常夏の宇宙人に俺は攫われる

「ねぇ、宇宙人を見たことある?」

「え?」

これは男女のひと夏の物語。

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受験間近の高校三年生の夏。
颯人(はやと)は勉強に身が入らなかった。
大学に受かることは決して苦ではないのだが、それ以上にやりたいことが見つからずどんどん先へ進む同級生に焦りを感じていたのだ。

颯人落ち込みを見た両親は、颯人を一人、祖母である百合子のもとへと送る。

久しぶりに言った祖母の家。颯人にとっては家よりも落ち着ける場所だった。
だが、颯人は焦りを感じるばかり。
そんな彼のもとに一人の少女が訪れる。
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