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変わらない想いと共に
マーティスの想い
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朝日が差し込む窓際の部屋。寝室には大きなベッドに寝る5歳の男の子がいた。この国の王子、マーティスだ。マーティスは唸り声をあげながら、ベットから起き上がると、窓の外を見た。外には庭がもうけられており、バラの花が一面に咲き誇っていた。マーティスはその赤い薔薇を見て思い出に老ける。
ーーーーーーーーーーーーーーー
それは一年前の今日。マーティスは初めて庭園で、ある令嬢とお茶会をすることになっていた。その令嬢はこの国を支える二大勢力の巫女候補だった。彼女は少し男勝りで有名だったが、正義感が強く、民を平等に扱うと言われていた。マーティスは女性をエスコートする為に、丸テーブルに白い布を被せ、アフタヌーンティーとケーキの詰め合わせをよういした。ふと薔薇園に咲く花を見ると、ハサミを持って近ずいた。そっと手を伸ばし、花を切ろうとした瞬間
「辞めて!」
女の子の小さな手がマーティスの手を触れた。それは1年前のパープル。俺だった。マーティスは手を離すと俺はマーティスの顔に詰め寄った。
「こんなに綺麗な花を切っちゃダメだよ!」
マーティスは真っ直ぐに見る俺を見て目を丸くして驚いた。そして少しすると口を開いた。
「ごめんなさい……僕は今日、ご令嬢とお茶会をする為のお花を探してたんだ……」
俺はマーティスの言葉を聞いて少し考え込むと、俺は手を合わせて目を瞑った。そして呪文を唱え始めると、お茶会のテーブル付近に薔薇の茎が巻き付きながら伸びていき、花を咲かせた。
「凄い……」
マーティスが感心していると首を立てに振った。
「この前書庫で見たお花の魔法を使ってみたんだ。これでご令嬢とのお茶会も色があって華やかになったでしょ?」
俺がマーティスに笑いかけると、マーティスは顔を赤らめた。俺をみた執事の佐野は、走りよった。
「お嬢様、今日はこの国の王子との初対面ですよ?私の傍を離れずといったではないですか」
執事のお嬢様という言葉を聞いたマーティスは、俺の肩を叩いた。
「まって、君はもしかして……!」
そう言うと俺はニカッと笑って答えた。
「そうよ!私はパステリア王国の世界樹の巫女候補。パステル・ラ・パープルよ」
マーティスは胸を張って答える俺の姿に目を奪われていた。女の子なのにもかかわらず凛々しいその姿が新鮮で頼もしく感じたのだ。俺はマーティスに向かって手を伸ばした。
「さ、マーティス様。お茶会を始めましょ?」
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それは一年前の今日。マーティスは初めて庭園で、ある令嬢とお茶会をすることになっていた。その令嬢はこの国を支える二大勢力の巫女候補だった。彼女は少し男勝りで有名だったが、正義感が強く、民を平等に扱うと言われていた。マーティスは女性をエスコートする為に、丸テーブルに白い布を被せ、アフタヌーンティーとケーキの詰め合わせをよういした。ふと薔薇園に咲く花を見ると、ハサミを持って近ずいた。そっと手を伸ばし、花を切ろうとした瞬間
「辞めて!」
女の子の小さな手がマーティスの手を触れた。それは1年前のパープル。俺だった。マーティスは手を離すと俺はマーティスの顔に詰め寄った。
「こんなに綺麗な花を切っちゃダメだよ!」
マーティスは真っ直ぐに見る俺を見て目を丸くして驚いた。そして少しすると口を開いた。
「ごめんなさい……僕は今日、ご令嬢とお茶会をする為のお花を探してたんだ……」
俺はマーティスの言葉を聞いて少し考え込むと、俺は手を合わせて目を瞑った。そして呪文を唱え始めると、お茶会のテーブル付近に薔薇の茎が巻き付きながら伸びていき、花を咲かせた。
「凄い……」
マーティスが感心していると首を立てに振った。
「この前書庫で見たお花の魔法を使ってみたんだ。これでご令嬢とのお茶会も色があって華やかになったでしょ?」
俺がマーティスに笑いかけると、マーティスは顔を赤らめた。俺をみた執事の佐野は、走りよった。
「お嬢様、今日はこの国の王子との初対面ですよ?私の傍を離れずといったではないですか」
執事のお嬢様という言葉を聞いたマーティスは、俺の肩を叩いた。
「まって、君はもしかして……!」
そう言うと俺はニカッと笑って答えた。
「そうよ!私はパステリア王国の世界樹の巫女候補。パステル・ラ・パープルよ」
マーティスは胸を張って答える俺の姿に目を奪われていた。女の子なのにもかかわらず凛々しいその姿が新鮮で頼もしく感じたのだ。俺はマーティスに向かって手を伸ばした。
「さ、マーティス様。お茶会を始めましょ?」
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