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猟師と青年 1
青年、砦にて開戦を知る
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ロウさんの住む山へ行く日の朝、上官が、食堂でみんなを集めて言った。
「本日、我が帝国は隣国トーリ王国に対して宣戦布告を行い、戦争状態に突入した!」
静寂。
そしてまた上官の言葉。
「今回の作戦で、我が部隊は物資輸送・配給等の後方支援に当たる。
前線へ行くことは無いが、戦地に赴く同胞のため、しっかりと役目を果たすように。
…ソラ!」
えっおれ?
「はい」
「お前は、いつもの倍、薪を作れ」
「はい」
「この前の提案によると、全作業を一人で熟せるということだったな?」
「はい」
「提案を採用する」
「はい」
「他の者は、帝国軍人として、恥ずかしくない働きをするように務めてくれ」
「「「ハッ!」」」
…つまり、おれは帝国軍人じゃないから、戦に参加しなくていいですってこと?
こんなときにまで、いつものやつか。
何考えてるんだろ…
「解散!」
まあ、いいか。
「帝国軍人」だけで戦争するんなら、おれの仲間は一人も戦場へ行かないってことだしな。
しかし薪を倍って…
もう、生木を切るしかないかな。
ロウさんに相談してみよう。
「本日、我が帝国は隣国トーリ王国に対して宣戦布告を行い、戦争状態に突入した!」
静寂。
そしてまた上官の言葉。
「今回の作戦で、我が部隊は物資輸送・配給等の後方支援に当たる。
前線へ行くことは無いが、戦地に赴く同胞のため、しっかりと役目を果たすように。
…ソラ!」
えっおれ?
「はい」
「お前は、いつもの倍、薪を作れ」
「はい」
「この前の提案によると、全作業を一人で熟せるということだったな?」
「はい」
「提案を採用する」
「はい」
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「「「ハッ!」」」
…つまり、おれは帝国軍人じゃないから、戦に参加しなくていいですってこと?
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何考えてるんだろ…
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まあ、いいか。
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