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エピローグ

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 私の初恋は、実ることができた。嫌われていても、最後まで思い続けていてよかったと思う。


 最初は兄を、親友を恨む気持ちが無かったとはいえない。2人が婚約しなければ、今の自分の恋も実ったかどうかもわからない。


 シリウス様との婚約式を終わらせ、リーディアは学園も卒業した。


 あの日のプロポーズは、レティシアにも話さずにリーディアだけの思い出だ。
 話していないのに、なぜが、あの祭りの花火が上がる最後にプロポーズをすると成功する、というジンクスが広まったのは不思議だが・・・。
 あの日のような、シリウス様の氷華の魔法はもう見られはしないだろう。 


 そして、今日は遂に結婚式。それも、2組のだ。

 勿論リーディアと、シリウス。レティシアとジルベルトのだ。
 シリウス様とレティシアは、同じ日に結婚式をあげる事を提案してきて、レティシアにいたっては、やはり、ドレスは似たデザインでと張り切ってデザイン画を見せてきた。


 リーディアとジルベルトは、2人に圧倒され、ただただ受け入れる。やはり、兄妹は似る様だ。


 シリウス様は、リーディアのドレスの意見をだして、レティシアは要望に答え、どんどんデザインがきまっていった。


 リーディアとしては、シリウス様が意見を出したドレスを着れることに異論はない。


 大切な人、親友、兄と、誰もしない事を計画する事を面白く感じないわけがない。
 時々、シルヴィア様が突撃してこられたが、シリウス様もレティシアも、上手に話を逸らして、結婚式の準備をさせていた。


 完成したリーディアのウエディングドレスは、マーメイドラインにも似ている、ストレートラインでシルクが輝いていて綺麗だった。


 限りなくシンプルなドレスはリーディアの美しさを引き立てている。
 光に透けるレースには、銀色と瑠璃色の糸が贅沢に刺繍されて、湖の精霊を連想させる。


 レティシアのドレスは、繊細なビジューと刺繍が施されており、前から見るとシルク素材でシンプルだが、後から見るとワッフルトレーンが波打っていて可憐に魅せる。


 同じく光に透けるレースには、銀色とエメラルドの糸で刺繍がしてあり森の妖精を連想させた。


 リーディアは白い薔薇に、青い薔薇が多めのブーケをもち、レティシアは白い薔薇に、紫の薔薇が多めの形が似ているブーケを用意した。

 結婚式は貴族なら、大聖堂で行われる事が多かったが、リーディアとレティシアは、大聖堂ではなくガーデンウエディングを計画した。
 
 シリウスと行ったあの会員制の薔薇園を、レティシアは造園しかえ、そこにガーデンウエディングができるように大きいガゼボを建築してしまった。薔薇園はもともとウィンザー家が経営していたため、どんどん計画は進んでいき婚約から1年で完璧に完成した。
  
 会場は白い布が木々にかけられ、風に靡いてる。周りには様々な薔薇の花が咲き、足元には、ガラスが埋め込まれた床に、水が廻らされたガラスの水路。  


 白い噴水が左右にあり、自然の中で結婚式をあげる花嫁は、いつもに増して儚げな美しさがあった。
 誰もが、花嫁に注目し、結婚式を見守った。
 
 シリウス様は演出として、氷華の魔法を規模を小さくして式の最中施してくれ、結婚式は大成功を収めた。

 結婚式に参列した貴族から、噂は広がり、レティシアやリーディアは社交会でさらなる注目を集めていったのだった。



 



*最後まで読んで頂きありがとうございました!!
後日談は、ペースは落ちますが更新していこうと思います












 








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