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第22話 美沙の真実

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テッテレー♪ 【デウスはミツクニのオンナになりました】

『わたくしこの様な愛の形が有る事を知らずにきました、ミツクニ様わたくしに新しい愛を賜ります様お願い致します』

(張り型でお互いの愛を語るのは、特殊な連中だ!?俺はそんな趣味なんて無えよ!!)




あの時、デウスは玩具ニールを必死に抜こうとするが全く抜けず助けを呼ぶので仕方なく俺が

「俺に身も心も屈服すれば、それ抜ける様になるから・・・」

と、デウスに告げると何を勘違いしたのか

『こ、これはミツクニ殿・・・いえミツクニ様からわたくしに対しての求愛の証だと言うのですか!?こんな求愛の方法など今まで知りませんでした!ですが、あなた1人の物になる訳にはいきませぬ』

などと、言っていたが数時間経ったら堕ちた。

そして、デウスの頭の中には 俺からの愛=張り型 が焼きついてしまい現在に至る。

更にデウスは先程も誰もが予想しないとんでもない事まで言い出していた。

『お願いします、わたくしの中にミツクニ様の精を注いで戴けませんか?』

「いきなし自分から注いで欲しいって言われると何か裏が有りそうで怖いんだが、何を考えている?」

『あら、決まっているじゃありませんか。注いで戴くミツクニ様の精子およそ3億個を1秒辺り100人程産んで、1年掛けて全てをわたくしの子として産ませて戴こうかと・・・』

「「「「「「3億人も赤ん坊産もうとするな!!!!!!」」」」」」

0.01秒に1人赤ん坊が増える光景なぞ怖すぎるわ!

リィナだけでも頭が痛くなるのに、それを上回るプッツン頭と化したデウス。何しろリィナでさえ頭を抱える始末だからな。ターニャも必死だ、もうすぐこの世界で初めての俺の子が生まれる筈なのに0.01秒で先に長男長女の座を奪われたあげくに数千万人の兄や姉まで誕生されてたら目も当てられない。

とりあえず、デウスが落ち着くまで数時間を必要とした・・・。

『先程は初めて知った愛に興奮して取り乱してしまい、申し訳ありませんでした』

「もうどうでもいいよ、お前がやってきた要件を早く話せ」

『はい、実はわたくしはまずこの中で最初に謝らなくてはならない相手がおります』

「誰だ、そいつは?」

『倉橋 美沙様でございます』

「え!?わたしですか!?」

どういう事だ?

『実は本来わたくしが勇者として召喚したのはあなたなのです』

「「「「「「な、何だってえ~!?」」」」」」

「ちょっと待て!じゃあ、俺が巻き添えで召喚されたあの長谷川は何だったんだ!?」

『はい、わたくしが召喚を行った際にヴェルドが術の妨害を行いまして、美沙様は当初の召喚予定地から遠く離れた場所に飛ばされてしまいました』

『更にヴェルドは、美沙様のパーティーメンバーになる筈の2人の運命の糸にも細工を施し行方を分からなくしてしまいました』

おいおい、まさか冗談だろう!?

『冗談なのではありません、サーラ様、マリア様。あなた達2人が美沙様のパーティーメンバーとなる筈だったのです』

『それがサーラ様は処刑扱いされて奴隷として売られてしまい、マリア様も盗賊に襲われる形でやはり奴隷として売られました』

『本来ならばサーラ様はレジスタンスが匿って美沙様と2人であの国の腐敗を正す運命でした。そしてマリア様も予定通り教会に到着して、そこで偶然美沙様と出会う筈でした』

『そして、ミツクニ様には大変申し上げ辛いのですが・・・・』

「なんだ?多少の事じゃもう驚かねえよ。はっきりと言え!」

『はい、長谷川様は美沙様が元の国に帰還された後に呼ばれる次代の勇者でミツクニ様はターニャ様が滅んだ後に次代の魔王として降臨する予定でした』

「「「「「・・・・あ~やっぱり」」」」」

お前ら・・・後で覚えておけよ、ターニャも含めて俺が魔王で召喚される事を当然の様に捉えている。俺だってなあ!勇者として呼ばれる未来も有ったかもしれないんだぞ!?

『それはこことは違う、あちらの世界の話ですね』

「? あちらとは何だ?」

『いえ、何でもありません』

「なんかはぐらかされた気もするが、じゃあ俺と長谷川が召喚されたのは何故だ?」

『それは・・・フローディアが元凶なのです』

『彼女はよくわたくしの横に居ようとしておりまして、あの時も勇者を出迎えに行かせはしたのですが彼女はすぐにでも用件を済ませてわたくしにまた会いに戻りたかった様なのです』

なんか知らないが、すっごく腹立たしくなってきたぞ。

『ですが、何時まで経っても美沙様が姿を見せない事に耐えかねたフローディアは次代の2人をどさくさに紛れて召喚してターニャさんを滅ぼした後にこっそりと始末して次々代の勇者達で帳尻を合わせようとした様なんです、お恥ずかしながら』

「おい・・・フローディアの奴は俺の性奴隷か牝豚にしても構わないよな?」

『捕まえる事が出来た時はどうぞご自由に、しかし更に運命を弄ばれていた事にお気づきになられましたでしょうか?』

「どういう事だ?」

『ミツクニ様が最初に立ち寄られた際の奴隷屋、変に思いませんか?、それを偶然ミツクニ様が見つける』

『極めつけは使のでしょうか?そして同じ世界の人間だと先に知っていたのでしょうか?』

「じゃあ、ひょっとして奴隷屋の主の正体は・・・・」

『はい、ヴェルド本人が化けてミツクニ様を騙しミツクニ様の手で美沙様達3人を身も心も堕とし、勇者となる道を閉ざしたのです』

「ヴェルドにいい様に遊ばれてたってなると、正直良い気はしないわな」

『今、ヴェルドとフローディアの2人はわたくしが事の顛末を話しに行く事に気付いた様でわたくしの探知範囲から姿を隠しております。ヴェルドの人の運命を弄ぶ愚かさとフローディアの先を見ない浅はかさ、2つが重なり合い今日の状況が生まれてしまったとご理解して戴けたかと思います』

「それじゃあ、ターニャは最初は美沙に殺される運命だったとでも言うのか?」

『はい、魔王となった者の宿命です』

「ふざけるな!!」

『!?』

「いいか!そいつに何かをして殺されるのならそれだけの理由が有るかもしれないが、そいつに対して何もしていないのに勝手に殺される事を運命にするんじゃねえ!!殺す奴と殺される奴の2人の人生をそれだけで玩具にしているんだよ!?」

『申し訳ありませんでした・・・』

「いや、俺も怒鳴っちまってすまなかった。そうなると、長谷川に馬鹿にされた仕返しをしつつ俺が殺されない運命を作るしかないって事か」

『ですから、ミツクニ様!3億人のミツクニ様の子にガングニールを持たせて戦わさせれば♪』

「「「「「「それは、もういいから!?」」」」」」

デウスの持ってきた話は俺達の本来の運命からは外れた物だったが、今の状態が正しいと思う。ターニャも死なずに済むし、何よりも皆が俺の女だ。これ以上犠牲者が出ない内にヴェルドとフローディアを何とかする方法を見つけだすと5人の女には言わず心の中で誓うのだった。
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