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その後
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殿下達とマリアが会場を出て行った後。
僕はたくさんの人に囲まれた。てっきりDV疑惑を追及されると思ったのにむしろ『大丈夫?』とか『恐かったでしょう』と気遣ってくれる。
中にはヒルデ嬢やさっき証言してくれた女の子達もいたので、御礼を言った。
「さっきはありがとうございました」
彼女らはニッコリと笑う。
「どういたしまして。……って言っても正直アイツにはムカついていたから、むしろチャーンス! って感じだったんだよね」
「王太子殿下達に気に入られて、調子に乗ってたしね」
「オリガ君、あんなのが婚約者なんて苦労してるなーって思ったら、やっぱりだね。でもこれで自爆するんじゃない? だーいじょうぶ! 次いこ次!」
軽―い口調で励ましてくれる。けど、
「……い、いや……マリアがあんな事をしたのは、僕が不甲斐ないからで……」
おどおどと僕が言ったら、その場の全員が首を振った。
「オリガ君は悪くないって!」
「そうだぜ、全部あの女がおかしい」
キッパリ言った女の子達にエドが同意する。
「エド……さっきはありがとう」
見慣れた笑顔に頬が緩んだ。本当に感謝だ。あそこで檄飛ばしてくれたから、僕もキチンと弁明出来たんだ。僕は本当に、いい友達を持てたなぁ。
今更ながらの感動に浸る僕を、エドはジーッと見ていたけどその後、
「――良いって事よ」
ニカッと笑って肩を叩かれた。
でも……みんなは笑顔で“ざまぁ”って感じだけど、僕はフクザツだ。
マリアとはうまく行ってた。そう信じていたのは僕だけだった。
前世でも今世でも嫌な目にあった事はある。
でも……裏切られたのは、初めてだった。
「あの、オリガ君……」
おずおずと後ろの方から声がして、ヒルデ嬢が顔を出す。
「ヒルデさん、さっきはありがとう」
「そ、それはいいの。でも……オリガ君、ラッセン様達にも御礼申し上げた方が良くない?」
ラッセン嬢の名前を聞いた女の子達が、きゃあっって盛り上がった。
「さっき、かっこよかったよねー! マイト様のげんこつ撥ね除けたの!」
「さすが特待生! 素敵なのは服装だけじゃないわね! あのデザインに文句言う人もいるけど私は好きだな」
「同感! 制服これでもか! って感じに変えちゃってるけどそれがなんか快感! “常識とかどうでも良いんですけど何か?”ってノリが刺さる!」
そうだ……ラッセン嬢。
女の子達がキャワキャワ盛り上がっているのをよそに、今頃になって気がついた。
僕らが殿下やマリアに気を取られている間に、いつの間にかいなくなっていた。
僕がこうして好意的に取られているのもラッセン嬢のおかげだ。
ちゃんと御礼を言わなきゃいけない。
僕はたくさんの人に囲まれた。てっきりDV疑惑を追及されると思ったのにむしろ『大丈夫?』とか『恐かったでしょう』と気遣ってくれる。
中にはヒルデ嬢やさっき証言してくれた女の子達もいたので、御礼を言った。
「さっきはありがとうございました」
彼女らはニッコリと笑う。
「どういたしまして。……って言っても正直アイツにはムカついていたから、むしろチャーンス! って感じだったんだよね」
「王太子殿下達に気に入られて、調子に乗ってたしね」
「オリガ君、あんなのが婚約者なんて苦労してるなーって思ったら、やっぱりだね。でもこれで自爆するんじゃない? だーいじょうぶ! 次いこ次!」
軽―い口調で励ましてくれる。けど、
「……い、いや……マリアがあんな事をしたのは、僕が不甲斐ないからで……」
おどおどと僕が言ったら、その場の全員が首を振った。
「オリガ君は悪くないって!」
「そうだぜ、全部あの女がおかしい」
キッパリ言った女の子達にエドが同意する。
「エド……さっきはありがとう」
見慣れた笑顔に頬が緩んだ。本当に感謝だ。あそこで檄飛ばしてくれたから、僕もキチンと弁明出来たんだ。僕は本当に、いい友達を持てたなぁ。
今更ながらの感動に浸る僕を、エドはジーッと見ていたけどその後、
「――良いって事よ」
ニカッと笑って肩を叩かれた。
でも……みんなは笑顔で“ざまぁ”って感じだけど、僕はフクザツだ。
マリアとはうまく行ってた。そう信じていたのは僕だけだった。
前世でも今世でも嫌な目にあった事はある。
でも……裏切られたのは、初めてだった。
「あの、オリガ君……」
おずおずと後ろの方から声がして、ヒルデ嬢が顔を出す。
「ヒルデさん、さっきはありがとう」
「そ、それはいいの。でも……オリガ君、ラッセン様達にも御礼申し上げた方が良くない?」
ラッセン嬢の名前を聞いた女の子達が、きゃあっって盛り上がった。
「さっき、かっこよかったよねー! マイト様のげんこつ撥ね除けたの!」
「さすが特待生! 素敵なのは服装だけじゃないわね! あのデザインに文句言う人もいるけど私は好きだな」
「同感! 制服これでもか! って感じに変えちゃってるけどそれがなんか快感! “常識とかどうでも良いんですけど何か?”ってノリが刺さる!」
そうだ……ラッセン嬢。
女の子達がキャワキャワ盛り上がっているのをよそに、今頃になって気がついた。
僕らが殿下やマリアに気を取られている間に、いつの間にかいなくなっていた。
僕がこうして好意的に取られているのもラッセン嬢のおかげだ。
ちゃんと御礼を言わなきゃいけない。
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