異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:8歳】

第139話 仕方ないか

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次の投稿は12月16日7:00です。

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ラファエルやアイザック兄様、ブリジットもみんなダヴィト伯父様が言った商品が気になるらしくて実物を見たいと言い出したので応接室にみんなで行く。
「ハルト、お前が説明しなさい」と父様が僕に丸投げしてきた。

まずはリュックを見せる。
「肩に肩ひもが食い込まないように綿を入れているのか。でも綿だけではないようだ。硬いものも入っていないか。マジックバックを持っていない者に売れそうだな」とダヴィト伯父様が独り言をいいながら、リュックを検証している。

待っていたらキリがないので、商紋印とスタンプ台、パンチの使い方、ファイルの使いた方を説明する。

「割印といったか。押す場所を決めていても商紋印を押すとズレが必ずあるから、偽の契約書を防ぐのに便利だな」と割印した2枚の紙を手に持ち公爵閣下が言う。

「このパンチとファイルも書類を整理するのに便利です」と実際にパンチを使いファイルまで一通りしたラファエルの感想。

「このスタンプ台のインクは商紋印専用インクのようだし、スタンプ台もよく考えられている。インクが薄くなれば補充もできると思う」と説明していないインク補充をいい当てたアイザック兄様。

「リーンハルト、どういった経緯でこれは作られたのかな」
ダヴィト伯父様そこ突っ込みます?


父様のほうを見ると「正直に話せばいい」と言いうので、ラジエルが僕に仕事を手伝いましょうと商会の書類を手渡されたところから話をした。

「つまり仕事を効率化させようと、王都に見本商品だけを置いた受注専門の支店を開設して、契約書の偽装防止と書類整理を考えたと。商品の材料は?」
「ダヴィト伯父様、職人さんがすべて作ったので知りません」

「義兄上、ハルトの言っていることは本当です。ハルトはあくまでもこういう商品があったら便利だと具体的に職人に話すだけで、材料も作製も職人任せなのです」
「リーンハルト、不採用になった注文票ってどんなものなのか」とアイザック兄様が聞いてきた。


藁半紙に商品名・1つの値段・注文数量・商品ごとの購入金額、最後の購入合計金額がかける表と商品名とそれぞれ商品1つの金額一覧表を書いてみんなに見せる。

「この表は注文票として手紙で送ったらいいのではないかと提案しました。あらかじめ印刷しておけば、数字記入と計算だけになるので便利だと思ったのですがこちらは偽装されると却下されました」

「これは契約書には使えないが、従業員が店内で買い物をする客の注文のメモを取りや、価格を聞かれたときに便利だと思うぞ」
「不採用なので使いやすいようにアレンジして使ってもらってもいいですよ」

「ハルト、商会で使っているぞ。不採用なのは手紙に注文書を入れるという部分だ」
「父様、そうなの。知らなかったよ」

「・・・わかった。ハルトはもういい。あとは大人たちで話し合う」ダヴィト伯父様に言われたので、僕、クリス兄様、ラファエル、アイザック兄様、ブリジットは部屋を出たる。



別の部屋に移動して僕たち5人になった時にラファエルが
「先程、学生らしき人たちを見かけたのだが何をしているのだい?」
「学生?」と僕が聞き返す。

「あぁ、セントアーサー学園の学生だよ。夏休みの間、王都と領都に分かれて商会でアルバイトをしてもらっている」とクリス兄様が説明してくれる。

詳しく聞きたいとアイザック兄様も言うので、クリス兄様がセントアーサー学園の奨学生で希望する学生に夏休みの間、賃金+住込みで3食付、仕事は毎日半日(午前か午後)で商会を手伝ってもらっていると話した。

「仕事時間は学生服着用にしている。区別をつけるためにね」
「忙しいなら従業員をいれたらいいのではないか」とアイザック兄様。
「ここのところ、忙しかったから従業員を順番に5日間連続休暇を与えている」
「「「えっ」」」

いくら時間外手当を出していたとしても、体を休めないと頭が回らなくなって仕事も非効率になる、こんなブラック企業で働きたくないと僕が主張したのだ。
この世界では、自分や家族の冠婚葬祭以外で長期休暇はないらしい。

商会の従業員の誰かは知らないが、休みがもらえると聞いて泣いたらしく、また休みがもらえると知った従業員の仕事の速度があがったらしい。

鉄道があるから5日あれば家族に会いに行けるだろう。
上手くいったら、うちの従業員や騎士団でも取り入れるみたいだ。


「セントアーサー学園の学生か、いい手だね。学生にとっても商会の仕事が直に学べるから、卒業後の仕事に役立つだろう。商会の手伝いも順調なのかい」
「他国の手紙の翻訳やアポ取りの手紙を書くとか重宝しているようだ」

「半日なのはなぜ?」
「彼らも課題や夏休み明けの試験準備などあるだろう。半日か1日交代を提案したら半日交代を希望された。3食付きだから仕事を手伝っていないと食べにくいらしい」
「こんなにいい条件なら、彼らも頑張るだろう」

「この案もリーンハルトかい」とラファエル。
「セントアーサー学園に奨学生で通っている自慢の弟がいると、仲の良い冒険者から聞いたんだよ。奨学生は優秀だし、夏休みの生活費とか大変かなと思って、ラジエルに人手不足なら学園通して手伝ってもらえばいいのではないかと言ったね」

「提案だけして丸投げか・・・」
確かにそうだけれど、皆にとっていい話になったようだからいいではないかといいたいが言えない雰囲気だ。
みんなが僕をみて仕方ないかみたいな顔をしたから。


お互いの近況報告などもしながらドラゴンの卵と鱗を見せていると、大人たちの話も終わり皆帰るようだ。
「定期的にリーンハルトに会わないといけない」とダヴィト伯父様が帰り際に僕に言って帰って行った。

父様たちの話し合いでクロンデール公爵の領地で稲作をするため、獣人が指導に行く。
公爵家で上手く育てば、カレーライスを公表して、稲作をしたい領地には公爵家が指導する。
ウエストランドでも増やせるだけお米を作る。

また商会で使っている商紋印とスタンプ台、パンチ、ファイルは特許申請して、公爵家やノーストレイドに至急卸す。リュックも特許申請することが決まったそうだ。
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