仮)願いを叶えて貰えたけど駄目神様で勝手にTSされちゃった俺。どうなる?

クロハナ

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初出社なのに電話対応してみた。

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女になって二日目。

昨日は寝るまで大変だった。何が大変って…………まずトイレ。

今まで在る物(竿)から生理現象による液体の排泄をしていた訳で、無くなったアソコを見た時のショックは思った以上に大きかった。

アレが無いってこんなに虚しいのか。もう立っては出来ないのか。泣きそうになった。


その次に大変だったのがお風呂。

スカートは脱げたけど、ブラを外すのに苦労した。後ろのホックに手は届くんだけど上手く外せない。

頑張ったけど最後は肩紐を外してブラ回して正面で外した。

あと思った以上におっぱいが大きくて下乳のあたりに当たるブラが少し痛いのが嫌に思った。

そして見ました。

えぇ、それはそれは自分の体なのに見惚れるぐらいで鼻血が出そうなぐらい、いい身体でした。

こんな身体の女性と前世?未来?いや男の時だった頃にしてみたかった。


後は明日の為に試しに着てみたスーツは割と楽だった。何が楽ってネクタイをしなくていい事だ。

スカートの感覚にはもう慣れるしかないんだろう。男の時だった経験からも女性はスカートの方が良く見えるのは俺だけの感覚じゃないはずだ。


あぁそれからTVを見たけど、懐かしいのなんの。映る物全て笑うぐらいしかないくらいだった。

携帯電話のCMでは勿論スマホなんて無くて、液晶画面が3センチぐらいのだし。

団子〇兄弟の歌が流行っているし、ポケベルなんて久しぶりに見たさ。

出てくる芸人も女優も俳優も若い若い!国民的昼のあの番組もやってるし。

涙が出そうなぐらい笑いました。


そして久しぶりに実家の自分の部屋で寝たけど、熟睡でした。いや~やっぱり実家はいいよな~。


そして今俺は自分の車で会社に向かっています。そうそう当時高校に通いながら車の免許を取って初出社4日前に新車届いていたのを朝気が付いた。

懐かしい気持ちで18歳なのにベテランの様に運転して会社に向かってる。テンションちょっと高いかも。


さてさて会社に着きました。

ここで一つ気になる事がある。うちの会社は女性の営業マンを採用しない会社だった。

それが俺が過去に戻る際女性化したせいなのだろうが面接にも合格して採用になっていた。

もしかして「手違いでした。採用は出来ません。」等と言われる可能性もあるし、初の女性営業として何やら期待されるかもしれない。

もし、不採用になるのならどうしよう…………不安になりながらも会社の入り口に入って行った。

受付には見慣れた顔の受付嬢がいた。佐藤さとい京香きょうかさん、あぁ若いな~当時だと24歳ぐらいかな。

未来では美人な部類に入るはずなのに婚期を逃し44歳になっても独身だった。


「おはようございます。今日からこちらの営業所に配属になりました黒沢優紀です。よろしくお願いします。」


勿論社会人として最初の挨拶はこんなもんだろう。

挨拶も終わり受付嬢の佐藤京香さんを見ると………固まっていた。


ん?俺、何か失敗したか?


「あのー佐藤さん。」


「……は、ハイッ!あっごめんなさい。え?私の事知ってるの?」


あっそうか初対面だった。一瞬ヤバイと思ったが名札を胸に付けているのを見つけてそれを指さして誤魔化した。


「改めまして受付を担当している佐藤京子よ、よろしくね。それにしても…………営業の新入社員が来るとは連絡は貰っていたけど、まさかこんな美人な子が来るなんて驚いたわよ。でもこの社員証の名前の漢字間違いよね?」


そう言って俺の社員証を見せてくれたのだが…………【黒沢 優輝】となっていた。


あぁこれはもしかしてもしかするかな。『確認ミスでした。営業はさせられないから他の部署で』とか言われて事務とかに廻されるか俺も受付嬢とかやらせれるのかな。


「とりあえず二階の事務所に行ってね。山田所長が待ってると思うから。」


俺は社員証を貰いなれた階段を昇り事務所へと向かった。初出社だが何年も昇った階段だ。


ちなみに俺のいた会社は建設会社に現場で使う機械や部品、資材等幅広く販売して大きくなった会社だ。

販売だけでなく運送会社の手配、うちでは扱ってない物までお世話する何でも屋の様な会社でもある。


その為関係各社は1000件以上になる。最初の頃は覚えるだけでも一苦労なうえ機械や資材も新しい物がどんどん出て来て大変だった。

電話に出るのが怖くなった時さえあったぐらいだ。


懐かしさとまだ建物が新しい事に少しテンションがあがっていた。

ドアの前まで来てノブに手を掛けてそのままいつもの様に入ってしまいそうになったが、何とか止めた。


コンコン


「失礼します。新人の黒沢優紀です。」


…………


……………………


………………………………ん?返事が無い。


俺はそっとドアを開けて中に入った。

あーーそうだ!朝は電話のラッシュなんだよなこの会社。

建設現場にいる監督からの電話は大抵朝早くか、夕方遅くに集中する。日中は資材会社や運送会社からの電話でラッシュとまではいかない。

部屋の中ではそんな電話ラッシュに対応して4人の営業マンが資料を見ながら応対していたり慌ただしくしていた。まだ誰も俺に気が付いてないみたいだ。

俺が座る予定の机にも電話が置いてありその電話がもうるさく鳴っていた。この電話の音のせいで俺の声はかき消されたのだろう。ちょっとイラっとした。


電話の横にはメモとペンも準備されている。

山田所長も一番奥の机で下を向いて何やら見ながら電話で話している。


未だにうるさく鳴る電話。イラッ  


俺はいつもの様に電話に出た。


「はい。〇〇〇〇〇〇会社  〇〇営業所  黒沢です。…………………………………………はい、いつもお世話になっております。はい、営業の長澤ですね。すいません、今他の電話に出ておりまして……………………………………………………はい、はい、その機械の説明でしたら運転席の後ろにある取説に書いてありますが…………………………………………えぇその操作の仕方は最初に右にある赤いスイッチを押して頂ければ解除になります。………………………………はい、えぇまた何かお困りの事がありましたらなんなりとお電話ください。」


よし!終わった~。勿論電話をしながらメモに客先名や何処で使っているのかとか、電話をしてきたお客様の名前をメモに控えている。

後で現場に行った時に話しやすくする為にも何気に必要なんだよな。


『〇〇さん この前は大変でしたね。この解除の仕方わかりにくいですもんね。』とか会った事はないけど、一度電話で話した事があるってだけで対応が変わってくるんだよな~。


前屈みで机でメモを取っていた俺は元に戻ろうとして後ろに誰かいる事に気が付いた。

振り返るとそこには、山田所長と長澤さんが立って唖然として固まっていた。


ちなみに長澤さんは俺の16歳年上でいろいろ教えてくれた優しくも厳しい先輩だった。

今は34歳頃かな?いや~若いな~それにまだ頭に髪あるし。


俺は唖然と固まっている二人の方に向かい


「おはようございます。今日からこちらに配属になった黒沢優紀です。よろしくお願いします。」


と元気に挨拶した。

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