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テキーラサンセットを貴方に(下)
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耳責め/連続絶頂/潮吹き/若干のNTR/シリアス
Fragment一部作目 第九十一節閲覧後推奨
テキーラサンセットを貴方に(上)の続き
「あ……ぅ……」
くたり、と全身の力が抜ける。直接触られないままの射精に、身体は物足りないと切なく疼く。悦楽の波がなかなか引かず、内腿もぴくぴくと震えて止まらない。
「これはまた盛大にイきましたねぇ」
「んぅう……ッ、あ……」
毒薬の声にヤクの身体の欲情は煽られる。いたぶられていなかったもう片方の突起に指を滑らせながら、ヴァダースはヤクの耳元を責め立てる。
「それにしても、貴方は本当にセックスがお好きなんですね」
その言葉に、羞恥で顔が熱くなる。言外に淫乱だと言われてしまっているようで、少しだけ輪郭を取り戻せた理性で彼の言葉に噛み付く。
「ふざけ、るなッ……!」
「なにを怒る必要が?別に恥じることではありませんよ。私も人並みに好きですから」
「あンッ……!さ、触るなぁ……!」
「ですが貴方の場合は、そうですね……。心と身体で感じる満足度が違う、とでも説明すればいいでしょうか」
ヴァダースの指が脇腹から腰、腰から鼠蹊部へ滑り、やがて熱の中心部である花茎へと到達する。一度果てて萎えるはずのそこは未だ収まりを見せず、するりと撫で上げられるだけで歓喜に震えた。じぃん、と腰骨に響くような甘い疼きが下肢へと伝わり、膝ががくがくと震える。
「あぁアッ!」
「確かに貴方の意識の方は、お優しい騎士様で満たされているのでしょう」
「あ、あッ、ぃやあ……ッ、さわら、なッ……!」
「ですが無理矢理とはいえ、何年もの時間の中で身体に植え付けられた肉の悦びは、どう抗おうとしても──」
ヴァダースの手の中でぴくぴくと震えている屹立の裏筋をなぞられ、牛の乳を絞るかのように竿を扱かれる。気が狂いそうなほどの強烈な快楽が脳髄まで駆け巡り、はしたなく開いた口から甘ったるい嬌声が漏れる。
「んァああッ!い、イく、くひィい……ッ」
「忘れることなんて、できないのですよ」
耳元でそう囁やかれ、ヤクの理性の糸はぷつりと切れた。ぐに、と愛液を止めどなく溢れさせている蜜口の穴を指先でほじられ、堰が切れてしまったかのように白濁をぶち撒ける。卑猥に腰を振り、迫り来る快楽の波に溺れないよう必死に悲鳴をあげるも、全身を包み込む悦楽の渦は止まらない。
「ふ、ァ……あぅう!ひィ──……!」
「貴方の意識の外で、貴方の身体は常に快楽で飢えている。確かに陵辱されて他人から無理に植え付けられた肉欲ですから、貴方の本心ではありません。でも身体は犯される悦びを知ってしまった」
「ぃや、ぁ……言う、なッ……あァう!」
「もっと男を頬張りたい、もっと隅々まで犯し尽くされたいと。……一度くらい、そう考えたこともあるのでは?」
絶頂を迎え溢れた白濁を最後の一滴まで搾り取るかのように、根元の果実を揉みしだかれる。一度引きそうになっていた快感が再び呼び起こされ、一閃の光のように背中を走った。ぐずぐずに溶けてしまいそうな感覚に、思考の壁がほろほろと崩れ去っていく。
びくん、と大きく腰を揺らした身体は、ヴァダースの言葉を肯定するかのように反応を示した。肌は上気して、表面をしっとりと濡らしていく。内腿はもちろん尻も震え、まるでヴァダースを誘惑しているかのように、くねりを見せていた。
「はうぅッ!あ、ヒッ……いィ、アっ!」
「まぁ、貴方の騎士様にはとても言えませんよね。陵辱されたことがあるにも拘らず、身体を手酷く犯し尽くされたい時がある、物足りなく感じている時がある、だなんて」
「んンぁ、やめてぇ……!も、そこ、さわらなぃで……ま、またい、イくぅッ……!」
「他人によって淫乱な身体に仕上げられてしまったことに関しては、同情の余地もありましょう。ですが快楽に溺れることは決して、悪ではありません。たとえ貴方の本心が淫らなものでも、私は貴方を許しますよ」
やわやわと震える尻の肉を揉まれると、じんわりと温かな快楽が染み渡る。しかしヤクは最後の抵抗をヴァダースに見せた。思考はほぼ輪郭を失ってしまって、もはや意地のようなものではあるが。
「ち、がぅッ……そ、んなこと、ないッ……!」
「……本当に、貴方のそういった点は愚かとしか言えませんね。そこまで自分を追い詰めなくてもよろしいでしょうに」
「──ッ、あァあ、ン!」
きゅうきゅう、とそれまでの責め苦で切なく口を開いていた後孔に、ヴァダースの指がつぷりと沈んでいく。とろとろに蕩けている肉壁は溢れんばかりの愛液を纏わせながら、彼の指を食んだ。
待ち侘びた内側への刺激に、もっと奥を責めてほしいと肉洞全体が蠕動する。ぞくりと総毛立つような快楽に、口の端から唾液が垂れた。
「あひィい!あッ……いやぁア……!」
「ですがそんな愚かしい点こそが、貴方の魅力でもあります。理性と本能の瀬戸際で乱れる姿はひどく美しいですよ、ヤク・ノーチェ」
「ひゥう!ッ、ア、ぁあっ……あはァ!」
「ふふ……実に変態な身体ですね。私の指に食らいついて、離してくれません」
「いィあッ、あ、あっ、ちが……ぅあン」
「違いませんよ。こんなにはしたなく濡らして……。聞こえるでしょう?貴方の身体の声ですよ」
小さな蛇が体内に侵入して、ヤクを雌に変えてしまう泣き所をわざと音を立てて押し上げられる。ぐちゅぐちゅと淫靡な悲鳴が身体の中で反芻して、神経が焼き切れそうなまでの快楽に身悶える。
ヤクを肉欲に溺れさせるためなのだろうか。ヴァダースが発する言葉も意図されているのか、卑猥なものばかり。考えたくなくても、彼の言葉が鼓膜で震えてしまうと意識せざるを得なくなる。言葉が細胞に染み込むたび、かあっと全身が熱に包まれ、下腹部を中心に指の先まで喜悦の波に呑まれてしまう。
「あぁアああッ、や、ぁ、イッ……ひぃい!」
何度も絶頂に追い詰められ、その度にびくびくと身体を震わせ喉を反らしながら喘ぐ。もう何度視界が弾けたか分からない。ヴァダースの技巧を前に、ヤクを襲う快楽の渦は鎮まる気配を一切感じさせない。
嫌だとかぶりを振るも、身体はまるでこの肉欲地獄を待っていたと言わんばかりに、先端の割れ目から白蜜を溢れさせる。もはや下半身の感覚も消え失せようとしていた。
「い、ヒッ、また、またイく!イくぅうッ」
「構いませんよ。存分にイッてしまいなさい」
何度目かの絶頂へ追い詰めようと、指を抽挿するスピードが早まる。ぢゅぶぢゅぶと卑猥な音を立てながら肉壁が押し上げられ、限界を迎えたところでぐり、と泣き所を強く突かれた。
一瞬の静寂のあと、羞恥も尊厳もなにもかもかなぐり捨てたヤクの悲鳴が溢れる。
「あッ……──ッ、あひぃいイぃ!」
屹立から噴出したのは白蜜ではなく、透明度が高く粘性の低い蜜。今までにない激しい絶頂の快楽に腰は止まらず、断続的な悲鳴が喉から発せられる。ちかちかと瞳の裏が明滅したかと思えば、血流と共に悦楽の波が腹の底から広がっていく。
余韻でびく、びく、と腰が痙攣しているも、ヤクはもはや考えられるだけの思考は持ち合わせていなかった。目を見開き、呆然としながらくたりとヴァダースに身体を預ける。
「あッ……ぁ、ア……」
「おや、イきすぎて潮まで吹きましたか。ですがまだ気をやってはいけませんよ。むしろ、本番はこれからです」
「や、ァ……おね、がぃ……もぅ、や……ン」
「駄目ですよ。すぐに素直になっていれば良かったんですから」
「んァ……っ、ひ、どぃ……!」
「自業自得、です」
ヴァダースに背を向ける形で身体をベッドに押し付けられ、未だぴくぴくと小さく痙攣している尻を高く突き上げる体勢にされてしまう。愛液と白蜜に塗れた後孔がヴァダースの前に無防備に晒される。そこはぬらぬらと卑猥に濡れて、早く犯してほしい、と切なく呼吸を繰り返していた。
そうして待ち望んだヴァダースの熱が、ヤクの肉環に添えられる。待ち切れないとでも言いたげに、ちゅくりと彼の先端に入口が吸い付いた。
「身体の方は、待たせてしまったようです。思う存分、溺れさせて差し上げますよ」
ぬぷぷ、と肉洞に侵入してきたヴァダースの屹立を、ヤクの身体は愛液を迸らせながら迎え入れる。身体は数え切れないくらい絶頂を迎えたはずなのに、埋め込まれていく灼熱に媚肉が擦られると、身体の奥底から止めどなく快楽が溢れた。ぶるぶると尻を震わせながら、ヤクは甘い悲鳴を漏らす。
「あはァあアァッ!あ──……ンぁあ!」
達している間も、ヴァダースは腰を推し進めて奥へと入り込んでくる。許容範囲をゆうに超えている快楽に、肉洞は切なくヴァダースの雄を締め上げた。たっぷりの愛液に濡れた肉襞がそれに吸い付き、その形をまざまざとヤクに伝えている。出口のない絶頂の迷路に落とされていく。
「ッ……嗚呼、さすがですね。気を抜いたらすぐに持っていかれそうです」
「そんな、こと……あぅ……しらなッ……!ぁあッ!また、またイッてぇ、るぅ……!」
「ならこの際学んでおくと良いでしょう。イッている間に動かれるとね……狂いそうになる程気持ち良くなるんですよ」
それが合図だったのだろうか。ヴァダースは限界ギリギリのところまで男根を引き抜いてから、肉洞の最奥を突き上げるかのように勢いよく腰を動かし始めた。
腹の中のモノが引き抜かれるたびに喪失感に苛まれ、勢いよく腹の底まで埋め込まれると圧迫感にわななくことしかできない。背を逸らしながら、ヤクは泣き叫ぶように嬌声で歌う。
「あぅうッ!ひッ、お……っ、おくだめ、だめぇえ──……」
「嘘はいけません。突き入れるたびに、私を締め上げてくるのは貴方の身体の方です」
「ちが、そんな……あひッ!ひぅうう……!」
「先程も申し上げたでしょう?貴方の本心が淫らなものでも、私は貴方を受け入れると」
「ン、むぅ──」
背後から顎を掴まれ、無理な体勢で口付けられる。ねっとりと舌が絡まれ、ヤクの意思と関係なしに、くちゅ、とヴァダースの舌を吸い上げた。身体の上下から卑猥な音が溢れていく。
「それに今の貴方には、何も考えず快楽に溺れてほしいのですよ。他の一切を考えなくてもいいように、ね」
「ッ……あ……」
そんなことあるはずがないのだろうに。ヴァダースの言葉は自分を甘やかしているように聞こえてしまうのは、恐らく耳が彼に犯し尽くされて狂ってしまったからだろう。きゅう、と後孔が口を窄めてヴァダースの雄にしがみつく。
しかしヴァダースはその抱擁を振り払うかのように腰を揺すって、ヤクを雌に変えようと泣き所を何度も突き上げた。その衝撃で、ヤクの最後の砦だった思考の壁は崩壊した。意味をなさない卑猥な悲鳴をあげて、ヴァダースを頬張る。
「あァああッ!あ、はっ……~~ッ!」
「沈んでしまいなさい、付き合ってあげますから……!」
「ひぅう!イく、イくぅうッ!おく、イッちゃ……あはァあッ」
「っ……!」
最奥が一際重く突き上げられ、その身を焼き尽くさんばかりの快楽の炎がヤクの身体を支配する。背後で小さく呻いたヴァダースに迸りを叩きつけられ、とぐろを巻いていた肉の悦びが爆発した。
しなやかに背を逸らしながら悲鳴をあげて、ヤクは久方振りに充足感に満たされながら肉欲の海へと沈むのであった。
Fragment一部作目 第九十一節閲覧後推奨
テキーラサンセットを貴方に(上)の続き
「あ……ぅ……」
くたり、と全身の力が抜ける。直接触られないままの射精に、身体は物足りないと切なく疼く。悦楽の波がなかなか引かず、内腿もぴくぴくと震えて止まらない。
「これはまた盛大にイきましたねぇ」
「んぅう……ッ、あ……」
毒薬の声にヤクの身体の欲情は煽られる。いたぶられていなかったもう片方の突起に指を滑らせながら、ヴァダースはヤクの耳元を責め立てる。
「それにしても、貴方は本当にセックスがお好きなんですね」
その言葉に、羞恥で顔が熱くなる。言外に淫乱だと言われてしまっているようで、少しだけ輪郭を取り戻せた理性で彼の言葉に噛み付く。
「ふざけ、るなッ……!」
「なにを怒る必要が?別に恥じることではありませんよ。私も人並みに好きですから」
「あンッ……!さ、触るなぁ……!」
「ですが貴方の場合は、そうですね……。心と身体で感じる満足度が違う、とでも説明すればいいでしょうか」
ヴァダースの指が脇腹から腰、腰から鼠蹊部へ滑り、やがて熱の中心部である花茎へと到達する。一度果てて萎えるはずのそこは未だ収まりを見せず、するりと撫で上げられるだけで歓喜に震えた。じぃん、と腰骨に響くような甘い疼きが下肢へと伝わり、膝ががくがくと震える。
「あぁアッ!」
「確かに貴方の意識の方は、お優しい騎士様で満たされているのでしょう」
「あ、あッ、ぃやあ……ッ、さわら、なッ……!」
「ですが無理矢理とはいえ、何年もの時間の中で身体に植え付けられた肉の悦びは、どう抗おうとしても──」
ヴァダースの手の中でぴくぴくと震えている屹立の裏筋をなぞられ、牛の乳を絞るかのように竿を扱かれる。気が狂いそうなほどの強烈な快楽が脳髄まで駆け巡り、はしたなく開いた口から甘ったるい嬌声が漏れる。
「んァああッ!い、イく、くひィい……ッ」
「忘れることなんて、できないのですよ」
耳元でそう囁やかれ、ヤクの理性の糸はぷつりと切れた。ぐに、と愛液を止めどなく溢れさせている蜜口の穴を指先でほじられ、堰が切れてしまったかのように白濁をぶち撒ける。卑猥に腰を振り、迫り来る快楽の波に溺れないよう必死に悲鳴をあげるも、全身を包み込む悦楽の渦は止まらない。
「ふ、ァ……あぅう!ひィ──……!」
「貴方の意識の外で、貴方の身体は常に快楽で飢えている。確かに陵辱されて他人から無理に植え付けられた肉欲ですから、貴方の本心ではありません。でも身体は犯される悦びを知ってしまった」
「ぃや、ぁ……言う、なッ……あァう!」
「もっと男を頬張りたい、もっと隅々まで犯し尽くされたいと。……一度くらい、そう考えたこともあるのでは?」
絶頂を迎え溢れた白濁を最後の一滴まで搾り取るかのように、根元の果実を揉みしだかれる。一度引きそうになっていた快感が再び呼び起こされ、一閃の光のように背中を走った。ぐずぐずに溶けてしまいそうな感覚に、思考の壁がほろほろと崩れ去っていく。
びくん、と大きく腰を揺らした身体は、ヴァダースの言葉を肯定するかのように反応を示した。肌は上気して、表面をしっとりと濡らしていく。内腿はもちろん尻も震え、まるでヴァダースを誘惑しているかのように、くねりを見せていた。
「はうぅッ!あ、ヒッ……いィ、アっ!」
「まぁ、貴方の騎士様にはとても言えませんよね。陵辱されたことがあるにも拘らず、身体を手酷く犯し尽くされたい時がある、物足りなく感じている時がある、だなんて」
「んンぁ、やめてぇ……!も、そこ、さわらなぃで……ま、またい、イくぅッ……!」
「他人によって淫乱な身体に仕上げられてしまったことに関しては、同情の余地もありましょう。ですが快楽に溺れることは決して、悪ではありません。たとえ貴方の本心が淫らなものでも、私は貴方を許しますよ」
やわやわと震える尻の肉を揉まれると、じんわりと温かな快楽が染み渡る。しかしヤクは最後の抵抗をヴァダースに見せた。思考はほぼ輪郭を失ってしまって、もはや意地のようなものではあるが。
「ち、がぅッ……そ、んなこと、ないッ……!」
「……本当に、貴方のそういった点は愚かとしか言えませんね。そこまで自分を追い詰めなくてもよろしいでしょうに」
「──ッ、あァあ、ン!」
きゅうきゅう、とそれまでの責め苦で切なく口を開いていた後孔に、ヴァダースの指がつぷりと沈んでいく。とろとろに蕩けている肉壁は溢れんばかりの愛液を纏わせながら、彼の指を食んだ。
待ち侘びた内側への刺激に、もっと奥を責めてほしいと肉洞全体が蠕動する。ぞくりと総毛立つような快楽に、口の端から唾液が垂れた。
「あひィい!あッ……いやぁア……!」
「ですがそんな愚かしい点こそが、貴方の魅力でもあります。理性と本能の瀬戸際で乱れる姿はひどく美しいですよ、ヤク・ノーチェ」
「ひゥう!ッ、ア、ぁあっ……あはァ!」
「ふふ……実に変態な身体ですね。私の指に食らいついて、離してくれません」
「いィあッ、あ、あっ、ちが……ぅあン」
「違いませんよ。こんなにはしたなく濡らして……。聞こえるでしょう?貴方の身体の声ですよ」
小さな蛇が体内に侵入して、ヤクを雌に変えてしまう泣き所をわざと音を立てて押し上げられる。ぐちゅぐちゅと淫靡な悲鳴が身体の中で反芻して、神経が焼き切れそうなまでの快楽に身悶える。
ヤクを肉欲に溺れさせるためなのだろうか。ヴァダースが発する言葉も意図されているのか、卑猥なものばかり。考えたくなくても、彼の言葉が鼓膜で震えてしまうと意識せざるを得なくなる。言葉が細胞に染み込むたび、かあっと全身が熱に包まれ、下腹部を中心に指の先まで喜悦の波に呑まれてしまう。
「あぁアああッ、や、ぁ、イッ……ひぃい!」
何度も絶頂に追い詰められ、その度にびくびくと身体を震わせ喉を反らしながら喘ぐ。もう何度視界が弾けたか分からない。ヴァダースの技巧を前に、ヤクを襲う快楽の渦は鎮まる気配を一切感じさせない。
嫌だとかぶりを振るも、身体はまるでこの肉欲地獄を待っていたと言わんばかりに、先端の割れ目から白蜜を溢れさせる。もはや下半身の感覚も消え失せようとしていた。
「い、ヒッ、また、またイく!イくぅうッ」
「構いませんよ。存分にイッてしまいなさい」
何度目かの絶頂へ追い詰めようと、指を抽挿するスピードが早まる。ぢゅぶぢゅぶと卑猥な音を立てながら肉壁が押し上げられ、限界を迎えたところでぐり、と泣き所を強く突かれた。
一瞬の静寂のあと、羞恥も尊厳もなにもかもかなぐり捨てたヤクの悲鳴が溢れる。
「あッ……──ッ、あひぃいイぃ!」
屹立から噴出したのは白蜜ではなく、透明度が高く粘性の低い蜜。今までにない激しい絶頂の快楽に腰は止まらず、断続的な悲鳴が喉から発せられる。ちかちかと瞳の裏が明滅したかと思えば、血流と共に悦楽の波が腹の底から広がっていく。
余韻でびく、びく、と腰が痙攣しているも、ヤクはもはや考えられるだけの思考は持ち合わせていなかった。目を見開き、呆然としながらくたりとヴァダースに身体を預ける。
「あッ……ぁ、ア……」
「おや、イきすぎて潮まで吹きましたか。ですがまだ気をやってはいけませんよ。むしろ、本番はこれからです」
「や、ァ……おね、がぃ……もぅ、や……ン」
「駄目ですよ。すぐに素直になっていれば良かったんですから」
「んァ……っ、ひ、どぃ……!」
「自業自得、です」
ヴァダースに背を向ける形で身体をベッドに押し付けられ、未だぴくぴくと小さく痙攣している尻を高く突き上げる体勢にされてしまう。愛液と白蜜に塗れた後孔がヴァダースの前に無防備に晒される。そこはぬらぬらと卑猥に濡れて、早く犯してほしい、と切なく呼吸を繰り返していた。
そうして待ち望んだヴァダースの熱が、ヤクの肉環に添えられる。待ち切れないとでも言いたげに、ちゅくりと彼の先端に入口が吸い付いた。
「身体の方は、待たせてしまったようです。思う存分、溺れさせて差し上げますよ」
ぬぷぷ、と肉洞に侵入してきたヴァダースの屹立を、ヤクの身体は愛液を迸らせながら迎え入れる。身体は数え切れないくらい絶頂を迎えたはずなのに、埋め込まれていく灼熱に媚肉が擦られると、身体の奥底から止めどなく快楽が溢れた。ぶるぶると尻を震わせながら、ヤクは甘い悲鳴を漏らす。
「あはァあアァッ!あ──……ンぁあ!」
達している間も、ヴァダースは腰を推し進めて奥へと入り込んでくる。許容範囲をゆうに超えている快楽に、肉洞は切なくヴァダースの雄を締め上げた。たっぷりの愛液に濡れた肉襞がそれに吸い付き、その形をまざまざとヤクに伝えている。出口のない絶頂の迷路に落とされていく。
「ッ……嗚呼、さすがですね。気を抜いたらすぐに持っていかれそうです」
「そんな、こと……あぅ……しらなッ……!ぁあッ!また、またイッてぇ、るぅ……!」
「ならこの際学んでおくと良いでしょう。イッている間に動かれるとね……狂いそうになる程気持ち良くなるんですよ」
それが合図だったのだろうか。ヴァダースは限界ギリギリのところまで男根を引き抜いてから、肉洞の最奥を突き上げるかのように勢いよく腰を動かし始めた。
腹の中のモノが引き抜かれるたびに喪失感に苛まれ、勢いよく腹の底まで埋め込まれると圧迫感にわななくことしかできない。背を逸らしながら、ヤクは泣き叫ぶように嬌声で歌う。
「あぅうッ!ひッ、お……っ、おくだめ、だめぇえ──……」
「嘘はいけません。突き入れるたびに、私を締め上げてくるのは貴方の身体の方です」
「ちが、そんな……あひッ!ひぅうう……!」
「先程も申し上げたでしょう?貴方の本心が淫らなものでも、私は貴方を受け入れると」
「ン、むぅ──」
背後から顎を掴まれ、無理な体勢で口付けられる。ねっとりと舌が絡まれ、ヤクの意思と関係なしに、くちゅ、とヴァダースの舌を吸い上げた。身体の上下から卑猥な音が溢れていく。
「それに今の貴方には、何も考えず快楽に溺れてほしいのですよ。他の一切を考えなくてもいいように、ね」
「ッ……あ……」
そんなことあるはずがないのだろうに。ヴァダースの言葉は自分を甘やかしているように聞こえてしまうのは、恐らく耳が彼に犯し尽くされて狂ってしまったからだろう。きゅう、と後孔が口を窄めてヴァダースの雄にしがみつく。
しかしヴァダースはその抱擁を振り払うかのように腰を揺すって、ヤクを雌に変えようと泣き所を何度も突き上げた。その衝撃で、ヤクの最後の砦だった思考の壁は崩壊した。意味をなさない卑猥な悲鳴をあげて、ヴァダースを頬張る。
「あァああッ!あ、はっ……~~ッ!」
「沈んでしまいなさい、付き合ってあげますから……!」
「ひぅう!イく、イくぅうッ!おく、イッちゃ……あはァあッ」
「っ……!」
最奥が一際重く突き上げられ、その身を焼き尽くさんばかりの快楽の炎がヤクの身体を支配する。背後で小さく呻いたヴァダースに迸りを叩きつけられ、とぐろを巻いていた肉の悦びが爆発した。
しなやかに背を逸らしながら悲鳴をあげて、ヤクは久方振りに充足感に満たされながら肉欲の海へと沈むのであった。
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