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第5話 未来のために
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「一度おこなった処分は覆らない。学校だけの問題じゃないんだ。それに責任はお前達にもある。冬野は学校に行くのはもういやだと、親御さんに言っていたそうだぞ」
先生は、一応クラスに関係者が二人居たことで、報告の時間を取った。
ほかのクラスには喋るなと言う条件付きで。
阿久井と海野は金が欲しくて、今回の事を実行したと言葉を濁していたが、俺達は知っている。
子どもが出来て、その費用捻出だったと。
無論、阿久井と海野は退学。
だが誤算は、被害者である冬野に対して、救済も処分取り消しも何もなかったことだ。
皆で、教育委員会とかに嘆願とかを出したが、逆に学校から叱られた。
問題を大きくするなと、大学に行きたくは無いのかと……
俺達は相談をして、冬野には顛末を知らせた。
電話番号は変わっていたが、アプリのメッセージはブロックされていなかった。
既読が付き、奴が生きていることに安堵する。
「おおっ、既読だ。奴は無事だ」
そう言って、皆の頑張れメッセージを送ったら、なぜかブロックさてしまった。
ただ、その前に『そんな事で…… やっぱり、人は怖いな』そんなメッセージが来た。
―― 同僚と話をした後、出逢い仲介系のアプリに登録。
結構有名な企業が主催で、居住地近くでマッチングした対象者を集めてカジュアルなパーティーを行う。
ただ会社はそこまでで、後日結婚が決まればブライダルプランニングをしますというのが、会社側の主たる目的だというのが、見え隠れをする感じ。
つまり、お見合いというよりは、出会いの場は紹介したから適当に相手を決めてね。
そう、出席者の自己責任です、プロフィールは確認をしています。
変な人は居ないはずでした……
後日文句を言った時にそん答えが返ってきた。
奴は会社社長、つまり他人になりすましていた。
そういえば本人確認は、スマホでマイナンバーカードを撮影しただけ。
銀行とかの申し込みでやる、本人撮影はなかった。
受付で名前を言えば名札がもらえる。
その時に、本人チェックもしていなかったし…… 今更だわ。
各自がしている名札にバーコードがあり、読み込ませるとプロフィールが読める。
私は、顔は普通だと思うし…… 悪くはないと思う。
美人ではないけれども、かわいいとはよく言われた。
ただ、中学校の時に、看護師さんのドキュメンタリーを見て私は憧れた。
何だっけ? 『医療現場を支える看護師達の奮闘!!』みたいな番組。
「七樂 光さんですか?」
そこに声をかけてきたのは、有栖川 優翔と名乗る二十五歳の男。
カジュアルなジャケット姿。
身長は一七〇センチちょっとかな? 少し、細面のモテそうな雰囲気。
ただ、一重まぶたの鋭い目が笑顔なのに笑っていないのが気にはなった。
立食スタイルのよくあるチープなパーティ。
オードブルが中央のテーブルにあり、壁に沿って椅子が並べられている。
適当に料理を取り、椅子へと向かう。
壁には、恥ずかしいことに番号と職業、そして離婚歴の有無と年齢が書かれた表が男女別で貼ってある。
この場では、よくスマホが向けられるが、拒否はしない。
カシャッと音がすれば報告。
バーコード読み取りは良いが、撮影は本人の許可が必要。
「はいそうです」
年齢的なものと、美醜の好み、後は職業で大体カップルが決まっていくようだ。
この人、結構な人数に集られていたはずなのに、なぜ私に来たのか判らない。
彼の周りに集まっていた人達、番号を見ると家事手伝いと書かれていた。
いやいや、申込時に職業必要って書いてあったよね。
家事手伝いって、メイドとかなの?
そんなことを考えながら会話をする。
顔に似合わず、物腰は穏やかで優しさが感じられる。
「有栖川さんてモテそうなのに」
「いやあ、見たでしょ彼女達。話を聞くと、誰も彼もがセクハラがあって、今ちょっと仕事を辞めたばかりなんです。まあ、それ自体はありそうな話し。だけどほぼ全員が、その答えなんです。おかしいよね。それにいくつか、この手の催しに参加をしたけれど、数回会うと、大抵彼女達お金を貸してくださいとか言い始めるんだ。困ったものさ」
そう言って、彼は苦笑い。
「あなたは立派だ。看護師という人を助ける職業。頑張っている分噂ではお給料も良いですよね。地に足をつけた立派な女性だ」
そう、事あるごとに褒めてくれる。
「いや良いなあ、自然な感じの心遣い」
「ありがとうございます。でもこれくらい」
「当たり前のことが当たり前に出来ない娘が最近多くてね、少子化だし甘やかされて育ったのかなぁ。全てがまず要望からという人が多い。そんな中で君は宝石のような煌めきを持っている。その煌めきが僕を引きつけ魅了すするのさ」
まあ照れもなくそんな事をズバッと言われると、お世辞でも嬉しい。
仕事場でも何でも、出来るのが基本、出来なければ叱られる。
当然叱られることばかりだ。
そんな中で、以外と私の心は疲れていたのか、彼のことをいい人だと思ってしまった。
私は、連絡先を交換してしまう……
先生は、一応クラスに関係者が二人居たことで、報告の時間を取った。
ほかのクラスには喋るなと言う条件付きで。
阿久井と海野は金が欲しくて、今回の事を実行したと言葉を濁していたが、俺達は知っている。
子どもが出来て、その費用捻出だったと。
無論、阿久井と海野は退学。
だが誤算は、被害者である冬野に対して、救済も処分取り消しも何もなかったことだ。
皆で、教育委員会とかに嘆願とかを出したが、逆に学校から叱られた。
問題を大きくするなと、大学に行きたくは無いのかと……
俺達は相談をして、冬野には顛末を知らせた。
電話番号は変わっていたが、アプリのメッセージはブロックされていなかった。
既読が付き、奴が生きていることに安堵する。
「おおっ、既読だ。奴は無事だ」
そう言って、皆の頑張れメッセージを送ったら、なぜかブロックさてしまった。
ただ、その前に『そんな事で…… やっぱり、人は怖いな』そんなメッセージが来た。
―― 同僚と話をした後、出逢い仲介系のアプリに登録。
結構有名な企業が主催で、居住地近くでマッチングした対象者を集めてカジュアルなパーティーを行う。
ただ会社はそこまでで、後日結婚が決まればブライダルプランニングをしますというのが、会社側の主たる目的だというのが、見え隠れをする感じ。
つまり、お見合いというよりは、出会いの場は紹介したから適当に相手を決めてね。
そう、出席者の自己責任です、プロフィールは確認をしています。
変な人は居ないはずでした……
後日文句を言った時にそん答えが返ってきた。
奴は会社社長、つまり他人になりすましていた。
そういえば本人確認は、スマホでマイナンバーカードを撮影しただけ。
銀行とかの申し込みでやる、本人撮影はなかった。
受付で名前を言えば名札がもらえる。
その時に、本人チェックもしていなかったし…… 今更だわ。
各自がしている名札にバーコードがあり、読み込ませるとプロフィールが読める。
私は、顔は普通だと思うし…… 悪くはないと思う。
美人ではないけれども、かわいいとはよく言われた。
ただ、中学校の時に、看護師さんのドキュメンタリーを見て私は憧れた。
何だっけ? 『医療現場を支える看護師達の奮闘!!』みたいな番組。
「七樂 光さんですか?」
そこに声をかけてきたのは、有栖川 優翔と名乗る二十五歳の男。
カジュアルなジャケット姿。
身長は一七〇センチちょっとかな? 少し、細面のモテそうな雰囲気。
ただ、一重まぶたの鋭い目が笑顔なのに笑っていないのが気にはなった。
立食スタイルのよくあるチープなパーティ。
オードブルが中央のテーブルにあり、壁に沿って椅子が並べられている。
適当に料理を取り、椅子へと向かう。
壁には、恥ずかしいことに番号と職業、そして離婚歴の有無と年齢が書かれた表が男女別で貼ってある。
この場では、よくスマホが向けられるが、拒否はしない。
カシャッと音がすれば報告。
バーコード読み取りは良いが、撮影は本人の許可が必要。
「はいそうです」
年齢的なものと、美醜の好み、後は職業で大体カップルが決まっていくようだ。
この人、結構な人数に集られていたはずなのに、なぜ私に来たのか判らない。
彼の周りに集まっていた人達、番号を見ると家事手伝いと書かれていた。
いやいや、申込時に職業必要って書いてあったよね。
家事手伝いって、メイドとかなの?
そんなことを考えながら会話をする。
顔に似合わず、物腰は穏やかで優しさが感じられる。
「有栖川さんてモテそうなのに」
「いやあ、見たでしょ彼女達。話を聞くと、誰も彼もがセクハラがあって、今ちょっと仕事を辞めたばかりなんです。まあ、それ自体はありそうな話し。だけどほぼ全員が、その答えなんです。おかしいよね。それにいくつか、この手の催しに参加をしたけれど、数回会うと、大抵彼女達お金を貸してくださいとか言い始めるんだ。困ったものさ」
そう言って、彼は苦笑い。
「あなたは立派だ。看護師という人を助ける職業。頑張っている分噂ではお給料も良いですよね。地に足をつけた立派な女性だ」
そう、事あるごとに褒めてくれる。
「いや良いなあ、自然な感じの心遣い」
「ありがとうございます。でもこれくらい」
「当たり前のことが当たり前に出来ない娘が最近多くてね、少子化だし甘やかされて育ったのかなぁ。全てがまず要望からという人が多い。そんな中で君は宝石のような煌めきを持っている。その煌めきが僕を引きつけ魅了すするのさ」
まあ照れもなくそんな事をズバッと言われると、お世辞でも嬉しい。
仕事場でも何でも、出来るのが基本、出来なければ叱られる。
当然叱られることばかりだ。
そんな中で、以外と私の心は疲れていたのか、彼のことをいい人だと思ってしまった。
私は、連絡先を交換してしまう……
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