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13話
しおりを挟むサミエルは深い後悔の中にいた。
もっと上手く隠すべきだった。
エリカが外部に密告できないしておくべきだった。
これから、自分の未来はどうなるのだろう。
エリカのせいで約束されたキャリアは滅茶苦茶になってしまった。
サミエルが落ち込みながら歩いていると──
「エリカ嬢、君を生徒会に招待したい」
後ろの生徒会室の扉を超えて、そんな言葉が聞こえた。
「は?」
サミエルは後ろを振り返る。
エリカを、生徒会に入れる……?
サミエルは一瞬冗談かと考えたが、違う。
聞こえてきたのはレオの声だった。
つまり冗談などではなく、本気でエリカを生徒会に入れるということだ。
「なんでエリカを生徒会に入れるんだ……」
サミエルは考える。
「そうか……!」
サミエルの中で、ピースがハマった。
なぜエリカが急にレオ達に密告したのか。
それは恐らく、サミエルを陥れ生徒会から追放することで、代わりに生徒会に入るつもりだったのだ。
「エリカ……これが目的だったんだな!」
サミエルは憎しみの怒りを滾らせた。
「俺を陥れて自分だけ幸せになるつもりか! この外道!」
サミエルはエリカに陥れられたことをレオや、生徒会の面々に報告するべきか、と考えた。
しかし生徒会を追放され、罪を着せられたサミエルがエリカの魂胆を報告したところで信じてもらえないだろう。
「くそっ……!」
サミエルは悔し涙を流す。
踏み台にされても報復することすら出来ない自分の無力さを嘆きながら、サミエルはトボトボと歩いていった。
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