、大丈夫だと慰められる。

「深呼吸を、してみなさい……。それで落ち着くだろう」

 言われたままにゆっくりと肺に空気を満たし、吐き出す。空気と共に入り込んでくる甘い香気が細胞に染み込み、彼の緊張を解していった。
 初めての異物の挿入に痛いと感じていたが。言われた通り呼吸を落ち着かせてみれば、存外悪いものではないのかもしれないと考えが変わっていく。

「そう、いい子だ。ならば……」

 言うが早いか、ルヴェルは先程よりも強く腰を進めた。その勢いで彼の肉の凶器は、熱く熟れたレイの媚肉を押し広げる。残虐な対応をされたというのに、レイの内腔は粘膜をルヴェルの雄に塗りたくり、訪問を悦ぶ。

「あともう半分だ……頑張れるかい?」
「あ、ぅ……。ぅんっ……」
「よしよし、いい子には褒美を与えねばなるまいね」

 腹を押し広げられる圧迫感と重量感。加えて指とは比べ物にならない熱量の塊。やがてルヴェルの腰がレイの臀部に当たる。彼の屹立を、レイは丸呑みしたのだ。
 全身の毛穴から汗が吹き出す。彼の花園はこじ開けられ、肉はこれでもかと拡張させられている。それでも柔肉はルヴェルの肉竿をしっかりと抱え込み、その脈動すらレイに伝えてきた。これが、雄の形なのか。

「はーっ……はぁッ……」
「全部、入ったな……。では、動くことにするよ」

 ずりゅ、と勢い良く肉竿が引き抜かれる。かと思えば、今度は一気に奥までそれで穿たれた。荒々しく暴れ回る、まさしく凶器そのもの。その凶暴さを前に、レイはわなないた。

「アぁあ、あン……ひ、待って……!」
「すまないが、こちらも散々待たされたのでね。それに、嗚呼。思っていたようにキミの中は最高に気持ちが良い……私もこれ以上、紳士的になれそうにないのだよ」
「い、ぅあン!そこぉ……らめぇ……!」

 襞が纏う淫蕩な粘液を纏わせる欲望の熱。それがレイの一番弱い部分を、執拗に穿つ。より深く差し込もうと、ルヴェルがレイの太腿を持ち上げ腰を叩きつける。

「やぁ、深ぁ……そんな、おくぅ……ン!」
「ふふ……言ったろう、私を味わってほしいとね。キミの奥底で、存分に堪能して欲しいのだよっ……!」
「ふぁア!あんっ……ア、あァう」

 レイの秘孔に、ルヴェルの陰嚢がこれでもかとぶつかる。勢いを付けて繰り返される抽挿は、じゅぷじゅぷと淫猥な音楽を奏でた。
 その音を聞きながら、レイの体は愛液を下の口から垂らしながら、ルヴェルの肉欲を頬張る。もっと欲しい、もっとかき乱してと、挿入を繰り返されるたびに卑猥な内腔は、それを抱擁した。

 幾度めかの繰り返しの果てに、レイ自身気付いてしまった。この行為がどうしようもなく、気持ちが良いと。苦しいはずなのに、満たされていると感じてしまっていることに。一人が怖くてしがみ付いたが、今は思う。お願いだから離れないで、と。

 揺さぶられていただけの足を、ルヴェルの体を逃さないように絡める。より密着できる体勢で、腕を伸ばしルヴェルにしがみつく。そのことに気付いたルヴェルは満足げに微笑み、より強く腰を打ち付けていく。

「どうだろう、快いかい?」
「んぁ、ッ……!い、ィいっ……も、っとぉ……!」
「おやおや、セックスにハマってしまったかな?そんなに求めてくるなんて、嬉しいじゃないか」
「お、奥にッ……アん、おれ……おれぇ……!」
「何も考えなくていい。今はこの快楽に身を委ねるだけで」
「ひぃう!……きもち、ぃ……あぇ……ッ!」

 抽挿がやがて、速度を増していっていることに、限界を感じながらもレイはどうにか気付けた。その勢いは、内臓を突き破りそうなまでに深い。ルヴェル自身も、その時が近いのだろうか。はぁはぁと獣のように荒い息遣いで、レイを味わっているようだ。

「そろそろ……私を味わってくれるね?」
「あ、アぁあッ、もうッ……!ク、るッ……!」
「キミを愛してあげよう、レイ・アルマ。さぁ、私に委ねて思う存分にイッてごらんよ」

 一度限界まで屹立を引き抜き、速度をつけて勢い良く最奥まで叩き込まれる。甘い香りで全身が麻痺していたレイには、その衝撃に耐えられるだけの理性は、最早なかった。

「っ……ぁふッ……ァ、あ、はぁンッ!!」
「クッ──」

 ぶるりと腰を震わせたルヴェルに、腹の奥に彼の情欲を叩きつけられる。ごぷごぷ、とレイの身体はそれを必死に飲み込んでいく。
一方レイはルヴェルの背に爪を立てながら、甘い悲鳴をあげた。そのまま全身の熱を放出するかのように、花の蕾から飛沫を飛び散らせた。

 しばしの硬直の後、やがてずるりと引き抜かれたルヴェルの肉竿を、まだ欲したいかのように秘孔は物惜しげに蠢く。予想外の量だったのか、挿入部分から飲み干しきれなかったルヴェルの欲望が、ごぽりと溢れ出た。
 ぼやける視界と、自覚してきた疲労感。ぼんやりとルヴェルを見上げていると、また優しく頭を撫でられる。そうされていくうちに安心感を覚え、彼は意識を闇の底へと落とす。

 そう、この日。清廉潔白な女神の巫女ヴォルヴァたる青年は、一人の男の欲望の手によってその光を翳らせたのであった。
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