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三
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やらかした。
やってしまった。
クロードは頭を抱えた。
ソファで眠る、今日初めて会った婚約者。
誰が悪いと聞かれれば、完全にクロードが悪い。
悪いのだが。
クロード好みの美人が頬を染めて、お…お慕いなどというから。
思わず押し倒し…陥落した。
悪魔だ、鬼神だと呼ばれておいて、こんなにあっさり堕ちた。
言い訳が許されるなら、セレスティアの急な訪問の前に、魔物狩りをしていたのも一つの要因だ。
クロードの部下たちは戦闘後の昂ぶりを発散するために、港町の娼館に馬を走らせたりしているが、緊急事態も想定されるのでクロードは領地から動くことはない。
酒を飲んで酔いつぶれればそれで収まる。
しかし、今日に限って急な訪問だった。
王命で賜った婚約者。
クロードの腕に絡みつき、彼女の柔らかい感触が腕に惜しげもなく擦り付けられ…。
ーくろーどさま、すき…
情事のセレスティアを思い出して、天を仰いだ。
貫かれ初めての痛みに弱音も吐かず、揺さぶられている間はずっと呻くだけに留まった。
嫌だ、嫌いだと訴えられていたら、続けられなかったかもしれない。
セレスティアに口付けてやるとうっとりと目を細め、クロードの名を呼び気持ちよさそうに喘ぐ。
多少の申し訳無さはあった。
が、欲求には勝てなかった。
ー悪い、おさまらん
ーだい、じょう、ぶ、です、どうか、わたしを、あなたのものに
思考が遮られたのは、ゆっくり扉が開き、執事がジト目で部屋に入って来たから。
「ノックしてもお返事をいただけませんでしたから、」
セレスティアの無防備な身体を隠そうとしたが、乱暴に裂いたドレスが足元に落ちているだけ。
執事は腕にかけていた折りたたんだ毛布を広げ、セレスティアの身体にそっと掛ける。
「鬼畜」
執事は口を動かさずに言葉を発した。
「糞野郎」
執事の後ろにいたメイドも裂かれたドレスの残骸を拾い集めながら呟いた。
二人の言葉がクロードの心を抉る。
「…お嬢様が、抵抗すればこの老体を挺しても止めに入りましたが…」
運が良いのか悪いのか、クロードの乱心を止められる唯一の副団長は港町に走っている。
彼が領地に居たなら、セレスティアの純潔は守られただろうが。
「…こんな初対面で押し倒すようなきち、若様を慕っていると何度もおっしゃっていたので…踏みとどまりました。このような稀有な令嬢を逃すわけには行きませんからね」
執事の言葉に、クロードの息子が元気を取り戻す。
また情事のセレスティアを思い出した。
まだ、元気だよ!っと主張する息子に気づいたメイドに、再び糞野郎、と呟かれた。
やってしまった。
クロードは頭を抱えた。
ソファで眠る、今日初めて会った婚約者。
誰が悪いと聞かれれば、完全にクロードが悪い。
悪いのだが。
クロード好みの美人が頬を染めて、お…お慕いなどというから。
思わず押し倒し…陥落した。
悪魔だ、鬼神だと呼ばれておいて、こんなにあっさり堕ちた。
言い訳が許されるなら、セレスティアの急な訪問の前に、魔物狩りをしていたのも一つの要因だ。
クロードの部下たちは戦闘後の昂ぶりを発散するために、港町の娼館に馬を走らせたりしているが、緊急事態も想定されるのでクロードは領地から動くことはない。
酒を飲んで酔いつぶれればそれで収まる。
しかし、今日に限って急な訪問だった。
王命で賜った婚約者。
クロードの腕に絡みつき、彼女の柔らかい感触が腕に惜しげもなく擦り付けられ…。
ーくろーどさま、すき…
情事のセレスティアを思い出して、天を仰いだ。
貫かれ初めての痛みに弱音も吐かず、揺さぶられている間はずっと呻くだけに留まった。
嫌だ、嫌いだと訴えられていたら、続けられなかったかもしれない。
セレスティアに口付けてやるとうっとりと目を細め、クロードの名を呼び気持ちよさそうに喘ぐ。
多少の申し訳無さはあった。
が、欲求には勝てなかった。
ー悪い、おさまらん
ーだい、じょう、ぶ、です、どうか、わたしを、あなたのものに
思考が遮られたのは、ゆっくり扉が開き、執事がジト目で部屋に入って来たから。
「ノックしてもお返事をいただけませんでしたから、」
セレスティアの無防備な身体を隠そうとしたが、乱暴に裂いたドレスが足元に落ちているだけ。
執事は腕にかけていた折りたたんだ毛布を広げ、セレスティアの身体にそっと掛ける。
「鬼畜」
執事は口を動かさずに言葉を発した。
「糞野郎」
執事の後ろにいたメイドも裂かれたドレスの残骸を拾い集めながら呟いた。
二人の言葉がクロードの心を抉る。
「…お嬢様が、抵抗すればこの老体を挺しても止めに入りましたが…」
運が良いのか悪いのか、クロードの乱心を止められる唯一の副団長は港町に走っている。
彼が領地に居たなら、セレスティアの純潔は守られただろうが。
「…こんな初対面で押し倒すようなきち、若様を慕っていると何度もおっしゃっていたので…踏みとどまりました。このような稀有な令嬢を逃すわけには行きませんからね」
執事の言葉に、クロードの息子が元気を取り戻す。
また情事のセレスティアを思い出した。
まだ、元気だよ!っと主張する息子に気づいたメイドに、再び糞野郎、と呟かれた。
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