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悦びと戸惑い

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 ノアに膣内を突かれる度に、繋がった秘所から混じり合った蜜が流れていく。
 すでに地面についていたミレールの片足はがくがく震えて、激しすぎるノアの攻めに悲鳴を上げていた。

「あッ! んッ、の、あ……もぅ……立てな……ぃ」

 それでなくとも半分は浮いているような状態だった。

「っ、はっ……悪、い……」

 ノアもミレールの訴えに気付いたのか、もう片方の足も抱えて、立ったままミレールを突き上げながら絶頂へと追い込んでいく。

「んッ! ぁ……! ノアっ……ノアッ!」

「イキそう……か?」

 ぎゅうっとノアに足を絡ませミレールが切羽詰まったようにノアの名前を呼び出すのは、限界が近い証拠だった。
 それを悟ったようにノアもミレールの両手を抱えながら最後の追い込みをかけていく。

「ンッ! あッ……! イくッ……、んっ……! ノアッ!」

「ふッ……! 俺、もッ……!」

 最奥まで突き上げられ、熱い切っ先で直接子宮を突かれるような甘美な快楽に、呆気なくミレールは絶頂を極めた。

「んッ、――あぁッ!!」

「ぐっ、……ぁあッ!」

 蠕動する膣内の締め付けに耐え切れず、ノアも激しく腰を打ち付けて熱い飛沫を何度も放った。

 ハァハァ、と二人の乱れた呼吸音が庭園内に響き、脱力したミレールを抱えたまま、ノアは熱い契りを抜いた。

「ん、ぁッ……!」

 抜けた杭を追うように、放たれた白濁がボタボタと地面に落ち、残った残滓はどろりと足を伝い流れていく。

「はっ! ぅ……」

 身震いするミレールをノアはゆっくりと地面へ降ろし、胡座をかいた自分の膝に座らせた。
 まだ荒い息を吐いて甘い余韻に浸るミレールの顔に、次々キスの雨を降らせていく。

「悪い……、無茶させた。……でも、あんたが可愛すぎて、止められなかったんだ」

 薄っすらと目を開けたミレールは、愛しそうにキスしているノアを見て泣きたいくらい嬉しくなった。
 
「いえ……、わたくしも、ノアが……欲しかったので……」
 
 恥ずかしくて最後まで言えず、ノアにぎゅうっと抱きついて赤くなった顔を隠した。

「はぁ……ヤバいな。まだ……あんたが、足りない……もう一度、いいか……?」
 
 ノアもミレールの背中に腕を回し、抱きしめて来たかと思えば、不穏なセリフをサラッと吐いている。

「っ! で、ですが、もう……夕刻ですしっ! そろそろ、レイリンと殿下もっ……!」

 剥き出しのノアの欲望はすでに臨戦態勢で反り返っており、ミレールの内股に当たっていた。

「心配ない。殿下がいらしたら、すぐにやめる。それまで……」

 ノアはミレールを持ち上げ、自らの熱い塊を再び秘所に当てている。

「あ……やッ! ――んんッ!!」

 蜜と白濁が入り混じった膣内は、なんの抵抗もなく飲み込んでいく。

「今はっ……、俺に集中してくれ……」

「あ、ぅッ! あんッ!」

 耳を舌で嬲り下から急速に突いてくるノアに、ミレールは必死で首に掴まる。

 途中ノアの要望でミレールも自分で動きながら、日が暮れるまで愛される悦びを噛みしめた。

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