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302話 大学絵画部・新部長
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絵画部の新部長を決めると山本部長が言った。
「俺は来年卒業するから、部長を2年生から出して欲しい。4年だけでなく、3年生も就職活動に入るから、忙しいんだ。
だから、2年生の中で絵画部の新部長を決めて欲しいんだけど、誰か希望者はいるかな?」
シーンとする中、お互いをキョロキョロ見る。でも誰も手を上げない。
「あっそう、誰もいないんだな。じゃあ、俺から指名するけど良いかな?賛成者は手を上げてくれ」
皆、一斉に手を上げた。
「よし! では俺から指名します。沢田詩音に部長を頼みたい。いいかな?」全員がわーっと拍手した。
「えええーーーっ?私?」びっくりの詩音。
「はい、私ですよ。じゃあ、詩音、今から部長だ。後は頼んだぞ。それから詩音が部長をするにあたって、皆約束をしてほしい。
詩音は2年生だけど、新部長の指示にはみんなは従って欲しい。意見はどんどん言って良いが、文句は駄目だ。文句のあるやつは自分が部長になること、いいな?
あと、和を乱す奴は即刻退部だ。その権限を新部長にゆだねる。これもいいか?」
は~い・・とまた気のない返事が戻ってきた。
「それから、莉子から写真がきている。なんか立派なショットがいっぱいだぞ。写真館で撮ったそうだ」
「プロが撮ったんだから、相当きれいに描けるんじゃないかなあ?俺はマジで期待するよ」
「特に、新入部員は題材が同じだから、写真の取り合いなどの喧嘩はしないようにな」
「5人が同じ題材だからさ、これは大変だったらしいぜ。5人分だからな。衣装を変えたり、桃香ちゃんまで衣装替えをしているんだぜ。びっくりだよ。相当金がかかってるよ。肝に銘じるように。いいな!ミーティングは終わり」
「じゃあ、莉子の写真を広げようぜ。早速、詩音は部長の仕事を始めてくれ。喧嘩をしないように見張っててくれよ」
みんな一斉に写真を覗きに来た!確かに取り合いはあるかも‥‥‥。
「1枚の写真に2人以上希望者がいたらじゃんけんな。いいな! 抜け駆けなしだよ。金がかかってる写真なんだから、大事にしろよ」
山本旧部長の言葉が耳に入っているのかどうか? 詩音が写真をテーブルいっぱいに広げているので、それを見ようと我先に場所取りをする新入部員たち。
「選んだ写真を手に持ったところを写真に撮りまーす!」と詩音が言った。
誰も聞いてねえし‥‥‥、詩音がはあーとため息をついた。5人は写真を選ぶのに必死だ。
山本がニヤニヤしている。詩音はお手上げ状態。
やっぱりねえ~と旧部員は、面白そうに後ろの方でへらへらと笑って見ている。
「詩音、先が思いやられるな。あははは」山本が笑っている。「もう~・・」と詩音がふくれた。
莉子が「ごめんね」と詩音に言っていた。
「俺は来年卒業するから、部長を2年生から出して欲しい。4年だけでなく、3年生も就職活動に入るから、忙しいんだ。
だから、2年生の中で絵画部の新部長を決めて欲しいんだけど、誰か希望者はいるかな?」
シーンとする中、お互いをキョロキョロ見る。でも誰も手を上げない。
「あっそう、誰もいないんだな。じゃあ、俺から指名するけど良いかな?賛成者は手を上げてくれ」
皆、一斉に手を上げた。
「よし! では俺から指名します。沢田詩音に部長を頼みたい。いいかな?」全員がわーっと拍手した。
「えええーーーっ?私?」びっくりの詩音。
「はい、私ですよ。じゃあ、詩音、今から部長だ。後は頼んだぞ。それから詩音が部長をするにあたって、皆約束をしてほしい。
詩音は2年生だけど、新部長の指示にはみんなは従って欲しい。意見はどんどん言って良いが、文句は駄目だ。文句のあるやつは自分が部長になること、いいな?
あと、和を乱す奴は即刻退部だ。その権限を新部長にゆだねる。これもいいか?」
は~い・・とまた気のない返事が戻ってきた。
「それから、莉子から写真がきている。なんか立派なショットがいっぱいだぞ。写真館で撮ったそうだ」
「プロが撮ったんだから、相当きれいに描けるんじゃないかなあ?俺はマジで期待するよ」
「特に、新入部員は題材が同じだから、写真の取り合いなどの喧嘩はしないようにな」
「5人が同じ題材だからさ、これは大変だったらしいぜ。5人分だからな。衣装を変えたり、桃香ちゃんまで衣装替えをしているんだぜ。びっくりだよ。相当金がかかってるよ。肝に銘じるように。いいな!ミーティングは終わり」
「じゃあ、莉子の写真を広げようぜ。早速、詩音は部長の仕事を始めてくれ。喧嘩をしないように見張っててくれよ」
みんな一斉に写真を覗きに来た!確かに取り合いはあるかも‥‥‥。
「1枚の写真に2人以上希望者がいたらじゃんけんな。いいな! 抜け駆けなしだよ。金がかかってる写真なんだから、大事にしろよ」
山本旧部長の言葉が耳に入っているのかどうか? 詩音が写真をテーブルいっぱいに広げているので、それを見ようと我先に場所取りをする新入部員たち。
「選んだ写真を手に持ったところを写真に撮りまーす!」と詩音が言った。
誰も聞いてねえし‥‥‥、詩音がはあーとため息をついた。5人は写真を選ぶのに必死だ。
山本がニヤニヤしている。詩音はお手上げ状態。
やっぱりねえ~と旧部員は、面白そうに後ろの方でへらへらと笑って見ている。
「詩音、先が思いやられるな。あははは」山本が笑っている。「もう~・・」と詩音がふくれた。
莉子が「ごめんね」と詩音に言っていた。
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