9 / 108
第1章 召喚
9話 わ、私悪くないもん!
しおりを挟む
「はぁ…さてと、取り敢えずお前。名前は?」
「言えない」
「本名じゃなくていい。冒険者としての名前だ」
「うーん、今考えても?」
「ああ。どうせ2つ名なんかはあとから着いてくるがな」
「2つ名?」
「ある程度名が知れたら、その者の畏敬の念を込めて付けられるんだ。
例えば、ギルドマスターは雷帝とか、守護神とか…色々と2つ名はあるけど、1番有名なのは…英雄王とかじゃないか?」
「まーた色々と増えやがって…まぁ、良い。それで、名前は決まったか?」
「んー…そうだねー…」
ここで言う名前というのは、恐らく今後その名で暫くは呼ばれる、まぁいわばこの世界用の名前という訳だ。
となると、こっちの世界用に名前も日本名から西洋名変えた方が良いはず…
「実際、名前のセンスってないんだよねぇ…まぁ、適当に…なんでもいいんだけど…」
「通り魔とか破壊神とか…」
「それ、次言ったらこの部屋壊すからね?
うーん、名前…あ、ネルで良いや」
「わかった。それじゃあネル、お前は当分訓練場の出入りは禁止だ」
「はぁ?なんでさ!」
「明らかにやらかしてるからだよ…はぁ、ったく…にしても、あの実力でFランク、ねぇ」
「言っとくけど、それは本当だよ。
それに、剣使った戦闘とか、実際あれが初めてだし」
そういうと2人は、少し考え事をしているかの様に急に真剣な顔付きに変わった。
「(天賦の才…か)まぁ、良い。他に何か言うことは?」
「…あ、ギルマス。それじゃあ、ギルマスが戦闘教えてよ。それだったら私も訓練場には入らないし」
「はぁ…それで?何を教わりたい」
「うーん、なんでも?今のところは、短剣と大剣は覚えたけど、多分基本的なことしかまだ出来てないし…」
「ん?待て、覚えた?どういうことだ?」
「言ったじゃん、教えて欲しいって。
あの時の戦闘自体、あれは全部見て覚えただけで、私が使った訳じゃないの」
「だが、俺の固有能力を…」
「それも、見て覚えたよ。まぁ、何となくできそうかなぁってやつだけしかやってないから、まだ何が出来て何ができないのか分からないけどね」
「待て、ネル。だったらお前、あの時、新しいスキルを作り出したろ」
「え?…ああ、炎連斬、だっけ?うーん、あれはスキルを同時に発動しただけだよ?
あ、といってもスキル自体はその時は持ってなかったから、感覚的にはって感じだけどね」
「スキルの同時発動、ねぇ…言っとくが、同時発動ってのは基本不可能に近い。
言うなれば、運動しながら睡眠して、その状態で文字を起こしてと…
兎に角、反発、対比しているものをいくつも重ねて行動するのと同じだ」
そう言われても、できたものは…と私は思ったが、確かに同時に発動した時、スキル自体ではなかった。
なぜなら、ポイントが入っていなかったからだ。
「…ああ、なるほど。そっか…だからできるんだ。とりあえず、今から訓練場の貸切ってできる?」
「ん?まあ…俺の権限なら行けるが…なんでだ?」
「スキルの同時発動の謎、あれ解けちゃった♪」
「…ま、マジか!それで?その方法を教えてくれんのか?」
「まぁ、教えるだけなら良いよ。でも、出来るかどうかは分からないよ?」
「ああ、それで良い」
「…あ、そうだ!魔法教えてよ、代わりにさ」
「魔法だぁ?んなもん、魔力動かしてイメージしながら外に出すだけだろ」
「その魔力が分からないから言ってるんだけどなぁ…」
「…ああ、お前魔力起こしがまだ出来てねぇのか。
なら、ついでにそれもしてやる」
そう言って私とギルマスは訓練場に、もう1人の重剣士の男性は受付の方に戻って行った。
「言えない」
「本名じゃなくていい。冒険者としての名前だ」
「うーん、今考えても?」
「ああ。どうせ2つ名なんかはあとから着いてくるがな」
「2つ名?」
「ある程度名が知れたら、その者の畏敬の念を込めて付けられるんだ。
例えば、ギルドマスターは雷帝とか、守護神とか…色々と2つ名はあるけど、1番有名なのは…英雄王とかじゃないか?」
「まーた色々と増えやがって…まぁ、良い。それで、名前は決まったか?」
「んー…そうだねー…」
ここで言う名前というのは、恐らく今後その名で暫くは呼ばれる、まぁいわばこの世界用の名前という訳だ。
となると、こっちの世界用に名前も日本名から西洋名変えた方が良いはず…
「実際、名前のセンスってないんだよねぇ…まぁ、適当に…なんでもいいんだけど…」
「通り魔とか破壊神とか…」
「それ、次言ったらこの部屋壊すからね?
うーん、名前…あ、ネルで良いや」
「わかった。それじゃあネル、お前は当分訓練場の出入りは禁止だ」
「はぁ?なんでさ!」
「明らかにやらかしてるからだよ…はぁ、ったく…にしても、あの実力でFランク、ねぇ」
「言っとくけど、それは本当だよ。
それに、剣使った戦闘とか、実際あれが初めてだし」
そういうと2人は、少し考え事をしているかの様に急に真剣な顔付きに変わった。
「(天賦の才…か)まぁ、良い。他に何か言うことは?」
「…あ、ギルマス。それじゃあ、ギルマスが戦闘教えてよ。それだったら私も訓練場には入らないし」
「はぁ…それで?何を教わりたい」
「うーん、なんでも?今のところは、短剣と大剣は覚えたけど、多分基本的なことしかまだ出来てないし…」
「ん?待て、覚えた?どういうことだ?」
「言ったじゃん、教えて欲しいって。
あの時の戦闘自体、あれは全部見て覚えただけで、私が使った訳じゃないの」
「だが、俺の固有能力を…」
「それも、見て覚えたよ。まぁ、何となくできそうかなぁってやつだけしかやってないから、まだ何が出来て何ができないのか分からないけどね」
「待て、ネル。だったらお前、あの時、新しいスキルを作り出したろ」
「え?…ああ、炎連斬、だっけ?うーん、あれはスキルを同時に発動しただけだよ?
あ、といってもスキル自体はその時は持ってなかったから、感覚的にはって感じだけどね」
「スキルの同時発動、ねぇ…言っとくが、同時発動ってのは基本不可能に近い。
言うなれば、運動しながら睡眠して、その状態で文字を起こしてと…
兎に角、反発、対比しているものをいくつも重ねて行動するのと同じだ」
そう言われても、できたものは…と私は思ったが、確かに同時に発動した時、スキル自体ではなかった。
なぜなら、ポイントが入っていなかったからだ。
「…ああ、なるほど。そっか…だからできるんだ。とりあえず、今から訓練場の貸切ってできる?」
「ん?まあ…俺の権限なら行けるが…なんでだ?」
「スキルの同時発動の謎、あれ解けちゃった♪」
「…ま、マジか!それで?その方法を教えてくれんのか?」
「まぁ、教えるだけなら良いよ。でも、出来るかどうかは分からないよ?」
「ああ、それで良い」
「…あ、そうだ!魔法教えてよ、代わりにさ」
「魔法だぁ?んなもん、魔力動かしてイメージしながら外に出すだけだろ」
「その魔力が分からないから言ってるんだけどなぁ…」
「…ああ、お前魔力起こしがまだ出来てねぇのか。
なら、ついでにそれもしてやる」
そう言って私とギルマスは訓練場に、もう1人の重剣士の男性は受付の方に戻って行った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
118
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる