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異世界の残酷な洗礼編
030:MITURINより鏡を込めて
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「よっしゃあああ!! 規格外をぶち殺したぜ!!」
「ふっ、まだ生きているがな」
「え~? アレでまだ生きているのかよ~ゾンビかっつーの。どうする師匠、昨日の話では何をしてもいいって言ってたじゃん」
「ふっ、其がしの管轄外ならそれもよかろう。が、今日は其がしの担当ゆえに、逆に守らねばならん。面倒な事よ」
「マジかよ~。なら仕方ねぇ……生きているつーなら、死なない程度にボコってやるか」
「ふっ、其がしは少し外す。あまりやりすぎると、お前の首も飛ぶ事になるやもしれん、程々にな?」
「お、おどかすなよ師匠。王様の命令だってんだろう? 分かっているつーの。さぁ~って楽しみますかねぇ」
戦極の吹き飛んだ方向へと昇司は去る。
その姿を見送りつつ、ヴェネーノのは実に使いやすい傀儡が手に入ったと悦ぶのだった。
◇◇◇
「――ぐッ、意識を飛ばしていたのか」
一瞬意識を失っていた戦極は、魔剣を持つ右手の平と背中の激痛で目が覚める。
戦極が突っ込んだ場所は、茨が生いしげる薔薇の園。
そこに背中から突っ込んだものだから、無数のトゲが背中に突き刺さる。
経験したことのない痛みに悶えるが、そうも言っていられない状況が目前にせまりつつあった。
その原因は「戦極ちゃ~ん! どこでちゅか~?」と実に楽しそうに歩いてくるのだから。
「ここでちゅよ~と答えたいが……くそ、魔剣がせめて離れてくれれば」
『ムリ、ダメ、ゼッタイ。マスター、許可、必要』
「ふっ、其がしが頼んでも無駄かな?」
『……マスター、モット、タクサン、根暗』
「デスヨネェ~」
と言っている間に、なんとか動けるようにまで回復はしたか。
足は……折れていない。腕も大丈夫だ。肋骨も無事か。
でもどうして、あの攻撃でこの程度ですんだ?
あの時俺はとっさに……ッ!? そういう事か。
ならまだ、何とかなりそうかもしれない。
なんとしても生きて美琴と会ってやる。あの世での再会なんざゴメンだからな。
「あ~? みいいいいつけたぁ~♪ ヒャハハハハ! 戦極さんよぅ、どうよヤラレル気分つ~のは?」
「自分が知っているだろう? 耳がザックリとした時に味わったんだからな」
「ッ!? て、てめぇぇぇぇ! マジでぶっ殺してやんぞ!!」
「怖いねぇ……だからこそ、今生きているって実感するんだが」
「そんな実感なんざ、俺がぶっ壊してやんよおおおお!!」
来たッ! まずは右ストレートを左手で内側へと流し、同時に右足をひきながら体を回転。
同時に昇司の腕を巻き込みながら、ひじから落とす。
そして――ここだ!!
「ジジイ流・古武術! 流葬槌!!」
昇司は頭から石畳の地面へと突っ込むように、右手で石畳を殴りつけて石が爆散!
その余波で戦極もダメージを負うが、それも計算のうちだ。
――古廻家に伝わる一子相伝の業の一つである流葬槌。
右手が使えない状態でも、左手一本で投げと決めを複合し、相手の力を百パーセント使い、地面へと攻撃させる事で自爆させる業である。
その威力、常人であれば骨折は確定し、相手の力が強ければソレ以上の威力となる。
地面のコンディションによっては死すら濃厚な業であるが……。
「グガアアアアアアアアア!? う、腕が痛てえええええええええええッ!!」
腕の痛みに転がる昇司は、だらしなく涙とよだれを撒き散らしながら泣きわめく。
だが骨折はおろか、骨にヒビすら怪しい状況だと戦極は見る。
が、痛み耐性がない昇司には、これでも耐えられないらしい。
「矛盾って知ってる? お前はどっちも最強かよ……クソ」
片手に魔剣を持ちながらだが、うまくやれて助かった。
これもクソジジイに死ぬほど仕込まれた成果ってやつか、今なら感謝してやるぜジジイ。
世界最小のカエル種、ナイトフロッグ程度にはな。
だが俺もダメージが入った。まさかあんな勢いで、石が吹き上がるとは……チートすぎんぞ勇者。
あと昇司はどのくらい動ける? さっきの昇司の疲れかたを見ると、体力が低いのか?
それとも元のままなのか? 何もかも分からないことばかりだ。
探るほどの体力は俺にはもう無いし、なにより――復活したか。
「また変な武術使いやがってよおおおおおおお! テメェは正々堂々と勝負できねぇのか!!」
「そんな昇司にMITURINで、鏡を千枚買うことを強くオススメしたいが?」
「ナッ!? 馬鹿にしやがって! 何度でもぶん殴ってやんぜ!!」
ふらふらの戦極へと昇司の猛攻は続く。
先程とは違い、昇司もパンチの精度をあげてきて、思い切り殴りつけてくる。
だが戦極はそれをギリギリ躱すが、疲れと痛みで動きが鈍くなり、ついに――!?
「ぐぅがあッ!?」
また吹き飛び背後へと消える戦極。
やっと吹き飛ばした事で、口角を上げながら悦ぶ昇司は戦極の方へと歩く。
そして目撃する、吹き飛ばした男が立ち上がる様を。
「な、なんで立ち上がれる!? 俺は本気で殴ったはずだぞ!」
「なんでかねぇ……復活演出でも来たんじゃないのか? 立ち上がって戦極ぅぅぅ! みたいな感じのやつ」
見た目はボロボロであった。
顔を腫らし、まぶたの上は内出血で青黒くなり、右手の平からは鮮血が滴り落ちる。
どうやら魔剣が衝撃で離れようとすると、ペナルティーで傷を負わすようだ。
その様子にゾっとする昇司だが、そのボロボロの体から覗く眼光に背筋を震わせる。
だからこそ、昇司は思い切り攻撃を繰り出す。
眼の前の理解不能の恐怖から逃れるように、何度も何度も何度でも、戦極が倒れるまで……。
「ぐはッ……ペッ。まだまだ……いけるかねぇ」
「ち、血反吐吐きながらなぜ立てる! お前はマジでゾンビかなにかかよ!?」
「なに……こちとら創業三百年だ。ただ……それだけの事だ」
「ヒッ!? ば、化け物があああああ!!」
戦極は避ける気力もなく、昇司の拳をもらってしまう。
吹き飛ぶ戦極。通常なら体が爆散していてもおかしくない状態だが、最小限の動きである事を戦極はしていたのだった。
☆*:゚♪+。.☆.+**:゚+。☆彡
【あなた様に大感謝♪】
☆*:゚+。.☆.+*♪*:゚+。★彡
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
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「ふっ、其がしは少し外す。あまりやりすぎると、お前の首も飛ぶ事になるやもしれん、程々にな?」
「お、おどかすなよ師匠。王様の命令だってんだろう? 分かっているつーの。さぁ~って楽しみますかねぇ」
戦極の吹き飛んだ方向へと昇司は去る。
その姿を見送りつつ、ヴェネーノのは実に使いやすい傀儡が手に入ったと悦ぶのだった。
◇◇◇
「――ぐッ、意識を飛ばしていたのか」
一瞬意識を失っていた戦極は、魔剣を持つ右手の平と背中の激痛で目が覚める。
戦極が突っ込んだ場所は、茨が生いしげる薔薇の園。
そこに背中から突っ込んだものだから、無数のトゲが背中に突き刺さる。
経験したことのない痛みに悶えるが、そうも言っていられない状況が目前にせまりつつあった。
その原因は「戦極ちゃ~ん! どこでちゅか~?」と実に楽しそうに歩いてくるのだから。
「ここでちゅよ~と答えたいが……くそ、魔剣がせめて離れてくれれば」
『ムリ、ダメ、ゼッタイ。マスター、許可、必要』
「ふっ、其がしが頼んでも無駄かな?」
『……マスター、モット、タクサン、根暗』
「デスヨネェ~」
と言っている間に、なんとか動けるようにまで回復はしたか。
足は……折れていない。腕も大丈夫だ。肋骨も無事か。
でもどうして、あの攻撃でこの程度ですんだ?
あの時俺はとっさに……ッ!? そういう事か。
ならまだ、何とかなりそうかもしれない。
なんとしても生きて美琴と会ってやる。あの世での再会なんざゴメンだからな。
「あ~? みいいいいつけたぁ~♪ ヒャハハハハ! 戦極さんよぅ、どうよヤラレル気分つ~のは?」
「自分が知っているだろう? 耳がザックリとした時に味わったんだからな」
「ッ!? て、てめぇぇぇぇ! マジでぶっ殺してやんぞ!!」
「怖いねぇ……だからこそ、今生きているって実感するんだが」
「そんな実感なんざ、俺がぶっ壊してやんよおおおお!!」
来たッ! まずは右ストレートを左手で内側へと流し、同時に右足をひきながら体を回転。
同時に昇司の腕を巻き込みながら、ひじから落とす。
そして――ここだ!!
「ジジイ流・古武術! 流葬槌!!」
昇司は頭から石畳の地面へと突っ込むように、右手で石畳を殴りつけて石が爆散!
その余波で戦極もダメージを負うが、それも計算のうちだ。
――古廻家に伝わる一子相伝の業の一つである流葬槌。
右手が使えない状態でも、左手一本で投げと決めを複合し、相手の力を百パーセント使い、地面へと攻撃させる事で自爆させる業である。
その威力、常人であれば骨折は確定し、相手の力が強ければソレ以上の威力となる。
地面のコンディションによっては死すら濃厚な業であるが……。
「グガアアアアアアアアア!? う、腕が痛てえええええええええええッ!!」
腕の痛みに転がる昇司は、だらしなく涙とよだれを撒き散らしながら泣きわめく。
だが骨折はおろか、骨にヒビすら怪しい状況だと戦極は見る。
が、痛み耐性がない昇司には、これでも耐えられないらしい。
「矛盾って知ってる? お前はどっちも最強かよ……クソ」
片手に魔剣を持ちながらだが、うまくやれて助かった。
これもクソジジイに死ぬほど仕込まれた成果ってやつか、今なら感謝してやるぜジジイ。
世界最小のカエル種、ナイトフロッグ程度にはな。
だが俺もダメージが入った。まさかあんな勢いで、石が吹き上がるとは……チートすぎんぞ勇者。
あと昇司はどのくらい動ける? さっきの昇司の疲れかたを見ると、体力が低いのか?
それとも元のままなのか? 何もかも分からないことばかりだ。
探るほどの体力は俺にはもう無いし、なにより――復活したか。
「また変な武術使いやがってよおおおおおおお! テメェは正々堂々と勝負できねぇのか!!」
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ふらふらの戦極へと昇司の猛攻は続く。
先程とは違い、昇司もパンチの精度をあげてきて、思い切り殴りつけてくる。
だが戦極はそれをギリギリ躱すが、疲れと痛みで動きが鈍くなり、ついに――!?
「ぐぅがあッ!?」
また吹き飛び背後へと消える戦極。
やっと吹き飛ばした事で、口角を上げながら悦ぶ昇司は戦極の方へと歩く。
そして目撃する、吹き飛ばした男が立ち上がる様を。
「な、なんで立ち上がれる!? 俺は本気で殴ったはずだぞ!」
「なんでかねぇ……復活演出でも来たんじゃないのか? 立ち上がって戦極ぅぅぅ! みたいな感じのやつ」
見た目はボロボロであった。
顔を腫らし、まぶたの上は内出血で青黒くなり、右手の平からは鮮血が滴り落ちる。
どうやら魔剣が衝撃で離れようとすると、ペナルティーで傷を負わすようだ。
その様子にゾっとする昇司だが、そのボロボロの体から覗く眼光に背筋を震わせる。
だからこそ、昇司は思い切り攻撃を繰り出す。
眼の前の理解不能の恐怖から逃れるように、何度も何度も何度でも、戦極が倒れるまで……。
「ぐはッ……ペッ。まだまだ……いけるかねぇ」
「ち、血反吐吐きながらなぜ立てる! お前はマジでゾンビかなにかかよ!?」
「なに……こちとら創業三百年だ。ただ……それだけの事だ」
「ヒッ!? ば、化け物があああああ!!」
戦極は避ける気力もなく、昇司の拳をもらってしまう。
吹き飛ぶ戦極。通常なら体が爆散していてもおかしくない状態だが、最小限の動きである事を戦極はしていたのだった。
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