婚姻適齢限界(過ぎたら無理矢理って…嫌に決まってる)

アキノナツ

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※ ではありませんm(_ _)m
ワンクッション入れる事にしました(ぺこり


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 ひとりお庭の雀にぼんやりをパン屑を投げてます。お友達も連れて来たようで増えましたね…。

 あの日、起こしてくれたのはせいさんでした。
 寝ぼけてる私をひとしきりギュッと抱きしめてくれて、お顔が近づいて来たので、身構えてたのに額に唇が触れただけ…。

 期待していた自分に赤面です。お口が待ってましたですよぉ~。実際真っ赤だったと思いますが、夕日にほんのり染まってる部屋では目立ってない事を願いつつも顔を覆って隠れてしまいました。

 ハァ…ちゃんと見送れば良かったです。

 静さんは夕飯も食べずに帰ったのです。部屋を出てそのまま帰ったのです。みんなは見送ったようですけど…。それっきりです。会えてません。

 私たち『新婚さん(?)』ですよね…。

 その…せ、接吻以外にも、その…ゴニョゴニョ…も…ありますよね…。あの大きな手が私に触れる…とか…ありますよね…。静さんと…静さんの肌を直に私の、手が……うわぁぁあああああああ!!!!

 ハァ、ハァ、ハァ…私は何をッ!
 イヤラシイですね!
 プンプン、破廉恥ですッ。

 パン屑をポイポイと投げてしまいました。以前、上半身の裸体は目にしてるんです。おお兄さまと筋肉談義をしてると脱いでる事があるんです…。脱いでも凄いです。いや、脱いだら凄い…どっちでもいいやッ。シャツの上からでも凄いのに…見惚れてしまいました。

 ポッポと顔が熱くなります。
 ポイポイッ!

 パン屑いっぱいで、雀さんたちは喜んでるようで…良かったですね。

 私は良くないです。

 私は暫くここから出ないように言われてしまいました。私の香りが『変』なのだそうです。

 自分で分からないのは不便です。静さんと『番』になったらごく普通に生活出来るはずだと言われてるんですが、番う為にはヒート時でなければならないんですよね…。籍は一緒になったのに…。妻です。きゃぁッ。

 番う行為…。互いに体内のフェロモンが際限まで同調した時に相手との強い繋がり行為で成立するのだそうです。

 その時にαさんは、Ωの頸を噛んじゃうんです…。そこから物凄くいい香りがしてどうしようもなくなるのだそうです。噛まれたΩもフェロモン全開の同調時だと興奮状態で麻痺してるのか身体的な一時的な異常代謝で命には別状ないんですよね。生物の神秘です。

 αさんはΩの香る頸に執着してしまうのは本能でしょうか。あの暴走しそうになったあの時がそれですね…。

 ヒート時の傷は自然治癒で消えて、稀に紅潮すると浮き出る人もいるとか…。頸に浮かぶ噛み痕が艶っぽいとか書かれてた小説もありましたね…。

 次のヒートは…予定ではそろそろですけど…最近は早まったり遅れたりするから、正直分かりません。

 私は静さんが恋しいです。静さん不足で萎れそうです。シオシオです。

 静さんはそうじゃないのでしょうか…。

 好きですって言ってくれたのに…。

 赤いガーベラをまた送ってくれましたが、本人の姿は見えません。

五鈴いすず静司せいじくんから差し入れ~」

 ちい兄さまがお盆を持ってやって来たです。

「ん~、やっぱり香りは薄いのに…濃い感じがするんだよなぁ…実際、静司くんは辛そうだったし…」

 隣りで豆大福を一緒に食べてる兄がぼやいてます。
 みんなとは会うのに私には会わないってどういう了見でしょう。

「眉間にシワぁ~。静司くんに嫌われちゃうぞ」

 慌てて口に豆大福を咥えたまま両手でムニムニと伸ばします。お口の豆大福をそのまま食べようともごもごと口を動かしてみたけど上手くいきません。咥えたままで涎が出て来ちゃう…。手を伸ばそうとするとその前に兄の手が出てきた。

「行儀悪い」
 大福を持ってくれたので、あむッと食べて、食べさしは兄の口に入っていきました。

「ん? 甘い?」
 不思議そうにモグモグしてます。

「甘いですよ」
 お皿の新しい豆大福を摘みます。お口の中のが消えてしましました。ほのかに甘くて美味しいですね。

 確かに今は気分も気持ちも大いに大開放状態なんです。何せ『新婚さん』ですもの。ウキウキもしますよね。静さんにくっついて良いんですよ。本人はいません…。ぶすぅんッ。

 バース性が確定した時とは真反対の気分ですが、ざわめきはあの時と同じ感じ…否、それ以上です。

 多分、むせ返る香りが漂ってると思うのですが…家族はニコニコしてるだけで変わりませんし……。私には分かりませんので、教えて欲しいところですが、どうにも曖昧な受け答えで困りました。

 渋いお茶がよく合います。

 隣りでキョロキョロと部屋を見回してます。何をしてるんでしょうね…。

「コレか?」

 突然這っていって、静さんから送られた赤いガーベラを生けた小さなガラス花瓶を手にして鼻を近づけてます。他は駄目になってしまって、それだけが生き残ってます。

「どうしました?」
 もぐもぐしながら兄の奇行を眺めてます。

「ここじゃ駄目か。借りてくぞ」
 私の宝物を持ってすっくと立ち上がり、私が「どうぞ」と言った時には部屋の外でした…。

 ん?

 偶に起こる小兄さまの奇行はいつもの事ですので、放っておきましょう。

 お茶が美味しいです。

 ほら、廊下をドタドタとすぐ戻って来て返してくれました。これは嬉しんですけど…小兄さまの悪い癖が爆発でウンザリしております。

「…と言う事から鑑みて、お前の香りは経験則のようなものが根底にある……事は、……分かる。以前からの香りの種類からも分かる……だから、……で、思うに、香りの少ない花を…誘因効果が上がった状態だった訳だよ。で…」

 延々と何か言ってる。ほとんど聞いてない。私のフェロモンについてだろうけど、ペラペラと高速に喋るものだから、聞き取れないから更に分からん。

「静司くんがお前を外に出さないようにって意味が分かったよ。香りはそれほどでもないのに甘さは目眩が起こそうだから、安定してないのは分かってたんだが…」

 ん?
 右から左に聞き流してたけど…。ところどころ単語は耳に入る。
 目眩が?
 そんなに?!
 思わず自分の匂いをクンクンしてみるが分からない。
 申し訳ないです…。ぐすん。

「確かにこれでは、αが良からぬ事をしそうだな。うんうん、静司くん可哀想でしゅね~。浮かれるのは分かるが落ち着こうな」

 頭をぐりぐりしてくれるが、どう言う事ですか?

「ふふ~ん、よくお聞き。ガーベラはほのかにしか香ってなかった。さっき確認した。香りが少ないのにΩの誘因効果はあるって事さ」

 涼しいお顔の兄としては珍しくニヤニヤしてる。
 ん…???
 言われた言葉を反芻…
 へ?!

「うわぁッ、面倒クサッ!」

 いきなり額を指で弾かれた。イッテェ~。

「だね。静司くん恋しさは分かるけど。早よ、番えって感じだよ」

 おでこを抑えて蹲る弟になんて事を言ってくれるんだ。私だってどうにかしたいところではあります。

「ハァ、また来た。お前はここから出ないと言うか、抑える事に尽力する事。派手に香られてなかったから誤魔化せてたて事でもあるけど…これで対処法はわかったから…」

 ブツブツ言いながら出て行った。

 気持ちを抑える。
 ん~、今までしてたように…だが、静さんの事を考えると今まで通りとはいかなくて…困りました。

 心が自由を謳歌しております。

 人がよく来るようになりました。
 呼び鈴で来客があるのは分かるんですけど、今までは決まった時間に郵便や来客があった屋敷に先触れもなくは(あるのかもだが)変な事で…。
 屋敷全体が不穏な空気に包まれて居心地が悪い。

 父か兄たちのどちらか、つまりは屋敷にαの誰かがいるようになったので、来客も対応して貰ってるんですけど…。

 ーーーー迎えの先触れ…もしくは、催促でしょうね。

 玄関先で追い返せてる時もあるけど、奥の客間で対応してる時はそれなりの身分だったりするのだろうか…。

 静さんはヒートが来るまで来てくれそうにないのは分かったが、それまでに色々済ませる必要もあるような事も伝え聞いてる。

 私から会いに行こうかとも思ったが、こうも屋敷に兄たちがいると出掛けるに出掛けられなかった訳で…。結果としては良かったか…。

 あちらも母の人脈の広さに強引な手段にも出れないのだろう。それもここから連れ出す手段が強引だと面倒事になりかねないからだからで…。

 いつも通り香りが抑えられてるのなら出掛けるのもいいと思ってたが、事態は屋敷から一歩外に出れば修羅場だったかもしれないと言う事だ。ゾッとした…。

 くだんのあちら側には、こちらの除籍は伝わってるのかも知れない。見れるからね。しかも指定した『死亡』じゃなくて『婚姻』って訳が分からないだろうね…。しかも先についての記載はしてない。静さんのところに行き着くのは時間の問題か?

 総宮家そうぐうけとしては静さんがウチに出入りしてる事は隠してるだろうし。

 父も対外的には『静司くん』と紹介してたようだ。くふふ、書生さんみたいな静さんッ。

 それもこれも色々な意図が絡んでの結果だね。親切に教えてあげる必要もない。

 本来だったら静さんと二人、別宅に移る予定だったみたいだったらしんだけど…。これもあれも私が悪いんです…。

 あの鬱陶しいヒートもこうなったらサッサと来て欲しくもあるのです。現金なものです。






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説明を絡みながらさせようとしたら、上手くいかずに分ける事にしました。
という事で…( ̄▽ ̄;)

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