子猫はご主人様の膝の上で眠りたい

はやしかわともえ

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おまけ

千晶さんと遊園地②

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「千晶が俺の好きなものを知らない?」

「はい…そう、ですよね?」

二人はそのまま近くにあったファミリーレストランに入っていた。
そこで一緒に夕飯も済ませる事にしたのだ。
千晶が対面に座る真司を見つめる。
真司も困ったような顔をしている。

「俺に真司さんの好きな物、教えて欲しいんです」

千晶が身を乗り出すように言うと、真司は笑った。

「分かった。俺とゴールデンウィークにデートしてくれるなら教える」

「で、デートですか?」

千晶は驚いてしまった。
そんな簡単な事でいいのかと。
だが、真司にもなにか考えがあるのだろうと思い直す。
千晶は真司の瞳を改めて見つめた。

「分かりました。デート、します」

「決まりだな。じゃ、先に夕飯何食べるか決めようぜ」

「はい」


ーーー

料理を食べながら千晶はふと思ったことを真司に聞いてみることにした。

「デートはどこに行くんですか?」

「ん?ネズミーシーだけど?」

「ネズミーシー?!」

あの有名テーマパークの名前がここで出てくるとは思わず、千晶は勢いのまま聞き返してしまっていた。

「嫌か?」

「そんなことないです。真司さんと一緒に行けるならどこでも嬉しいし」

「実はもうチケットもホテルも取ってある」

「え?」

「いつも千晶が遊ぶ所探してくれるだろ?だからたまには俺も、な?」

「わ…嬉しいです」

思わず感激してしまった千晶である。

「どこか他に行きたいところはあるか?」

「水族館…」

千晶は思わず呟いてしまっていた。
そんな千晶を見て真司が優しく笑う。

「あぁ、絶対行こうな」

(ゴールデンウィーク、すごく楽しみだ)

先程までのモヤモヤとした気持ちはいつの間にかどこかへ消えていた。
その代わりに、きらきらした何かが自分の中を満たしてくれたような気がする。

真司と付き合い始めて色々なことがあった。それは全て宝物だ。
真司がいなければ絶対に手に入らなかった。真司は千晶にとって、とても大切な存在である。

「真司さん、大好きです」

「俺もだよ、千晶」

二人は笑い合って夕飯を再び食べ始めた。

ーーー

「千晶、シーはゴールデンウィークの三日目から行こうか。そのくらいが天気良さそうだぞ」

夜、真司が天気予報を注意して見てくれる。
千晶はその言葉が嬉しかった。
自分と出掛けるのを楽しみにしてくれている、その事実が嬉しい。

「はい。楽しみです」

千晶が笑って答えると、真司に抱きしめられた。

「千晶、頼むからそんな可愛い顔で笑わないでくれ」

「だめ…でしたか?」

千晶が首を傾げるとそのまま真司に抱き上げられてしまう。
そして簡単に組み敷かれてしまった。

「あ…あの、真司さん?」

何をされるかようやく分かって、千晶は焦ったがもう遅かった。
真司に好きなように噛み付かれている。

「ん」

ついくすぐったくて声を上げたら、真司が笑った。

「千晶」

「ひゃ…!!」

耳元で優しく名前を呼ばれて千晶は思わず叫んだ。真司の声が脳髄まで染み込んできそうだった。

「これ、気持ちいいのか?」

「やめっ…」

あむ、と耳たぶを甘く噛まれる。
千晶はその快感を必死に堪えた。

「千晶、我慢するなよ。可愛い千晶、もっと見たい」

また簡単に真司に抱えられてしまう。
服も一緒に脱がされる。

「千晶、ほら。顔見せろ」

くい、と顎を掴まれて持ち上げられてしまう。千晶にはもうほとんど意識がなく、されるがままだ。

「可愛いな、千晶は」

「ん…しんじさ…」

ちゅ、と真司にキスをされて口内を好きなように蹂躙された。

「ん…っあ、ふ」

「美味しいな、千晶は」

ぺろり、と真司が舌で自分の唇を舐める。そんな真司に千晶は昂ぶってしまう。

(真司さんはエッチの時、すごく意地悪でかっこいい)

普段の真司からはとても想像がつかない。
おそらくこれを知っているのは自分だけだ。千晶はそれに嬉しくなる。

「しんじさん…すき」

これから彼に貫かれるのがとても嬉しい。千晶は真司にしがみついた。

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