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第四章 日本の竜司から、世界の竜司へ
第68話 勝手に問題は積み上がる
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「ススキノって人が多いわね」
キョロキョロしながらも、行く場所は決まっているらしく、夜パフェ専門店へと向かう。
誘惑は多いが、晩飯はすでに食べて終わっている。
人数が比較的多い、客引きを躱して、目的の店へと急ぐ。
流石に、先生達と出会うわけにはいかない。
「未成年の来店は二十三時までだって、急ごう」
某ビルの六階。
特殊な名前でよく分からないが、苺や抹茶、木イチゴや甘柑レモンやその他。
ドリンクセットで注文をする。
「うわーおいしいけれど、お腹がいっぱい。ねえ上経由でいつでも来られるんでしょ」
「ああ。来られるな」
「今度は、お寿司とかさたべたい」
まどかは完全に、食欲魔神にジョブチェンジしたようだ。
堪能をして、店を出る。
「あれ、走り回っているの先生じゃない?」
ビルの窓から覗くと、誰かを追いかけている。その後ろを引率されているのは、抜け出した奴らが、捕まっているようだ。
「ラーメンは今度だな」
「あたしはお腹いっぱいだし、まどかはどうなの?」
「うーん我慢する」
まだ食えるらしい。
「よし、直接部屋へ戻ろう」
そうして、俺達は、部屋へ戻った。
翌朝、広間に並べられている生徒達がいる。
上着は私服。
どうも昨夜から、反省させられていたようだ。
「よーし注目。朝食の前だが、こいつらは昨夜、あろうことかホテルを抜け出し、先生達の楽しみを奪った。あっいや。まあいい。そのため、今日の見学は、こいつらはバスの中からしてもらう。みんなも逃がすな」
「「「「はーい」」」」
どうも見分けを付けるため、奴らは半分私服の格好を通す様だ。
「昨日のパフェ美味しかったね」
まどかはご満悦。
俺達は、流石に胃が重い。
そして、かぐや達は、もじもじ。
特に、悠月は焦っていた。
おじいさまに言われていたのに、気がつけば最終日。
今日を逃せば、もう日が無い。
特に、まぐわえの命令は絶望的となっている。
両方の部屋の前に、ガードがいたため、そもそも無理だが。
今日は、大倉山ジャンプ競技場の見学や、有名お菓子のテーマパーク見学。その後は羊が丘展望台レストハウスで食事の後、帰宅することになっている。
絶望が、悠月の心を押しつぶす。
おじいさまになんと言えば。
「どうしたの? 悠月ちゃん」
「おじいさまとの約束」
「何それ」
まどかが何気なく聞くと、放心状態の悠月は答えてしまう。
「佐藤様と、まぐあわなければ」
ついそれを聞いて、まどかは、飲みかけた味噌汁を吹く。
鼻から、エノキがコンニチワ状態で、むせ込んでいる。
当然、みんなの目がそちらを向く。
「まどか、鼻からエノキが出ているぞ」
とりあえずよくわからんが、冷静に指摘をする。
「あーありがと」
よこから、彩がお世話を焼く。
そんな状態でも、悠月はぶつぶつと放心状態。
「どうしたんだ神馬は、どこかに行っているぞ?」
「なんか、けほっ。おじいさまの命令で、竜ちゃんとエッチしないといけなかったみたいよ」
今度は、伶菜と都賀が噴き出す。
「あなたもなの?」
どうやら、都賀も言われていたらしい。
呆れる周り。
やっと現状に気がつき、驚く悠月。
「えっと、なにが?」
しらっとした目が、向けられていることに気がつく。
「悠月さん。わたくしそんな話は、初めてお聞きしましたが、風夏さんもですの?」
「はい」
話が分かっていない、悠月と違い。風夏はそう返事をする。
「わたくしも混ぜ、いえ、一度お二方、お家の方と、お話をする必要がありますわね」
そう言って、神宮路家として話をすることが、決まったようだ。
そして、俺はよく分かっていなかったが、ごり押しという恐怖がこれから襲ってくることになる。
父さんの勤めている会社が、いきなり身売りをしたり、訳も分からない昇進をしたり。
それはまどかの家や彩の家でも同じ。
なぜか、伶菜の親父さん。竜一さんの所には影響がなかったようだ。
その後、問題なく観光して、窓にへばりつく連中を眺める。
こいつら、バスから出られないのに、見学の感想を出す必要があるらしい。
そのため見える範囲を撮影し、出られる奴らにパンフレットを集めて貰っている。
四百字詰めの原稿用紙十枚以上。
そう聞いて奴らは泣いていたが、たかだか四千字。
WEBで小説書いている奴は、毎日六千字や一万字を書いている。
大変なんだが、日課になると何とかなるようだ。
ストーリーとプロットの方が大変なんだぞ。そう言って笑っていた。
さて洋館のような羊ヶ丘レストハウス 一階が団体用らしく、生徒が埋め尽くす。
こそっと、ラーメンを注文したりして、楽しかった旅も終わりに近付く。
あん? 大倉山ジャンプ競技場は山だったし寒かった。お菓子のテーマパークは色々あった。有料施設やサッカー場なんかもあったよ。うん。
そうして色々な、問題を山積みをして俺達は、帰路についた。
当然後日、神宮路家にお招きを受ける。
むろん周りの人間、親たちも含めて。
その話の結果が、買収であったり昇進であったりと言うことだ。
じいさんに気にいられたようだ。
キョロキョロしながらも、行く場所は決まっているらしく、夜パフェ専門店へと向かう。
誘惑は多いが、晩飯はすでに食べて終わっている。
人数が比較的多い、客引きを躱して、目的の店へと急ぐ。
流石に、先生達と出会うわけにはいかない。
「未成年の来店は二十三時までだって、急ごう」
某ビルの六階。
特殊な名前でよく分からないが、苺や抹茶、木イチゴや甘柑レモンやその他。
ドリンクセットで注文をする。
「うわーおいしいけれど、お腹がいっぱい。ねえ上経由でいつでも来られるんでしょ」
「ああ。来られるな」
「今度は、お寿司とかさたべたい」
まどかは完全に、食欲魔神にジョブチェンジしたようだ。
堪能をして、店を出る。
「あれ、走り回っているの先生じゃない?」
ビルの窓から覗くと、誰かを追いかけている。その後ろを引率されているのは、抜け出した奴らが、捕まっているようだ。
「ラーメンは今度だな」
「あたしはお腹いっぱいだし、まどかはどうなの?」
「うーん我慢する」
まだ食えるらしい。
「よし、直接部屋へ戻ろう」
そうして、俺達は、部屋へ戻った。
翌朝、広間に並べられている生徒達がいる。
上着は私服。
どうも昨夜から、反省させられていたようだ。
「よーし注目。朝食の前だが、こいつらは昨夜、あろうことかホテルを抜け出し、先生達の楽しみを奪った。あっいや。まあいい。そのため、今日の見学は、こいつらはバスの中からしてもらう。みんなも逃がすな」
「「「「はーい」」」」
どうも見分けを付けるため、奴らは半分私服の格好を通す様だ。
「昨日のパフェ美味しかったね」
まどかはご満悦。
俺達は、流石に胃が重い。
そして、かぐや達は、もじもじ。
特に、悠月は焦っていた。
おじいさまに言われていたのに、気がつけば最終日。
今日を逃せば、もう日が無い。
特に、まぐわえの命令は絶望的となっている。
両方の部屋の前に、ガードがいたため、そもそも無理だが。
今日は、大倉山ジャンプ競技場の見学や、有名お菓子のテーマパーク見学。その後は羊が丘展望台レストハウスで食事の後、帰宅することになっている。
絶望が、悠月の心を押しつぶす。
おじいさまになんと言えば。
「どうしたの? 悠月ちゃん」
「おじいさまとの約束」
「何それ」
まどかが何気なく聞くと、放心状態の悠月は答えてしまう。
「佐藤様と、まぐあわなければ」
ついそれを聞いて、まどかは、飲みかけた味噌汁を吹く。
鼻から、エノキがコンニチワ状態で、むせ込んでいる。
当然、みんなの目がそちらを向く。
「まどか、鼻からエノキが出ているぞ」
とりあえずよくわからんが、冷静に指摘をする。
「あーありがと」
よこから、彩がお世話を焼く。
そんな状態でも、悠月はぶつぶつと放心状態。
「どうしたんだ神馬は、どこかに行っているぞ?」
「なんか、けほっ。おじいさまの命令で、竜ちゃんとエッチしないといけなかったみたいよ」
今度は、伶菜と都賀が噴き出す。
「あなたもなの?」
どうやら、都賀も言われていたらしい。
呆れる周り。
やっと現状に気がつき、驚く悠月。
「えっと、なにが?」
しらっとした目が、向けられていることに気がつく。
「悠月さん。わたくしそんな話は、初めてお聞きしましたが、風夏さんもですの?」
「はい」
話が分かっていない、悠月と違い。風夏はそう返事をする。
「わたくしも混ぜ、いえ、一度お二方、お家の方と、お話をする必要がありますわね」
そう言って、神宮路家として話をすることが、決まったようだ。
そして、俺はよく分かっていなかったが、ごり押しという恐怖がこれから襲ってくることになる。
父さんの勤めている会社が、いきなり身売りをしたり、訳も分からない昇進をしたり。
それはまどかの家や彩の家でも同じ。
なぜか、伶菜の親父さん。竜一さんの所には影響がなかったようだ。
その後、問題なく観光して、窓にへばりつく連中を眺める。
こいつら、バスから出られないのに、見学の感想を出す必要があるらしい。
そのため見える範囲を撮影し、出られる奴らにパンフレットを集めて貰っている。
四百字詰めの原稿用紙十枚以上。
そう聞いて奴らは泣いていたが、たかだか四千字。
WEBで小説書いている奴は、毎日六千字や一万字を書いている。
大変なんだが、日課になると何とかなるようだ。
ストーリーとプロットの方が大変なんだぞ。そう言って笑っていた。
さて洋館のような羊ヶ丘レストハウス 一階が団体用らしく、生徒が埋め尽くす。
こそっと、ラーメンを注文したりして、楽しかった旅も終わりに近付く。
あん? 大倉山ジャンプ競技場は山だったし寒かった。お菓子のテーマパークは色々あった。有料施設やサッカー場なんかもあったよ。うん。
そうして色々な、問題を山積みをして俺達は、帰路についた。
当然後日、神宮路家にお招きを受ける。
むろん周りの人間、親たちも含めて。
その話の結果が、買収であったり昇進であったりと言うことだ。
じいさんに気にいられたようだ。
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