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第30話 リィナの妊娠、皆が驚く合体魔王の告白
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眠りから覚めるとサーラ達が俺が待ち望んでいたものが来た事を教えてくれた、リィナが俺との子を身篭ったというのだ。デウスが
「彼の記憶を持ったまま転生させますか?それとも無くした状態で転生させますか?」
と聞いてくるので、即答で記憶を無くした状態にして貰った。記憶を持った状態で生まれ変わったら、かつて愛した女性とその恋敵との子供だったなんてどんな罰ゲームだ。
サーラ・マリア・美沙の3人も更に強く俺との子を望むようになっている、魔王の居城が育児施設に変わる日も近いのかもしれない・・・。リィナが妊娠したのを機に武器だけではなく包丁や鍬なども打ち始める様にした、いずれは武器を打たなくてもサーラ達と静かに暮らせる日が来る事を願って・・・。だが、先日寝ぼけてヒヒイロカネを使った包丁を作ってしまいあまりの切れ味から売り物にも出来ず封印される事となる。
目が覚めてから1週間ほど経って、俺は約束通りデウスを抱いてやった。だがその嬌態の様をサーラ達に覗き見されていたらしく、翌日からサーラ達3人の方から俺を求めてくる事が増える様になる。サーラは後ろから激しく攻められるのを好み、美沙は正面から優しく抱かれる事を強く望む、そして意外なのはマリアで彼女は俺に跨り奉仕する事でより強い快楽を覚えている様だった。
デウスも最近では工房に完全に居座る様になり、昼間はヴェルドとフローディアの探索に出かけ夕方になると工房に帰ってくる。そして、工房の空いている寝室にどこからかベッド等を持ち込み私物化されてしまった。そして皆から忘れ去られたかの様になっていた存在も居た、合体魔王だ。
俺からの命令を律儀に守り居城を守っていてくれたのにすっかり忘れていた事を謝罪すると、半べそ状態になったが2人の神を殺す事の出来る武器が出来たりリィナが俺の子を身篭った事を伝えると、どこか寂しげな表情になりながらも祝福の言葉を述べてくれた。だが、幸せそうなリィナの顔を見ながら言った合体魔王の一言でこの後工房内は驚愕の声に包まれる事となった。
「あ~あ、これでもうすぐ私も曾お祖母ちゃんになるのね。デウス様に再生されて良かったのか悪かったのか・・・」
「おい、合体魔王。誰の曾お祖母ちゃんになるんだ?」
「やだ、決まっているじゃない。今から生まれるあなたの子よ」
「え!?ちょっと待ってくれ、そうなるとお前はマリアとリィナの・・・?」
「そうよ、お祖母ちゃんよ。今まで名乗ってこなかったけどね」
「「「「「え~!?」」」」」
「お母様からはお祖母様が魔王だったとは聞いておりませんか!?」
「そりゃ、そうでしょ。だって娘が物心付く前に人間界に逃がしたのだから」
「どうしてその様な事を?」
「あの時はね、勇者が近くまで迫っていたのよ。しかも、私よりも遥かに強かったから死ぬ前に娘だけは生きてもらおうと、勇者がこの居城に入る時を狙って秘密裏に人間界に逃がしたのよ」
「そして、勇者に殺されたけど娘がとても心配でね。霊体の状態で近くからずっと娘を見守ってきたわ。そして娘が教会の神父と結ばれて、あなた達姉妹が生まれた頃にデウス様に見つかってしまいあのダンジョンで再生されていたって訳」
「急に言われてもにわかには信じがたいですね」
「ちなみに私の次の魔王がターニャさん、あなた。前の代の勇者はこの世界に残る事を選びどこかで暮らしている筈よ」
(ほ~前の代の勇者はこっちの世界に残ったのか、ならどこかで会う機会も有るかもしれないな。そういえば、前の代の勇者を出迎えたのは誰だ?)
「おい、デウス居るか?」
「はい、お呼びですか?」
デウスがどこからか姿を現す。
「デウス、前の代の勇者を出迎えたのは誰だ?」
「はい、その時もフローディアに向かわせましたがそれが何か?」
「なら、前の代の勇者とフローディアは面識が有るってことだよな!?そいつがフローディアを匿っている可能性はないか?」
「可能性は有ると思います、おそらく前の代の勇者も今の様な状況を望むとは限りませんからフローディアの手助けに入るかもしれませんね」
「おい、合体魔王」
「そろそろ、合体魔王と呼ぶのはお止め下さい。私の名はセレスです」
「分かった、セレスにターニャ。お前達が魔王になる時にヴェルドと顔を合わせた事とかも有るのか?」
「わたしが魔王として呼ばれた際は声だけしか聞く事が出来ませんでした、ただ邪神を崇める神殿がこの世界に幾つか有ってそれらを破壊されない様に気を付ける様にと言われました」
ターニャはそう答えた。
「私も同じ様な感じですね、ただし神殿の数は全部で6個で人族と魔族の領内に各3個ずつ有ると教えて頂きました」
「デウス、フローディアの探索は一旦中止にしてヴェルドを崇めているという神殿を探して破壊していって貰えるか?おそらく全て壊すと力を失うか姿を隠す事が出来なくなるとみた」
「わかりました、全て壊せばいいのですね」
「いや、5つでいい。人族の全てと魔族領のどれか2個で出来るならここから1番近い神殿を最後に残してくれると助かる」
「はい、その様にいたします」
「ミツクニ様、申し訳ありませんでした。ヴェルドの発見に繋がるかもしれない大事な事を失念しておりました」
「いや、大丈夫だ。これで奴を追い詰める事が出来るかもしれないんだ、これまでの時間も見つかるかもしれない恐怖を味わわせてきたと思えば、失策にはならない。教えてくれてありがとう2人共」
フローディアも気に掛かるが、まずは確実に炙り出せそうなヴェルドから先に始末していこう。俺の予想が正しければ、あいつは俺の前に姿を現す筈だから。
「彼の記憶を持ったまま転生させますか?それとも無くした状態で転生させますか?」
と聞いてくるので、即答で記憶を無くした状態にして貰った。記憶を持った状態で生まれ変わったら、かつて愛した女性とその恋敵との子供だったなんてどんな罰ゲームだ。
サーラ・マリア・美沙の3人も更に強く俺との子を望むようになっている、魔王の居城が育児施設に変わる日も近いのかもしれない・・・。リィナが妊娠したのを機に武器だけではなく包丁や鍬なども打ち始める様にした、いずれは武器を打たなくてもサーラ達と静かに暮らせる日が来る事を願って・・・。だが、先日寝ぼけてヒヒイロカネを使った包丁を作ってしまいあまりの切れ味から売り物にも出来ず封印される事となる。
目が覚めてから1週間ほど経って、俺は約束通りデウスを抱いてやった。だがその嬌態の様をサーラ達に覗き見されていたらしく、翌日からサーラ達3人の方から俺を求めてくる事が増える様になる。サーラは後ろから激しく攻められるのを好み、美沙は正面から優しく抱かれる事を強く望む、そして意外なのはマリアで彼女は俺に跨り奉仕する事でより強い快楽を覚えている様だった。
デウスも最近では工房に完全に居座る様になり、昼間はヴェルドとフローディアの探索に出かけ夕方になると工房に帰ってくる。そして、工房の空いている寝室にどこからかベッド等を持ち込み私物化されてしまった。そして皆から忘れ去られたかの様になっていた存在も居た、合体魔王だ。
俺からの命令を律儀に守り居城を守っていてくれたのにすっかり忘れていた事を謝罪すると、半べそ状態になったが2人の神を殺す事の出来る武器が出来たりリィナが俺の子を身篭った事を伝えると、どこか寂しげな表情になりながらも祝福の言葉を述べてくれた。だが、幸せそうなリィナの顔を見ながら言った合体魔王の一言でこの後工房内は驚愕の声に包まれる事となった。
「あ~あ、これでもうすぐ私も曾お祖母ちゃんになるのね。デウス様に再生されて良かったのか悪かったのか・・・」
「おい、合体魔王。誰の曾お祖母ちゃんになるんだ?」
「やだ、決まっているじゃない。今から生まれるあなたの子よ」
「え!?ちょっと待ってくれ、そうなるとお前はマリアとリィナの・・・?」
「そうよ、お祖母ちゃんよ。今まで名乗ってこなかったけどね」
「「「「「え~!?」」」」」
「お母様からはお祖母様が魔王だったとは聞いておりませんか!?」
「そりゃ、そうでしょ。だって娘が物心付く前に人間界に逃がしたのだから」
「どうしてその様な事を?」
「あの時はね、勇者が近くまで迫っていたのよ。しかも、私よりも遥かに強かったから死ぬ前に娘だけは生きてもらおうと、勇者がこの居城に入る時を狙って秘密裏に人間界に逃がしたのよ」
「そして、勇者に殺されたけど娘がとても心配でね。霊体の状態で近くからずっと娘を見守ってきたわ。そして娘が教会の神父と結ばれて、あなた達姉妹が生まれた頃にデウス様に見つかってしまいあのダンジョンで再生されていたって訳」
「急に言われてもにわかには信じがたいですね」
「ちなみに私の次の魔王がターニャさん、あなた。前の代の勇者はこの世界に残る事を選びどこかで暮らしている筈よ」
(ほ~前の代の勇者はこっちの世界に残ったのか、ならどこかで会う機会も有るかもしれないな。そういえば、前の代の勇者を出迎えたのは誰だ?)
「おい、デウス居るか?」
「はい、お呼びですか?」
デウスがどこからか姿を現す。
「デウス、前の代の勇者を出迎えたのは誰だ?」
「はい、その時もフローディアに向かわせましたがそれが何か?」
「なら、前の代の勇者とフローディアは面識が有るってことだよな!?そいつがフローディアを匿っている可能性はないか?」
「可能性は有ると思います、おそらく前の代の勇者も今の様な状況を望むとは限りませんからフローディアの手助けに入るかもしれませんね」
「おい、合体魔王」
「そろそろ、合体魔王と呼ぶのはお止め下さい。私の名はセレスです」
「分かった、セレスにターニャ。お前達が魔王になる時にヴェルドと顔を合わせた事とかも有るのか?」
「わたしが魔王として呼ばれた際は声だけしか聞く事が出来ませんでした、ただ邪神を崇める神殿がこの世界に幾つか有ってそれらを破壊されない様に気を付ける様にと言われました」
ターニャはそう答えた。
「私も同じ様な感じですね、ただし神殿の数は全部で6個で人族と魔族の領内に各3個ずつ有ると教えて頂きました」
「デウス、フローディアの探索は一旦中止にしてヴェルドを崇めているという神殿を探して破壊していって貰えるか?おそらく全て壊すと力を失うか姿を隠す事が出来なくなるとみた」
「わかりました、全て壊せばいいのですね」
「いや、5つでいい。人族の全てと魔族領のどれか2個で出来るならここから1番近い神殿を最後に残してくれると助かる」
「はい、その様にいたします」
「ミツクニ様、申し訳ありませんでした。ヴェルドの発見に繋がるかもしれない大事な事を失念しておりました」
「いや、大丈夫だ。これで奴を追い詰める事が出来るかもしれないんだ、これまでの時間も見つかるかもしれない恐怖を味わわせてきたと思えば、失策にはならない。教えてくれてありがとう2人共」
フローディアも気に掛かるが、まずは確実に炙り出せそうなヴェルドから先に始末していこう。俺の予想が正しければ、あいつは俺の前に姿を現す筈だから。
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