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龍の姫巫女のお出迎え
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「朝じゃー!訓練を始めるぞい!!
ヒャッホイ!」
自らが開け放った扉から飛び込んで来た老師は、子供の様に嬉しそうにスキップをしていた。
「「「「・・・。」」」」
騒々しい老師に戸惑う客人達に気付きリリィが溜息を吐いた。
「朝っぱらから五月蝿いってのよ。
訓練の前に朝・ご・飯っ!!
老師も食べるでしょう?」
リリィの小言に剥れた老師が手をブンブンと振り回す。
「食すに決まっておろうが!
鮭むすび!
ワシは鮭むすびを所望する!」
「はいはい。
鮭むすびね。
お味噌汁もどう?
今日は豆腐とワカメとネギだよ。」
誰のめにも損ねていた老師の機嫌が喜び溢れていくのが分かった。
「勿論、用意せいっ!」
ご機嫌な老師は食卓に並ぶ料理を見て、益々と笑顔になっていく。
「厚焼き!
厚焼き卵があるじゃないか。
甘いのか?辛いのか?」
「甘いのだよ。
はい。鮭にぎりとお味噌汁。」
自身の前に差し出された料理を老師は拍手で迎え入れた。
「おぉぉ。
きたかっ!
よしよし、頂くとしよう。」
朝から元気一杯の老師の登場にコテツとアリスは気にするでもなく、クレイやスサは苦笑し、セキエイは困惑し、ディミトリオ・ハクヤは楽しそうに微笑んだ。
「はい。
召し上がれ。」
リリィの合図に一斉に食事が始まった。
「初めて見る料理ばかりだ。」
呟くディミトリオ・ハクヤにリリィは何でもないように茶を啜った。
「変哲のない東国の朝食よ。」
「東国の?
・・・リリィは、どうやって料理を学んだんだ?」
ディミトリオ・ハクヤにとっては何気ない質問の筈だった。
しかし、コテツやアリスが凍りついた様に固まり、老師は意味ありげにニヤついた。
当のリリィと言えば・・・
「さて、どうしてでしょう。」
質問を拒絶するような妖艶な微笑みで小首を傾げていた。
「・・・聞かない方が良いようだ。
でも、これだけは言わせてくれ。
この、厚焼き卵とやらは絶品だ。」
「あら、ありがとう。
また作ってあげるね。」
元に戻ったリリィはクスクスと笑いながら食事に戻っていた。
ディミトリオ・ハクヤは、“龍王島”にはまだまだ深い謎がある事を理解した。
置き去りにした船長の言葉を信じるのならば、残された時間はあと18日間。
《私に何が出来るのだろう。
そうじゃない。
何をするのか・・・だな。》
心の内の言葉を秘め、お味噌汁と呼ばれていた椀に入った汁物を口にする。
「・・・美味だ。」
何とも言えない芳醇な香りが食欲を誘う。
味わった事のない幸福が口に広がっていくのをディミトイオ・ハクヤは驚きながら椀を覗き込んだ。
何ともシンプルな具なのに味わい深い。
何にも言わなくともディミトリオ・ハクヤの表情を見ていれば、料理に満足している事が分かる。
リリィは昨夜の語らいを思い出し、男に一時の安らぎを与える事が出来て良かったと安堵した。
ヒャッホイ!」
自らが開け放った扉から飛び込んで来た老師は、子供の様に嬉しそうにスキップをしていた。
「「「「・・・。」」」」
騒々しい老師に戸惑う客人達に気付きリリィが溜息を吐いた。
「朝っぱらから五月蝿いってのよ。
訓練の前に朝・ご・飯っ!!
老師も食べるでしょう?」
リリィの小言に剥れた老師が手をブンブンと振り回す。
「食すに決まっておろうが!
鮭むすび!
ワシは鮭むすびを所望する!」
「はいはい。
鮭むすびね。
お味噌汁もどう?
今日は豆腐とワカメとネギだよ。」
誰のめにも損ねていた老師の機嫌が喜び溢れていくのが分かった。
「勿論、用意せいっ!」
ご機嫌な老師は食卓に並ぶ料理を見て、益々と笑顔になっていく。
「厚焼き!
厚焼き卵があるじゃないか。
甘いのか?辛いのか?」
「甘いのだよ。
はい。鮭にぎりとお味噌汁。」
自身の前に差し出された料理を老師は拍手で迎え入れた。
「おぉぉ。
きたかっ!
よしよし、頂くとしよう。」
朝から元気一杯の老師の登場にコテツとアリスは気にするでもなく、クレイやスサは苦笑し、セキエイは困惑し、ディミトリオ・ハクヤは楽しそうに微笑んだ。
「はい。
召し上がれ。」
リリィの合図に一斉に食事が始まった。
「初めて見る料理ばかりだ。」
呟くディミトリオ・ハクヤにリリィは何でもないように茶を啜った。
「変哲のない東国の朝食よ。」
「東国の?
・・・リリィは、どうやって料理を学んだんだ?」
ディミトリオ・ハクヤにとっては何気ない質問の筈だった。
しかし、コテツやアリスが凍りついた様に固まり、老師は意味ありげにニヤついた。
当のリリィと言えば・・・
「さて、どうしてでしょう。」
質問を拒絶するような妖艶な微笑みで小首を傾げていた。
「・・・聞かない方が良いようだ。
でも、これだけは言わせてくれ。
この、厚焼き卵とやらは絶品だ。」
「あら、ありがとう。
また作ってあげるね。」
元に戻ったリリィはクスクスと笑いながら食事に戻っていた。
ディミトリオ・ハクヤは、“龍王島”にはまだまだ深い謎がある事を理解した。
置き去りにした船長の言葉を信じるのならば、残された時間はあと18日間。
《私に何が出来るのだろう。
そうじゃない。
何をするのか・・・だな。》
心の内の言葉を秘め、お味噌汁と呼ばれていた椀に入った汁物を口にする。
「・・・美味だ。」
何とも言えない芳醇な香りが食欲を誘う。
味わった事のない幸福が口に広がっていくのをディミトイオ・ハクヤは驚きながら椀を覗き込んだ。
何ともシンプルな具なのに味わい深い。
何にも言わなくともディミトリオ・ハクヤの表情を見ていれば、料理に満足している事が分かる。
リリィは昨夜の語らいを思い出し、男に一時の安らぎを与える事が出来て良かったと安堵した。
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