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第2章 悪魔の思惑

54話 国王調査[2]

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「ちょっとそれじゃあ、今から集中するから誰か来たら止めておいて。
悪党は試し打ちに最適だから戦闘不能状態に、魔物は好きにしていいよ」

«かしこまりました。赤、黒、青。主様を守りなさい»

«««御意»»»

イメージをより強く、膨大な量に…
干渉するのは魂の汚染のみ…
肉体には不干渉で…
呪い等にのみ効果を発揮する…その効果は、第4の神の力…聖なる力…
形はその時のイメージ次第で変化をもたらし、様々な条件を元にその効果を発揮。今回は剣の形を模して、発動条件は相手がその剣を手にした場合、もしくはその剣に貫かれた場合のみ…また、発動者が許可した者以外が触れると魂に神の力が反発し、一時的な魂の損傷による仮死状態となる…
仮死状態からの復帰は、魂の根源を再生させるか、もしくは発動者がその者を呼び起こした場合のみ…

「…ふぅぅ、よし!出来た!」

«主様、こちらに»

「あれ、盗賊?」

«はい。財宝に加え、人質や奴隷、死霊術や呪術の痕跡もありますので違法魔術師複数人居るため、
現在人質と財宝は赤鬼と黒鬼が人化した状態にて保護を、
盗賊共は青鬼が恐怖を与え、繊維を喪失させた後、尋問のためにも少しずつ傷を与えながら情報を聞き出しています»

そう言われ、不思議に思った彼女が空を見上げると太陽の位置が大分ズレて、おおよそ4、5時間ほど経っていた様だった。

「わお!結構時間たってたみたいだね~♪
うへぇ…汗でびしょびしょ…取り敢えずこれ引き連れて帰ろっか、そこの人たちも街まで帰るから着いてきて~!」

「「は、はい!」」

そういって彼女らは、街の方角へと歩いていった。

「━━は~い、到着!さてと、取り敢えずこういう場合ってどうしたらいいの?」

«そうですね…基本的には、街の衛兵か冒険者ギルドに渡すのがセオリーですね。
それと、盗賊が盗んだ物や予め所持していた物は全て主様に所有権が移ります。
そのため、例えば貴族が所持していたアクセサリー等も主様所有物となりますので、譲るのか売るのかは主様の意思次第となります»

「なるほど?…まぁ、それは別にいいや。
じゃ、取り敢えず冒険者ギルドに持っていこっか。
ついでに、色々と魔物の情報もみさせてもらいたいしね~」

そういってそのまま人質だった人達は全員衛兵に任せ、盗賊の方は全部縛り上げて冒険者ギルドへと持っていった。

「受付さ…(あれ、なんか魔法発動してる?一応鑑定しておこうかな…)
受付さん、この人たちの処分任せてもいいですか?」

「あれ、この人たち…賞金首の盗賊団ですね。
かしこまりました、少々お待ちください」

【闇魔法―変幻化トランスフォーム―】
自身の姿を変化させる魔法で、闇魔法の固有能力者が使用している。

「…へぇ、良い能力だね(ボソッ」
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