続・異世界温泉であったかどんぶりごはん

渡里あずま

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登場したのは

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 声を上げた恵理に、ハオが負けじと反論する。

「彼は、君のものじゃない!」
「だったら、私のものになって貰えたら諦めてくれるの!?」
「恵理!?」
「ごめん、グルナ。物扱いするつもりじゃないのよ」
「え? いや、そこじゃなくて……あれ?」

 そんな怒鳴り合いをしていた恵理に、ハオが負けじと反論する。そして突然、所有物扱いされたグルナは驚きつつも嬉しく思ってしまうが、続けられた言葉は期待とは少し違ったので「俺の勘違い?」となった。
 一方、兵もだが中庭には魔法使いも駆けつけた。ハオが風魔法でグルナを連れてきたので、こちらも魔法使いを用意したと思ったのだろう。ミリアムがいるし、恵理も魔法を使えるので間違いではない。

「天より神の裁きを、汝に降り注がれん……電紫雷光!」
「レアン!」
「はい、店長!」

 一人の魔法使いの呪文と共に、恵理へと雷が落とされる。
 咄嗟に巻き込まないようにグルナの手を離し、けれど奪われないようにレアンにグルナを託したところで――ミリアムから貰った護符が発動し、恵理は光に包まれた。その光に魔法の雷が弾かれ、ホッとする。

(でも、確か護符の加護は一度きり……レアンも護符は持ってるし、ミリアムも次は反撃するだろうけど、そもそも魔法使われる前に逃げた方が良いわよね)

 そう思い、恵理が逃げ道を探そうと視線を巡らせた時だった。

「管理神。私の話が終わるまで、時の流れと魔法の使用を却下するよ」
「「「っ!?」」」

 聞き覚えの無い声が聞こえたのに、反応したのは恵理とグルナ、そしてハオだった。
 ……それ以外の者達は、微動だにしない。立っているのに、目は開いているのに、全く反応しようとしない。そう、声の主が言った「時の流れ」が止まったかのように。
 そして、恵理達が視線を向いた先――星と夜の闇を背に、宙に浮かんで恵理達を見下ろしているのは、金色の長い髪と金色の瞳を持つ美青年、いや、美男子だった。パッと見はハオと同じくらいなのだが、その眼差しはもっと上に見える。
 そして美しさだけではなく、彼から感じる力の圧に、恵理の脳裏には「もしや」と「まさか」という言葉が浮かんだ。
 そんな恵理の心の声に、青年は笑ってその正体を明かした。

「やあ、私は創世神……さっき君らが話していた、君らをこの世界に招いた存在ものだよ」

 先程、話していた異世界転生や異世界転移する前に会う神――己の役割を告げる存在の登場に、恵理達はハッと息を呑んだ。
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