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異世界の残酷な洗礼編
032:わん太郎の冒険🐾~港の章
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酷い内出血の顔面や、腕など見える所は大抵が内出血をしており、右手の平の肉はえぐれていた。
あまりの状況に、思わず目をそむたくなるが、サクラは逃げずにそれを見る。
そんな桜の顔を見ながら、フェリスは一番いい体勢になるように戦極を寝かせると、サクラへと治療をうながす。
「サクラちゃんお願い、治してあげて」
「はい! 任せてください。癒やしの光よ、この手に集まり彼の者を癒せ――ライトヒール!」
桜の両手より広がるうす緑の光。それが戦極を包み込むと、内出血で腫れ上がった顔が元へと戻る。
「す、凄いよ桜ちゃん! もうこんなに魔法が上達するなんて!」
剛流が驚くのも無理はない、昨日より格段に威力が上がっており、瞬時に戦極の体がもとに戻っていくのだから。
あれだけ腫れていた顔や、青あざがウソのように消え去り、戦極は静かに目を覚ます。
「ん……んん。あぁ桜、また世話になったみてぇだな」
「いえいいんです。それより無事で本当によかった……ぐすっ」
「あぁ~そのなんだ。泣かないでくれよ。ほら、これやるから」
そういうと戦極は藁の束を差し出す。
一瞬驚くが、その内容で桜の気も晴れる。
「戦極印の朝摘み藁束で、ここでしか手に入らない一級品だ。この機会を逃すと、次は広告が表示されないから注意だぜ?」
「ぷっ、なんですかその動画の広告みたいのは。いらないですよ、そんなもの~」
「あはは、戦極さんは死にそうになっていたって言うのに強いなぁ。僕なんか戦極さんの姿を見ただけで怖くなっちゃいましたよ」
「剛流も本当にありがとうな。二人がいてくれるから、俺も今日がんばれたよ」
「いえ僕なんか桜ちゃんとくらべたら……あ、そうだ! 今日は僕も持ってきたので、沢山食べてくださいね」
剛流は柱に吊るしてある袋を持ってくると、戦極へと中身を見せる。
それはフカフカのパンや、みずみずしい肉と野菜。
そこに何かの果実が入った飲み物があった。
そんな二人の命の差し入れで戦極は一息つくのであった。
「酷い! そんな事をするなんて、昇司君は一体なにを考えているの!!」
「う、うん。僕も同じ気持ちだよ桜ちゃん。人として間違っているよ」
食事をしながら、戦極は今日あった事を話す。
その時、ヴェネーノから魔剣を借りた事もフェリスに話すと、舌打ちをした後にイラつきながら彼女は話す。
「事故でも装って殺そうとしたのかしら? でもセルドから止められているって言っていたし、ただの嫌がらせ? それにしても度が過ぎているわね」
「あぁ。何でも自分の担当だから、殺さないでおくみたいな事を言っていたぞ?」
「酷い話ね。後は明日をクリアすれば、何か変化があるかもだけど……」
明日と言う言葉で、桜が不安に思いフェリスへとたずねる。
「あのフェリスさん。明日は真乃依ちゃんの師匠の、〝聖眼のエカテリーナ〟さんでしょ? どんな人なんですか?」
「そうね……一言で言えば残虐と言ったところかな」
「そ、そういえば今日僕は、ライオス師匠から聞きました。エカテリーナさんは、四天王中一番クセが強いと」
「ジョルジュ先生も正体がよく分からない、危険な人だとは言っていましたけど……」
全員が顔を暗くするなか、戦極は袋の中身をきれいに平らげて満足するように藁へとダイブ。
そして腕を頭の後ろへと組むと、アクビをしながら呑気に話す。
「ふぁ~、大丈夫だって。生きてさえいれば、そのうちいい事もあるって……ば……」
傷は回復したとは言え、やはり疲労が溜まっていたのだろう。
戦極は話している最中に寝てしまう。
三人は根拠もなく大丈夫と言う、目の前の戦極を見ていると、本当にどうにかなってしまいそうな気になる。
そんないつも堂々とした不思議な男に、いつしか人間的に惹かれるのだった。
◇◇◇
――時を同じく、とある港町。
夜だと言うのに人の往来は激しく、歓楽街は昼よりも旺盛だ。
あたりには海産物を串焼きにした屋台をメインに、見たこともない食材が子狐の胃袋を刺激する。
かわいらしいお腹から〝くぅ~〟と聞こえた事で、美琴はまたかと眉間をよせた。
『戦極様はどこの屋台に売っているのかな? かなぁ?』
「そ、そんな事を言っても、ワレは頑張っているんだワン!」
『へぇ~、お刺身の次の村で〝あるじぃはここにいるんだワン!〟と自信たっぷりに行ったら、クマさんを狩った記念の焼肉だったんだけど、どういう事かなぁ?』
「クマは強い男子だったワン……」
『それでぇ?』
「つまり! 強いクマと、あるじぃを間違えることは必然と言えるんだワン」
突如頭部に硬いモノが当たり、わん太郎の頭はプクリと膨らむ。
『冗談ばかり言っていると殴るんだよ。あんなクマさんと一緒にしないでほしいんだよ』
「痛つぅ……もう殴っているんだワン! 酷いワンねぇ……ぁ! それよりアレが美味しそうだワン」
『ちょ、ちょっとどこに行くのよ~もぅ困った子狐なんだよ』
わん太郎はお目当ての屋台に到着すると、二本足立ちになる。
そして小さな青く、まあるいお目め輝かせて屋台の柱によじ登り、タコみたいなおじさんを見つめた。
「わ~とっても上手に焼けるんだワンねぇ。みてみて女幽霊、コロコロするのが上手だワン」
『ほんとだねぇ! たこ焼きみたいだけど、何か違うんだよ。でもすっごい職人技が光っているから、絶対においしいんだよ!』
突然声が後ろからするので、驚いた店主は振り返る。
そこには見たこともない、小さな動物がぶら下がっており、背中には黒い棒のようなものが見えた。
「な、なんでぃ!? オレの味がお前さんに分かるってのかい?」
「フフフ、誰に口をきいているんだワン? ワレはエライんだワンよ~。だから分かるワン! その焼いているのは間違いなく激ウマだワン!!」
「そ、そうかい? 嬉しいねぇ~よし、一つ食ってみやがれ!」
そう言うとタコオジサンは、木の棒に突き刺した直径五センチほどの球体をわん太郎へと差し出す。
「わ~ありがとうだワン! じゃあ早速たべちゃうの。いっただきますだワン」
わん太郎は口の中に含むと、食べた事のない味で背後に稲妻が走る。
その理由は、ありえないほどにクソマズいのだから。
「ぶべー!? まっずーいワン!!」
「はぁ……ヤッパリか。実は新しい料理を考えたんだが、どうもうまく行かなくてなぁ」
「そ、それはそうだワン。だって、魚の内蔵みたいなのが生で入っていて、すっごく臭いんだワン」
『タコおじさん。罰ゲーム焼きって命名すれば売れると思うんだよ』
「誰がタコオジサンだこの野郎!! って……誰もいない。だがまぁ、罰ゲーム焼きかぁ」
タコおじさんが何やら思案をしているのを見て、わん太郎と美琴は屋台を後にした。
後にこの港町で、飲み会必須の新商品がバク売れする事となる。
その名も「タコおじさんの罰ゲーム焼き(匂いつき)」が売られる事を、わん太郎と美琴は知る由もなかったのだった。
あまりの状況に、思わず目をそむたくなるが、サクラは逃げずにそれを見る。
そんな桜の顔を見ながら、フェリスは一番いい体勢になるように戦極を寝かせると、サクラへと治療をうながす。
「サクラちゃんお願い、治してあげて」
「はい! 任せてください。癒やしの光よ、この手に集まり彼の者を癒せ――ライトヒール!」
桜の両手より広がるうす緑の光。それが戦極を包み込むと、内出血で腫れ上がった顔が元へと戻る。
「す、凄いよ桜ちゃん! もうこんなに魔法が上達するなんて!」
剛流が驚くのも無理はない、昨日より格段に威力が上がっており、瞬時に戦極の体がもとに戻っていくのだから。
あれだけ腫れていた顔や、青あざがウソのように消え去り、戦極は静かに目を覚ます。
「ん……んん。あぁ桜、また世話になったみてぇだな」
「いえいいんです。それより無事で本当によかった……ぐすっ」
「あぁ~そのなんだ。泣かないでくれよ。ほら、これやるから」
そういうと戦極は藁の束を差し出す。
一瞬驚くが、その内容で桜の気も晴れる。
「戦極印の朝摘み藁束で、ここでしか手に入らない一級品だ。この機会を逃すと、次は広告が表示されないから注意だぜ?」
「ぷっ、なんですかその動画の広告みたいのは。いらないですよ、そんなもの~」
「あはは、戦極さんは死にそうになっていたって言うのに強いなぁ。僕なんか戦極さんの姿を見ただけで怖くなっちゃいましたよ」
「剛流も本当にありがとうな。二人がいてくれるから、俺も今日がんばれたよ」
「いえ僕なんか桜ちゃんとくらべたら……あ、そうだ! 今日は僕も持ってきたので、沢山食べてくださいね」
剛流は柱に吊るしてある袋を持ってくると、戦極へと中身を見せる。
それはフカフカのパンや、みずみずしい肉と野菜。
そこに何かの果実が入った飲み物があった。
そんな二人の命の差し入れで戦極は一息つくのであった。
「酷い! そんな事をするなんて、昇司君は一体なにを考えているの!!」
「う、うん。僕も同じ気持ちだよ桜ちゃん。人として間違っているよ」
食事をしながら、戦極は今日あった事を話す。
その時、ヴェネーノから魔剣を借りた事もフェリスに話すと、舌打ちをした後にイラつきながら彼女は話す。
「事故でも装って殺そうとしたのかしら? でもセルドから止められているって言っていたし、ただの嫌がらせ? それにしても度が過ぎているわね」
「あぁ。何でも自分の担当だから、殺さないでおくみたいな事を言っていたぞ?」
「酷い話ね。後は明日をクリアすれば、何か変化があるかもだけど……」
明日と言う言葉で、桜が不安に思いフェリスへとたずねる。
「あのフェリスさん。明日は真乃依ちゃんの師匠の、〝聖眼のエカテリーナ〟さんでしょ? どんな人なんですか?」
「そうね……一言で言えば残虐と言ったところかな」
「そ、そういえば今日僕は、ライオス師匠から聞きました。エカテリーナさんは、四天王中一番クセが強いと」
「ジョルジュ先生も正体がよく分からない、危険な人だとは言っていましたけど……」
全員が顔を暗くするなか、戦極は袋の中身をきれいに平らげて満足するように藁へとダイブ。
そして腕を頭の後ろへと組むと、アクビをしながら呑気に話す。
「ふぁ~、大丈夫だって。生きてさえいれば、そのうちいい事もあるって……ば……」
傷は回復したとは言え、やはり疲労が溜まっていたのだろう。
戦極は話している最中に寝てしまう。
三人は根拠もなく大丈夫と言う、目の前の戦極を見ていると、本当にどうにかなってしまいそうな気になる。
そんないつも堂々とした不思議な男に、いつしか人間的に惹かれるのだった。
◇◇◇
――時を同じく、とある港町。
夜だと言うのに人の往来は激しく、歓楽街は昼よりも旺盛だ。
あたりには海産物を串焼きにした屋台をメインに、見たこともない食材が子狐の胃袋を刺激する。
かわいらしいお腹から〝くぅ~〟と聞こえた事で、美琴はまたかと眉間をよせた。
『戦極様はどこの屋台に売っているのかな? かなぁ?』
「そ、そんな事を言っても、ワレは頑張っているんだワン!」
『へぇ~、お刺身の次の村で〝あるじぃはここにいるんだワン!〟と自信たっぷりに行ったら、クマさんを狩った記念の焼肉だったんだけど、どういう事かなぁ?』
「クマは強い男子だったワン……」
『それでぇ?』
「つまり! 強いクマと、あるじぃを間違えることは必然と言えるんだワン」
突如頭部に硬いモノが当たり、わん太郎の頭はプクリと膨らむ。
『冗談ばかり言っていると殴るんだよ。あんなクマさんと一緒にしないでほしいんだよ』
「痛つぅ……もう殴っているんだワン! 酷いワンねぇ……ぁ! それよりアレが美味しそうだワン」
『ちょ、ちょっとどこに行くのよ~もぅ困った子狐なんだよ』
わん太郎はお目当ての屋台に到着すると、二本足立ちになる。
そして小さな青く、まあるいお目め輝かせて屋台の柱によじ登り、タコみたいなおじさんを見つめた。
「わ~とっても上手に焼けるんだワンねぇ。みてみて女幽霊、コロコロするのが上手だワン」
『ほんとだねぇ! たこ焼きみたいだけど、何か違うんだよ。でもすっごい職人技が光っているから、絶対においしいんだよ!』
突然声が後ろからするので、驚いた店主は振り返る。
そこには見たこともない、小さな動物がぶら下がっており、背中には黒い棒のようなものが見えた。
「な、なんでぃ!? オレの味がお前さんに分かるってのかい?」
「フフフ、誰に口をきいているんだワン? ワレはエライんだワンよ~。だから分かるワン! その焼いているのは間違いなく激ウマだワン!!」
「そ、そうかい? 嬉しいねぇ~よし、一つ食ってみやがれ!」
そう言うとタコオジサンは、木の棒に突き刺した直径五センチほどの球体をわん太郎へと差し出す。
「わ~ありがとうだワン! じゃあ早速たべちゃうの。いっただきますだワン」
わん太郎は口の中に含むと、食べた事のない味で背後に稲妻が走る。
その理由は、ありえないほどにクソマズいのだから。
「ぶべー!? まっずーいワン!!」
「はぁ……ヤッパリか。実は新しい料理を考えたんだが、どうもうまく行かなくてなぁ」
「そ、それはそうだワン。だって、魚の内蔵みたいなのが生で入っていて、すっごく臭いんだワン」
『タコおじさん。罰ゲーム焼きって命名すれば売れると思うんだよ』
「誰がタコオジサンだこの野郎!! って……誰もいない。だがまぁ、罰ゲーム焼きかぁ」
タコおじさんが何やら思案をしているのを見て、わん太郎と美琴は屋台を後にした。
後にこの港町で、飲み会必須の新商品がバク売れする事となる。
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