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第二章 15歳、学術学院魅惑のイッチ年生時代
桃源で見る悪夢、とりま何事も「初級編」から!
しおりを挟む『時に柔らかは何より剛だ。
どんな作中であろうと要注意、素人が「決して怒らせてはいけない存在」と言うのは、どこにでも』
気付けば、"又もや"増えてる異形軍団。いくら娘の目にかわゆく映るも、結局のところであの子にだけフレンドリーな『オトモダチ』たち。
哲学や法律、人世のシキタリが分からずとも、彼らは唯一無二の存在だ。
『これでも長男だから、"壊さない程度"にね』
「♪」
それこそ、屋敷に潜り込んだ【鼠】を捕えたり、失くしたはずのボールを見つけたり……やはり世の中、適材適所。
同じ姿形をしていようと、同じではない個体差。誰しも、それぞれの特徴を生かした「特技」を持ち合わせている。
『たんとお食べ……』
『ヒッ』
やめろ、もうやめてくれぇええええええええええええええ……!!
『アッー!』
もう野生には戻れない。
ほかほか湯気たつ【食事】を惜しむことなく分け与え、言うなれば破格の待遇。
良き親元がいつも、とびきり柔らかい毛布や美味しい魔力をくれ、何かにつれユニークな思考を持っているので。
純粋無垢な『それ』は、見習うことにした。
「言わば、ちょっと? えっちな魔力供給というやつですね」
「~~~~ッ! ~~~~~~~ッ♡♡」
「………………………」
同じ種族の輩にすら低級と馬鹿にされ、本来ならば"強者の少ない"住処の外で群れを成す。
だが生まれ変わった、今の自分はもう違うのだ。
昔なら木の上に隠れたり、逃げ回っていた相手にすら……。
「んぁっ♡!?」
立ち向かう。
世の中「根性!」、そして「筋肉!」なのだと、あの日の夕日を見ながら、あの子が教えてくれたから。
華奢なのに、今まで見てきたどんな存在より逞しいその背中に、純粋無垢な『それ』は、憧れた。
『名前は原初の呪いだから、可愛いあなたにぴったりで、カッコいいやつ考えてあげる』
試される私のネーミングセンス、だからイイと思えるのが決まるまで、少し待っててね。
絶対「あいうえお」とか、「いろはにほへと」とか、「あああああああああああああ」なんてのは付けないから……。
(君に呼ばれるなら、何でもいいけど、期待してる)
それまで「相棒!」と呼ばれるのも、何だかアメリカンバディー(?)みたいで悪かねぇしなと、純粋無垢な『それ』は、思った。
「何も変わらない。出会った頃に比べ図体、態度ばかり大きくなっても、可愛いままだね。いくら格好が良くても、隙あらば盛るし、舐めてくるし……」
だから、大好きなあの子を……。
「♪……」
「あぁ♡ ア""ッ"、もどかし、もっとぉ……♡♡」
イジメる悪いヤツ、ぱおんはユルサナイ……。
今まで見てきた、"普段見るの"と比べ、実に大きく、まるで独立した生命体のよう。そびえ立つ♂のフジヤマが、魚のようにぱくぱく、ピクピク跳ねていたから、少し怖かったけれど。
……純粋無垢な『それ』は、ちょっとした勇気を出すことにした。
「レオくんは男の子なんだから、戦いの中で成長しないと……ね?」
「ひっ、ひ…んん~~~~~ッ♡♡!!?!」
だって、そうすればきっと。
ただの【低級魔物】でしかなかった自分でも、「あの子」みたいに強く、カッコよく。キラキラつやつや、綺麗になれるだけでなく。
「ぁッ、はふ、はぅうう……♡♡♡♡」
「……ほら、息の使い方が完全に『わんちゃん』」
暇してる時に、こうして遊んでくれるイヌ(?)もいるワケだし……。
「何より大事なのは、そう何度言われるほど私は難聴ではありません」
他でもない、誰より大好きなあの子からの『お願い』だもんね。
おふぃーりあの男なら、ぼくの物でもある。
そんなジャイアンみたいなことを考えながら、純粋無垢な『ソレ』は、「……なのに」と考える。
「今まで可愛がってたわんちゃんの逆襲にあったノブナガ様気分…普通に怖かったんだから……」
「ひぐっ♡!? ひぃんっ……♡ なに、なにこれぇ……っ♡♡」
噂のノブナガ様にいつか会えたらいいなと思いながら、主人を怖がらせるなんて、なんて悪いヤツ!
もう勇気なんて言ってられない、少し痛い目を見ればコイツもいい子になるのでは……(੭ ᐕ))??
純粋無垢な『それ』は、遊んでやろうと思案した。
(ふむ、これは……)
デカイから強そうだなとは思ったけれど、「本当に強い人の味」がする。
先端の穴から浮き出る白をちろっと舐め、体に取り込めば、実はちょっと味にうるさい。グルメな『ソレ』は、おやまぁ…と驚く。
そしてならば パカー♡ と口を大きく開き。もぐもぐしながら、根元まですっぽり飲みこめば……。
「ふ、あぁあああっ! そんないぼいぼ、こすりながら、先っぽ、グリグリ、ってぇ……♡!! し、じゅぽじゅぽ、ああ、あっ、ダメ、だ……」
ダメなのに、嫌なのにぃ♡
気持ちいよ、気持ちいよぉ♡
「気持ちいの、好き~~~~~~ッ♡」
らしいよ……(੭ ᐕ))??
「極上品」で遊びながら、お腹も膨れて、正しく一石二鳥!
純粋無垢な『それ』は、げぷっ……と喉を鳴らす。
そしてまた、思うのだ。
……何よりあの子は優しい、と。
「っ……!? ~~~~~~~~~ッ、な、なんでそこでっ、やめちゃうのぉ……♡」
だから何時もみたいにいっぱい頑張ったら、きっといっぱい褒めてくれるはず……。
純粋無垢な『それ』は、とりま頑張ることにした。
腹が膨れたからと言って、デザートは別腹。入らない訳でもないし、中途半端なのはキライなので。
「ひっ♡!! ああああっ♡!? だめ、だめぇえええええええっ♡ 今イってる、イってるからぁあああああああああっ♡ だめっ、ひぎっ♡ 吸うな、もう吸わないでぇええええっ♡♡♡♡」
ぁっ、ぁあああ"あっ♡
「ひっ、ぐ、やめて、やめてぇ♡」
もう、
「やめてぇええええっ♡」
あひぃ~~~~~~~~っ♡♡
———と。
駄々を捏ねる割に、本当に気持ちよさそうな声を上げる♂に、ちょっと意地の悪い気持ちが芽生える。
……自分の口の中で跳ね、爆ぜながら、かくんと落ちた【ごはん】を更に吸い上げ。純粋無垢な『ソレ』は、こちらに向かって手を合わせ、行ってきますのジェスチャーをするあの子に(@^^)/~~~
(後は任せて!)
と、手を振った。
今日も自分のオトモダチであり、親でもある女の子は、ベラボーな美人だ。
……ナニカ思い悩んでいたようだけど、まぁ自分は、とりあえず自分の『オシゴト』をしよう。
なので、純粋無垢な『ソレ』は……。
その一方。
「う……」
久々に味わった『寸止め』からの途方もない快楽に、未だ全身をぴくぴく痙攣させながら、責め苦後の甘い余韻に浸る。
一度飛びかけた意識や視界が、薄らぼんやり戻るのを感じ、美男子は熱い吐息を漏らした。
「ここ、は……」
ふわふわ茹だる、覚束ない頭で、首を傾げる。
然しすぐさまハッとして、体がまるで動かないことに気が付けば。
……相も変わらず自分の体の上を無遠慮に物色し、うごうご、ずるずる、うんしょうんしょ…這いずり回っている、ソレにも。
「アッ♡ な、なにっ!?」
噎せ返る自分の精の匂いにウッと顔を眉を顰めるも、仄かに残る番の匂いに脳がジーンと痺れ、体がまたしても疼き始める。
一度萎えた自分の分身がむくむく頭を上げ始める感覚に耐えながら、そんな中。いわゆる「男のイイ所」さえ触れられなければ、ただ単に気持ち悪い。
その感触に顔を顰め、それも……鮮やかで生々しい青緑色の触手が、いわゆる"まんぐり返し"の形で。
「え……なに、もう出したのに、まだな…あ~~~~~っ!?」
自分を拘束しており。その様な途轍もない辱めを覚える形に、息を呑む。
男が行われる場合はちんぐり返しとも呼ばれるソレに、レオくんはわなわな震えた。
……が、本来ならばクンニリングスや深い性交を行うことを目的にされる、恥部丸出し。そんな「ワカラセ」体勢に、Subとしての悦びを覚えている自分の体に、
「~~~~~~っ! ッ♡」
絶望する……どころか、軽くメスイキをした。
はぁ…はぁ…ハァ……と性的な唸り声を零しながら、腹を叩く雄の巨根から何も出さずとも。その代わり下の穴が きゅうううう♡ と窄まり、物欲しげにぱくぱくしているのが、見ずとも分かる。
なので、そんな馬鹿デカいぱおんを持ちながら、メスでもある『魔訶不思議な人間』を「もしや"両性具有"というヤツなのかしら……(੭ ᐕ))??」と、触手を傾ける。言葉が分からずとも何故か通じたその仕草、番のペットにレオくんは心底イラッとした。
———が。
そうして上と下とで度重なるイライラに、ことさら言葉にならぬ苛立ちを募らせる。
然し、その間も、性に正直すぎる……と言うか、貪欲すぎるSubの体は、更なる快楽を得ようと、あらゆる突起をむくむく膨れ上がらせていた。
「…………?」
見られると興奮する。
だが、それも見られる相手によって、募る性感は天と地ほどの差がある。
……それでもまぁ、既に"出来上がっていた"レオくんには到底、関係のない話のようで……?
『無様なのが、愛おしくなる。カッコイイから可愛い女の子にしたいのに、カッコイイ男の子のままでいてもらいたい……』
複雑すぎる、嫁心。
こうして先ほどまで数回、無遠慮に『仕置き』された旦那の乳首は、辛うじてまだ"男モノ"であるも関わらず ぷっくり♡ いやらしく肥大化し。飴玉のように転がせば、きっと死ぬほど気持ちいだろうなと周囲に知らしめるほど、一度発情しちまうとほぼ"奇跡の賜物"に近しい形となる。
そんなレオくんのドスケベSub乳首を、どこぞの嫁はこのままでもドスケベだが、もっと引っ掻いて、擦って、陥没させて、そして何度も引き延ばして…。
『最終的に殿方とは思えないデカ乳輪、長乳頭の下品にも程があるドスケベ(極)乳首に"育てたい"……』
そして、もっと正直に申せば、おちんちんみたいに、『乳首オナホ』でトチ狂うほど、イケメンを乳首だけでアクメさせ続けてみたい。
然し、人道……。
そして、余所様の将来……。
『長男……』
と、悩み。久方ぶりの逢瀬だのに、自分の上で。
『メメントモリ、自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな』
『メメントモリ、人に訪れる死を忘ることなかれ』
『メメントモリ、Oh…memento mori……』
「私が最弱のアストライヤ、メメントモリがほんとメメントモリ。もう…ムリ……」と事切れたことのある年末年始、5徹明けの嫁を、レオくんは目の当たりにしたことがある。
その時は、流石のレオくんでも一人遊びせずに、嫁をそっと布団に押し込み、彼女の父の元まで示談しに行ったのは、今やいい思い出だ。
『公爵様、このままではオフィーリア様が過労で死んで仕舞います。その前に、僕にください』
『たかが客の分際で、余程死にたいようだな』
なので孫の顔は見たいが、結婚はさせたくない。息子と比べるのが烏滸がましいほど、可愛い娘を攫おうとする家臣の息子をお父様はその場で剣を抜き、「ならば、俺を倒し~」的な展開へと発展しかけたが、然し偶然その場に居合わせたお母様は、その度胸を称賛し、娘婿にロックオンしたようだった。
……ただ、周囲と比べ一段と気を許されている、そんな両家の親公認(?)な旦那ですら。
『あ、あら、まぁ……』
同年代の雄どもから見ても実にご立派な女啼かせを、悪いぱおんと呼び、これ以上悪さをしたら『クリちんぽ』にして、あられも人権もない"公開クリオナショー"させる、変態に仕立てるぞ!
『この時代、【人族】の女の子には刺激が強すぎるけど、魔法の言葉ファンタジー界隈だからね。つまり何でもアリ寄りのアリ、知り合いのサキュバスのお姉様や夢魔のお兄様方に物凄くウケそう……』
そんで、時合えば自分のベッドに上がろうとする、旦那の引き締まった美尻を見る度。
私が雄になるしかない、おお神よ! どうか私にも、チン……。
……と、長らくそう思ってる絶世の美女嫁の考えを、レオくんはまだ知らない。(し、たぶん知らない方がお互い為、子々孫々の為である)
「…………」
いつの間に縛り直されたのか。
視線を上げれば、自分の手を縛っていた帯が、スライムのソレになっている。
覚醒から数秒まんぐり返しの状態で震えていると、まるで先手必勝と言わんばかりに、ぐにぐにした触手に両手を大きく掲げるようにして吊るし上げられ、問答無用。レオくんの両腕、手首は天井付近で一括りされていた。
「♪」
こちらが下手にでてりゃあ、本当に好き勝手しやがって……である。
両足も左右に開かされたまま、(嫁曰くデッ可愛いプラナリアもどき)いくらそう言う魔物とはいえ、いつの間にか増殖した触手。
傍から見ればまるで蜘蛛……と言うか蚕の巣であろう、四方の壁から伸びる青緑に、美男子はM字開脚でぐるぐる巻かれ、縛られている。
「ッ、」
そんな人間相手ならばまず不可能なワカラセ体位に、いくら『お仕置』とは言え、レオくんは可愛い番の精神状態を疑いたくなった。
あの時折り、一歩先の時代を見ているとしか思えない迷子は、ある限度を超えると、人知を超えた自爆を始めるので、「これだから俺が居なくちゃな」となる。
嘗てないほど不安定な体位に興奮しながら……然し、ここまで現実逃避して、ようやく今の我が身に起きている「惨状」を理解した男の美貌、旦那のSSR顔から血の気がさぁあああ…と失せた。
「ぁっ、くぅ………!」
一つしかない脳味噌で『恐怖』と『快楽』がごっちゃまぜになり、雄の割れた腹筋に力が入る。
ではあるが。
何とか暴れようとしても、ただでさえ吐精後の気だるさ、力の入りにくい姿勢。
……そして、何より……。
「♪……!!」
言葉にならない。
というか、呆れた。
ありふれた低位種であるはずなのに、(何故かラスボスに見えるスライム)ムキッとした太い触手によって、感じている以上にガッチリと固定されているからなのか。
……男の力ですら、いくら体を捩じって暴れても、ちょっとギシギシ鳴るだけで、びくともしない。
「え、あ、なんで……!? クッ、」
その練度の高さに、あのアマァ……。
いわゆる「オイ、嫁ェ……」という感じ、旦那は眉間に皺が寄った。。
宙ぶらりんにされる、不安定な感じが思いのほか恐ろしく、「生殺与奪の権」を決して取られるな、他人に任せるな。……と何時も言ってるどこぞの誰かの声が、レオくんの脳裏を走り去る。
嫁さえ居れば気持ちいソレであろうと、流石のレオくんでもマジの精神崩壊は怖いので。
その愛らしくも、今ばかりは悍ましい声が、Sub美男子の柔らかい部分に巣食う不安を増幅させた。
なので。
「絶対、責任取らせる……」
オフィーリアが本日のコトで離婚の危機を感じている一方、初見時から番認定してる嫁が自分の体を好き勝手に愛で、イジメるのはよくても、本人不在の場で遊ばれる気は毛頭ない旦那は、心に決めた。
思わず竦みあがる、今にも教会に駆け込みそうなド低音。まるで懲りてないし、ちょっだけ反省はしても後悔はしていない声の低さである。
先ほどの吐精で、魔力を随分と持っていかれた……が、この程度何ら問題ない。
このくらいの拘束ならば……と。
「!!」
窓など開いてないのに、部屋の空気がうねりを上げた。
……ただ、それも一瞬のことで、一仕事を終えるも、未だ自分の上から退こうとしない。この魔物(レベル?)は嫁が如何にも可愛がってるように見えた子だ。
(だから、もし殺しでもしたら……)
結婚した所で即別居。
(どころか絶対、一生顔を合わせてくれなくなる……)
に違いない。
(人すら吐いて捨てられる世界なので、会員が一人のみである)動物愛護団体の長であるヤツの事だ、絶対絶縁される、と。レオくんは黄昏れた。
『コレは主人公。ですが、いけません』
選ばれし星獣の血筋、頭も顔も良すぎて世のほとんどに興味が持てない。『拷問』が唯一の趣味である兄がナニをしてもニコニコ、さり気なく足を洗わせているのに。
然し、それでも昔から『密猟』と聞けば、三代先まで呪い殺さんばかりの形相で、我欲に目が眩んだ悪い大人たちを〆ていた嫁のちまい背中、残像と化したフットワークを思い出す。
『殺しはしないよ』
生かしもしないけど。
出会いの場を作るのはいいけれど、真っ当な里親かどうかも確認せず、もふもふで金儲け。
イジメるやつ。
みんなナイナイしちゃう……( ^ω^)
『もうおやめください』
『もうおやめくだされ』
『もうやめて』
あげてぇええええ……!!
お嬢様! おじょっ……
『アッー!!』
……震え、竦みあがる、百戦錬磨なアストライヤ騎士団のお兄さんやオジサンたちに止められながらも、我が道を突き抜く姿がほんとアストライヤだった。
平常時なら誰よりも大人してるのに、「いざ!」という時の豹変ぶりがもはや二重人格レベルである。
父や兄みたく暴力で解決せずとも、気が済むまで精神攻撃を喰らわせ(でも、お父様に引き渡す理性は残して)る、その姿。
『もふもふをイジメたからには、もふもふに躙られる覚悟がある』
という事で。
『御座いましょう……?』
『なんだその手は』
島流しならぬ、【魔境】の中でも特に一度入れば二度と日の目が見れなくなる。言わば"死に確"とされる世の地獄に出荷されていく、悪い大人たちの背に向かって、美しい所作で下品な中指を立てる、俺の妖精。
……時折り妖精というか「化生の者」としか思えない嫁であろうと、然しそれでも恋は盲目の体現者たるスパイシーダーリン、レオくんは好きだった。
それどころか和睦和睦、心の平穏、メメントモリ、嗚呼メメント……アケチは嫌だ! と言いながらも、和睦(強制妥協)である。如何にも『アストライヤ』らしい可愛い雌を、レオくんだけでなく、北部のお子様たちは大好きなのである。
「………………」
……なので、どれほど愛しんでも愛したりないあの子に"本当に嫌われる"くらいなら、ピ——————すると心に決めている、レオくんは展開しかけた魔法を止め、せめてもの抵抗とばかりに身体を捩じるしかなかった。
「♪~」
「……………ッ、」
……が。
飼い主が育て主、やはり腐っても北部産(しかも、かの公爵家の血筋)が育てた? 魔性だからなのか。
理由は兎も角、ほんと珍しく殺しの手を降ろしたレオくんの優しさなど気にも止めず、たぶん気づいてすらいない。
……どころか、逆にすぐさま脅しかけるように、太い触手をこちらに向け、男の首元に纏わり付き。
まるで「怪我したくないなら、大人しくしてるんだな、兄ちゃんよぉ……」と言わんばかりに、きゅ、と気管を。
〆てきやがった……!!
「ふっ………!?」
その迷いのない動きに、レオくんは喉と表情を同時に、ひゅうっと引き攣らせる。
生物の本能が「窒息させられる………!?」と判断し、彼は一度思いとどまった魔法を、反射的に再展開させようとした。
「………………?」
のだけれども。
……その様な殺意、マジの三枚おろし三秒前であったのにも関わらず。当の触手は(コレも飼い主の性格が移ったのか)、顔のない顔を思案させた後「?」を浮かべ。
正しく今八つ裂きにせんと息巻いた相手、レオくんの「美味しそうな乳首」をジッ……と見たかと思えば、又もやのそのそ、もぞもぞと蠢きだし…。
「—————!」
まるで嫌な客に絡まれた遊女みたくはだけていた、レオくんの上服をうんしょ、うんしょ……ぬるっとした触手で器用に、はだけさせていた。
……そして、あろうことか。
「…………」
「ア………」 らららら。
……(恐らく)自分が出した我慢汁や精液を取り込んだことにより、心なしつやつやが増してる。ヤツのそう言いた気な雰囲気に、レオくんの中で怒り通り越して、謎の愛おしさが芽生える。
言わば愛する人の視線や思いを奪う憎き存在であろうと、そのあちゃあああとした感じに、自分の嫁の面影を見出したのである。
勢い余って失敗するも、すぐさま「てへへ……」 初めから何事もなかった様に立て直そうとするとこが、ほんと、どこぞの誰かにそっくり。
無惨に弾き飛んだボタンに目を向けることなく、全開にされた素肌を這い、まるでおっぱいを吸う赤ちゃんのように振る舞うソレを、旦那は何とも言えない顔で見下ろした。
「……? !? ァ………♡!」
いくら上等なものであろうと、人間じゃないからその値段なぞ分からぬ、我に関係ないとばかり。そのふてぶてしい態度。
……VS 男であろうと、(嫁がこだわりをもっているので)年頃の女の子よりきめ細やかな雪国育ちの真っ白な素肌。
そこに「よっ、待ってました!」とホームグラウンドにやってきた子供みたいにはしゃぐ触手に、色んな意味で肝が冷える。
昔付き添いで、落ちている卵がないかきょろきょろしながら、一緒に素材取りに赴いた際。
『悪いスライムではない、スライムは良いスライム』
それか、ただのスライム……('ω')!
と意味不明で、情報量0なことをほざき、ニコニコする嫁は可愛いが。人の眼からは違いがまるで分からない相手のどこに、可愛さを見出しているのか。
そこばかりはレオくんだけでなく、当人のお父様やお兄様ですらも、未だ分からない……。
(弄ばれている気分だ……)
自分のおっぱいを見てそわそわしてる青緑に、心底嫌な予感がする。
ので「オイ、いい加減に……」と眉を吊り上げた……のも束の間。
「♪……」
それこそ終始、鼻歌でも聞こえてきそうな雰囲気を纏わせている。
この時の自分にとって、ただの害悪でしかない。スライムが、二本の触手を「ぐへへ……」とすり合わせ、目の前のおっぱいに狙いを定めたのを、レオくんは見た。
旦那は信じられない気持ちとなり、またもしてヤラレ。男の胸に魔手を伸ばしてくるスライムに、言葉を失うのである。
「…………っ!? 止め、やめ! 離しっ、離せ! 今、そこ……ッ」
~~~~~~~~~~~♡♡
……失うも、本日何度目か分からない、声なき悲鳴が上がった。
胸フェチでなくとも固唾モノである、胸筋をぬるぬる濡らしながら。いくらメスイキが出来ても、結局男だから谷間を作るも、できるハズないのに……。
「あ……ぅん…♡」
ぷっくり♡ したそこを強く吸い上げたかと思えば、ゆったり。
たぷん♡ と押し上げられ。乳輪の周りを さわさわ……♡♡ 擽られる。
レオくんが反射的に体を善がらせば、縛られた上の方からぎしっと、壁が軋む音がした。
今回の婚約に、浮かれチンポとなっていたのは正直認める。
だが、こんな放置プレイはあんまりではないか、と旦那は思った。
「ふっ、ふうぅ……♡♡」
先ほど嫁にヤられて、今もひりつく余韻を残す。ここ最近攻めるばかりで、随分とご無沙汰させていた胸への、更なる愛撫。
表情なんて分かるハズもないのに、如何にもな我が物顔がほんと、もう……♡♡
「………………………」
……の一方で。嫌がる素振りをするも誰、ナニ相手だろうと見境なく腰を揺らし、前尻尾を振る♂に、「あの子の所有物であるクセに、コイツ変態だ……」と不満を募らせる。
HはHでも、反省のHではなく、変態のHである。Subの乳首を ぎゅっ♡ した後 つん…つん……♡ 触手が細々と触れた。
「ひっ、ひんん…♡!?」
そして油断した隙に、一気に強くする。
左と比べば膨らんでいない、右には触れず。純粋無垢でありながら(誰かのせいで)この手の『オシゴト』に対しても百戦錬磨となったスライムは、事前に何度か『オシオキ』されている、主張の激しい左乳首を重点的に刺激し、吸い着き、ころころ転がしたり、捏ねたり、磨いたりした。
「~~~~~~~~~♡!! ……♡♡!!」
その誰かの努力の成果もあって、今や女の子以上の感度を誇る、いわば「僕、男の子なのに、女の子になっちゃう」スイッチと化している頂きを。
蹂躙のち、まるでスイッチを押し込むように、強い力で左乳首を陥没させられた、レオくんは精通前の男の子みたいな声を上げる。
僕カッコイイ男の子なのに、おっぱいだけで、 今またメスとしてイッたのである。
(あぁ………♡♡)
下腹の茹だる様な、でも吐き出せない快楽に、レオくんの中はきゅんきゅん泣いた。
触れてもいない中のしこりが膨れ上がり、イジメて欲しそうに疼いている。
———だのに……。
無意識ながら自分の触手を物欲しげに見詰めている、美男子の熱視線なぞものともせず。堕落した雄の声に気を良くしたのか。
ことさらおっぱいにアハアハアハ、よいではないかよいではないか。主に胸筋をぐにぐに弄ったり、撫でたりしていたもう一本の触手まで、そのドスケベスイッチを集中的に責め始めた。
「ぁっ、はぅう…♡」
それも人手(?)が増えた分、今度は右も一緒に、である。
左を例の"吸うやつ"みたいに吸い上げながら、右側も。
初めこそは突起の表面を つんつん♡ と単調な動きで突き回し、充血してくると左同様吸い上げる。
そして しょり……♡
「あっ、あっ、あっ♡ ~~~~~♡♡」
吸うやつの中に突如生えた繊毛のようなもので ゴシゴシ♡ され コリコリ♡
しこしこしこしこしこッ♡♡ された、♂の足の指がきゅうううと丸まる。
「んっ、んんんっ♡」
そんな途轍もなく、堪らない気持ちよさに、縛り上げられて、快感を逃せない体がぴくんぴくん、がたがた震え。
怒張から漏れ出し、そのまま竿を伝い、下の口まで濡す。……その感覚にすら、レオくんは奥歯を噛み締め、中を締め付けた。
(せつない、ナカにも、ほしい……♡!!)
『前立腺』の快楽を知っている体なのだ。
内心、そう泣き言を言いながら、今度は両方同時に ぎゅう~~~~~~~~~~~~~っ♡♡!! と引っ張られ。
ちゅぽん……♡ と下品な離れる音と共に、「ぁ、はふ………っ♡」と仔犬のような声が上がる。
あやし、宥め、労わるように優しく。
でも、時には情なくイジメ……。
見た目は魔物なのに、まるで人間の様な動きだ。
「ああ、あぁああああっ♡!!」
一度離れたかと思えば、また吸い付き、強く捻り上げられる。
そのあんまりな責めに、レオくんのおちんちんから ぷしっ♡ と小さな噴水が上がった。
……なので、そう遊んでいる内。如何にも強そうなぱおんをぶら下げておきながら、女ん子より弱弱しい腰振り、チン媚びダンスをする人間?
甘えたで、気持ちよさそうな吐息を恥ずかしげもなく、零し続ける♂? に。
「それっ、お前なんかに癪だけど、その動き好きぃ……っ♡♡」
「……………………」
オフィーリアにされてると脳内変換すると、堪らなくなる。
そんな感じで聞こえた副音声に、純粋でありながら、無垢ではなくなってきている『それ』は、困惑した。
当然である。
だって、今まで自分が相手してきた【ごはん】たちは、大概泣き叫ぶか、精神崩壊までジッと耐え忍ぼうとする「ワカラセ」であるのも関わらず。物凄く喜ばれたのだ。
なので、まるで未知と遭遇したような気持ちになったそれ……スライムは、頭に「????」を浮かべるも、でも仕事だからと、"次なる手段"に出ることにした。
「……………………」
「な♡ なに…………っ?」
男の太腿を吊り上げる力の強さを調整し、更なる恥辱感を与え、快楽へ加算させるべく。
「ひっ、いや…」
しなやかな両足を更に高い位置へ持っていき、可動域の限界までM字をことさら「曝け出す」ような形にする。
意外にも柔軟性のある雄の体に少し驚きつつも、ちょっとヤケになってきたスライムは、まるで"展示品"のように、レオくんを固定した。
まんぐり返し、M字開脚のその先をまだ知らぬ、純粋無邪気なソレは、とりあえず『芸術点』なるモノを稼ごうとしたのだ。
それも、扉のある方を観客のいる側と見立てて……。
つまり。
(もし今誰かが入ってきたら……)
と思わせることで、ワカラセる(つもり)。
愛してくれるDom、番さえいれば、レオくんの中で特に興奮できる、フル見せ付け。
M字開脚の形で、愛らしいタマタマと男らしいおちんちん、そして"実はまだ処女である"恥部を須らく、よく見えるようにして、しっかりと固めたのだ。
……このスライムは。
「~~~~~~~~~~ッ♡!!?!」
雄雌両方になれる、言わばリバれることが今回のことで判明した旦那様。
雄としてもメスとしても、恥ずかしくなれる二重構図。それどこか人、生命としての尊厳すら失いかねない。
そんな形にじわっと生理的な涙が浮かび、レオくんのおちんちんは大喜びして、泣いた。
学校のトイレとか…深夜のオフィスとか……ダメな場所でオナってしまう、イケナイのにヤッてしまう……何より、丸見えになってしまう……。
自分しかいない部屋で情けなく震れ、晒されるあらゆる恥部に熱が集中し。逞しい雄の象徴からしとど流れる液体が、竿を伝い尻まで流れる。
傍から見れば、まるで濡れてる女の子のような……。
「…………♡♡」
心は青ざめながらも、体は喜んでいる。
体位と心理だけで、雄の玉が持ち上がった。
「ふ、くぅ………♡」
ふー♡ ふーッ♡
「ん、ふぅっ…♡♡」
そのあられもない、人あるまじきドスケベ具合に『これでも長男だから、"壊さない程度"にね』という言葉を思い出すも、初めから"壊れているかもしれない"場合ってどうすれば……。
「…………………」
出せる顔のないスライムは、内心「タスケテ……」と思う。
『お仕置き』の概念が根本的に覆される瞬間に、悪いスライムではないけど、イケナイ事はするスライムは、立ち会ったのである。
「…………………」
「ウ""ッ、ぅうううううっ♡♡」
おっぱいを弄り回しても、喜ぶ。
「…………………」
「ぅ""、ぁ""っ"~~~~~~~~~~~~~~~♡」
おちんちんをイジメても、喜ぶ。
「…………………」
「これはおしおき、お仕置きだから、気持ちよく男の子射精なんてしたらぁ……♡♡」
……そもそも縛られてるだけで善がってるSSR、つまり星が5つくらいある相手に、多く見積もっても3くらいのレア度しかない自分が一体どう立ち向かえば……。
「!」
そう暫く途方に暮れていると ピコン! と思いつく。
『善良の市民としては終わるが、相手があまりにも強情ならば致し方なし』
頑なに口を割ろうとしない【ネズミ】の時に、使う。
スライムは、ソレを触手に纏わせ、鼠さんではないけれど悪いヤツに変わりわない、変態のお口まで持って行ってやった。
なので。
「ッ♡!?」
カルシュウム以上に、男の子の怒り等は全てチンポと空腹からくると思っている。どこかずれてるトコも、ほんと、どこぞの誰かにそっくり。
「は、うっ、なんのつもりだ……」
そんな、突然「アメちゃんあげるから~」みたいに、目前まで迫って来た太い触手を見て。レオくんは死ぬほど嫌そうな顔になり、慄いたが、腹の中は きゅん♡ じゅわっと疼いた。
(もし"今"コレを入れられ、ナカを嬲られたら……)
と考えながら。
先端から「見るからヤバそうなピンク色」の粘着質な液体を垂らしてる。
……だけでなく、男性器のような形をしてるソレを、自分の口、顔へとグリグリと擦り付けてくるヤツに、素直に願望を述べる裏腹。キモオジに快楽堕ちされるも、頭の中で「コロス、絶対殺す……♡♡」と嫌がるアイドルの様な思いを抱いたのは言うまでもない。
淫乱は淫乱でも、選ぶ権利のある淫乱。
嫁に高級遊女と思われ始めたレオくんでも、あの子のでもないのに、あの子のならばともかく。
例えこんなドスケベ感度な体をしていようとも、元より第三性の毛はない生理から、こんなのを口に招き入れ、フェラするのは普通にイヤなのである。
が、
「ひぅっ♡!? ゴフッ、」
やはりここでも、問答無用。
わなわな、流石にと震えるイケメンの口を抉じ開け、捻じ込み、未だ名はないがモブではないと思われる、スライム。
やはりカエルの子はカエル、育て主に似てきてしまうのが生き物の定めなのか。
「あ。あぐっ、ぁ………っ♡!?」
人様がかすかに口を開いたその瞬間 ドチュンッ! 一気に最奥まで貫く。
咄嗟に口を閉じようとした時にはもう遅く、ゼリーみたいな見た目してるくせに、筋肉的な弾力に目を見開く。
あと、地味に物理が強い。
そうやって綺麗な雄の顔が苦しそうに歪み、涙を流す様を見ながら。ただの最悪となったスライムは、美男子の口をれいぷするオジサンバリの働きを見せつける。
本当の♂と違い、(どこぞの誰かにプラナリアもどきと呼ばれるくらい)嚙み千切られた所で、分裂するだけだしね。
「……♡」
こうして、手足を縛られM字開脚されてるだけでなく、とうとう上の口にもチンポを突っ込まれたレオくん。
そんな人外にしかできない責め方である。
傍から見れば百戦錬磨のキモオジですら敗北を認め、通報しに行きそうな、正しく素人の皮を被ったプロの犯行だった。
……然し。
「んっ、ぐうっ……♡♡」
苦しい……っ!
息、できない……っ!
となるも、子を成せない男の体であろうと"性"に特化した、しかもどちらかと言えばM極寄りのSubの体。
ナニより、この触手チンポからは「Dom、しかも番の魔力の味がする」もんだから……。
(こんな見るから「ろくでもない」モノ、絶対に飲みたくないのに……♡♡)
(たぶん今頃真面目に働いている、ご父兄等に挨拶周りしてるであろう)あの子が自分の形を覚え込ませるように中を突っつき、自分の喉、喉元を犯していると、一度でも思って仕舞うと……♡♡
「ふ、ぷはぁ……♡♡」
何度も言うが、ゼリーみたいな見た目のくせに、本当の雄のようなチン……。
びくびく震えるように波打ったかと思った後、勢いよく腹めがけて噴射された粘液に、レオくんの腰が揺れて、無意識に媚びる。
ドロドロとして、大量に出されたソレは異様に甘く、その不自然な甘さに吐き気が込み上げるも。性的な涙がこぼれる青い瞳が、嬉しそうに歪んだ。
口から飲み切れなかった桃色を垂れ流しながら 飲んだよ、えらい? あー♡ と開いて、見せる。
雄なのにメスである美男子の顔は、レオくんの顔は、完全にキモイモブオジPに"調教された"ソレだった。
(いくら『仕置き』とは言え、こんなの……♡♡)
と思いながらも。
これではもう、知らなかった頃に、戻れなくなる……!! となる。
そして、
(今まで"本当に手加減されていた"のだな……)
———と。
敵と認定したモノにはとにかく容赦がないし、迷いもない。
然しその分……少なくとも自分に甘い嫁の愛を、こんな時に思い知る。
(……そもそも、オフィーリアの魔力で育て上げられた「モノ」に、初めから我慢できるハズなんてなかったんだ)
その「いざ!」という時に、潔いのもところも、俺のDomそっくり♡♡!!
……そう思いながら頬を染める♂を見て、何故か逆に犯されている気分となったスライムは、戦慄した。
自分の粘液を呑んでこんな嬉しそうで、未だ飲み足りないと言わんばかり、エロい顔をする男は初めてである。
「ひぐっ♡!?」
明らかに"不味い"液体を何ら迷いなく嚥下する、その恍惚感が魔物の我が身からしても、実に不気味でドスケベだ。
目の前のメスの咽喉が、甲高く鳴った。
「♡♡! ひぃんっ……♡ なに、これぇ……っ♡♡」
一気に全身が燃え上がる様な感覚に身体を痙攣させる、レオくんは目を白黒させながら、腰を突きあげ…。
ナニもしてないのに びゅるるるる♡ とお漏らしをする様に噴き出した精を、そこら中にぶちまけ、へそ周りに小さな水溜まりを作った。
「~~~ッ♡!?」
縛られていようと関係ない、全力で跳ね。
全身の細胞が煮え立つように研ぎ澄まされ、みるみる内に身体の感覚が人の範疇、極限まで上がっていく感覚は。
———正しく違法薬物をキメた後、死の直前かのようだ。
この射精の余韻すら浸らせてくれない、強制感♡♡
「ぁあああっ、」
熱い。
熱い、熱い……♡
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いあついあついあつい……からだが、あつい♡♡
ナニこれ。
「おかしく、なるっ……♡♡ はぁっ♡ ひゃあああ……あ、………っ♡♡」
外気に触れているだけなのに、まるで全身鋭い繊毛で扱かれ、弄られているよう♡♡
この世にあってないような衝撃に腰を砕かれ、理解の出来ない快楽へと変換される。
愛しのあの子のペットに『媚薬』を注がれたのだ、と気が付いた時には、目の前のスライムが「こういう時は勢いが大事。アイヤーッ! ヤーッ!!」とぐしょぐしょのレオくん、無防備な♂♀兼用な男の子の身体へ襲いかかっていた。
「ひっ、ぁ………や、やめ、今来たらっ、ぁっ、やぁあああああっ♡♡」
手遅れで、取り返しがつかない。
……後のお祭り状態のような現場、バックヤードである。
「ひゃぁああ"、あぁあ""ああああああああああああああっ♡♡!?」
きゅううううっ♡
と更に血色よくなり熟れ、真っ赤に色づいた胸の頂を、愛でられた。
レオくんの口から"トチ狂った"ような音が上がる。
先ほど弄られた時とは桁違いの熱量、快感に、動けずとも両足をバタつかせ、レオくんは綺麗な青い目をがたがたと震わせた。
でもだからと言って、まだしんでないし…。
既に、みんな大好きおちんちんと同じ、そこがこの雄の特段とよわよわな部分の1つだと認識している、スライムの進撃は止まらない。
ねっとりとした媚薬を更に分泌させ、雄のメス乳首に擦り付け てらてらのぬるぬる♡ にする。
ソレをこすこす♡
こすこす♡
ころころ転がしながら、更に塗りこめて……♡♡
「ぁ、ぁああっ……♡ らめ、も、らめぇ………っ♡♡」
何時しか『媚薬風呂にイケメンを突っ込んで、放置してみたい……』と零していたあの子を思い出しながら、レベルの割にまだ幼いスライムは、気を取り直して ふんす……!! と鼻(?)を鳴らした。
最弱でありながら、"その手の話"では最強にして最凶なスライムを(嫁に)出された時点で、この度の勝敗は初めから決まっていたのである……。
快楽地獄の底に、
「ぁっ、ひぐ………っ♡ いやっ、」
「♪」
如何にも急で、性的。
いっそのこと気絶した方が「シアワセ」なんじゃないかと、悶え苦しむ。
「ひ、ぅう………………っ♡♡♡!」
弱点をぎゅむっと潰されて仕舞えば、もはや抵抗もナニもない♡
そんな時に、また———おちんちんの先をまた、しゅるん♡
……ぷしぷし、勢いのない透明な液体を垂れ流す敏感亀頭に……いぼいぼ腕ブラシで……♡♡
「………? ふぁあああああああっ♡♡ あ""ッ"♡ あ""ァ"ッ♡」
当たり所からぴりっ、としたかと思えば。
———びりびりびりッ♡
頭のてっぺんから足の爪先まで性の稲妻が走った。
まるで落雷、天から落ちた電流に全身を貫かれる様な、その感覚。
「ひっ♡!!」
相手の余りものドスケベ具合に、(初めからあるかは不明だが)スライムの中にあった最低限の「配慮」も消え失せる。
『客の飽きは商人の敵』だと知ってるソレは、本日二度目のバキューム形態、触手オナホの腕を作り。風前の灯火となってる悪いぱおんに被せて、扱きながら吸い上げる。
非礼や失敗をしても見逃してほしい。
一寸ヤケクソなのは、ご愛嬌だ。
「ぁっ、ぁああああああああああああああああああ……♡♡♡」
先っぽをに吸い着きながら、もぐもぐしつつ、前後にスライドする。
イメージとしては、男の人が女の子に乗っかられ、騎乗位でヤラレルとひとたまりもない、その様な動きである。
後に「どうせなら嫁直々にヤラレたかった……」と宣って理解されるも、物理的な距離を置かれるほど、堪らないその動きに、狂い。レオくんは夢中になり…。
「ひぎゅっ、ぃいいいいいっ♡♡!」
到底美男子からは思いつかない、というか出てはイケナイ類……下品極まりない悲鳴が部屋に木霊す。
そんな女顔負けな甲高い悲鳴は敵国に捕まり、それかダンジョンで負けて、無理やり犯される姫騎士か、オークに犯される姫のソレである。
……明らかに「少々異常なまで」に急上昇した感度に、何度目かも分からない、ぴゅるるるるる。
「あああぁ出る、イクイクイク、またイク、くる………っ♡♡!!」
びゅるるるるう……っ、
ぶしゃあああああああああ♡♡!!!
気が付けばまた精、いや水にしか見えない男潮を、見境なく吹き出すぱおんの先端を中のミニ触手でちろちろ舐めながら。
いくら仕置きとは言え、主人不在の遊び場で、善がり狂っているおっぱい。レオくんのことを後であの子にチクってやろうと、スライムは思った。
こんなの酷すぎるし、反則すぎる………っ♡♡ と泣き叫びながらも。目が蕩けきっている、カッコイイ男の子。
「オフィーリア、おふぃーりあぁ、あああああっ♡」
上の突起もぱおんの先端も同時に磨かれて、頭の中が真っ白なのがまる分かりな声で、あの子の名を呼ばないで欲しいと思う、スライム。
汚れるじゃん……と。
「んぁあっ♡ ぁ、ひぃっ…♡ ひやぁああああああああああっ♡」
悍ましいほどの快楽に見舞われて ガクガク♡ 痙攣し続けるレオくんを、スライムはジロ目で見下ろした。
「んっ、んんっ、んぁあああっ……ああ♡♡」
これでは仕置きというか、ただのPlayの一環、愛あるれいぷなのだろうけれども。
余りの『気持ちいの』に、自分が誰なのかすら分からなくなったレオくんは、それでも繰り返される絶頂。その最中であろうと「あのアマ、覚えていろよ……」と思い馳せては。
余りに強すぎる快楽に目を見開いて、泣き。
執拗以上に嬲られる度ぎゅうううと目を閉じ、喘ぐ。
「ぁっ、ぁあああ"あっ♡ ひっ、ぐッッ」
普通の人ならとうに"壊れている"、その生命力の強さに、やはりデカイぱおんはつよいと、スライムは呆れ通り越して、普通に感心し。
オイラも、これからもっと精進しねぇとなと思った。
それこそ精だけに……。
「……はぁ。とりあえず、女の子以外全員『お座り』して、この北部の恥さらし共が」
産まれたからには、私は精一杯生きているだけなのに。旦那の性欲は可笑しいし、この世は間違っている。
「———春。だとしても、限度はございますし。いくら月の綺麗な夜に集まって酒が入り、賭博も始まり、はしゃぐ気持ちは分かりますが、いい加減になさい」
苦情が出てる。
「来てるから。騒ぐな。喚くな」
ただでさえ挨拶周り、"性夜"回避でくたくたなのに、オメェらまで、いい加減にしろよ……( ˙-˙ )
すでに豊満な果実に慣れてしまった舌は、他の味を受け付けない。
……とは言えど。
「せめて」
攻めて、責めて、せめて。
「せめて、場の最高権力者がいらしてる間だけでもいいから、いい子に、お行儀よく」
内心や将来の就職に響いても、知らないからな……( ˙-˙ )
「それでも大人しくできないなら、どこぞの誰かみたく強制退場させるから、いい加減にして……いい加減、休ませて……」
「おお、流石のDom力。でも、防音張ってるから大丈夫……って言おうとしたけど…」
公女様の方こそ、大丈夫そ(੭ ᐕ))?
……一見分からぬが、元気な時と比べ若干萎れている。
そして、あの後共に捌けたのに、眷属の方がいないとも来れば……。
((これは明日、明後日当たりに教会で署名させられそうだな……))
そうやって乱闘三秒前の場に、『余所行き』の顔で戻ってきて、自分たちのパパママと話し終えたらしい公女様がやってきた。
問答無用で突如コマンドをブチかまされたお子様たちは一様に「あ、疲れてんだな……」と思い、無防備な( ᐛ )顔で平伏したまま、話し出す。
「…そう、防音張ってるならばよし。ガチ死人は出さないでね、こんなオメデタな日に」
「はーい」
昔から理不尽な言い分でこちらを討ち負かすも、(基本)理不尽な暴力は振るわない。
実家ですら、よく珍獣のような扱いを受けている。世にも珍しく、摩訶不思議なアストライヤへの扱いを、大人たちより子供たちの方が熟知していた。
「あの……」
なので。
「まぁ、もう既に私がバックで、一人ヤッちゃってる時点で遅いでしょうけれど。北部の名誉名声も今日限りで終わり、オシマイよ……」
「そんな日もある」
「あの……!」
見るから態とでしかなかった、眷属の方に連行されて行った割りに、こうして戻ってきたからには案の場、アッチが喰われたのだろうけれども。
「……公女様も、偶には羽目外して飲めば?」
言わば、愛らしいリップと大人びたルージュくらいの違い。
昼間あった時に比べ大分濃くなった乙女の唇を見ながら、思わずそう反射的に声をかけてしまうほど、据わった目をした我らがお姫様、可愛い女の子に、「昔からほんと手段選ばないのに、あの顔とぱおんで毎回計画倒れしてるの笑う。アイツも懲りねぇな……」と北部のお子様たちは思った。
その内心は正しく、デカイぱおんの撲滅、イケメンの死は、我らの悦び。である。
そう思えば……これは、確かにメデタイ!!
「あの……!!」
「だから、こんなオメデタな日くらい、想い存分に飲もうよ。……邪魔者も消えた訳だし」
「ほらこっちおいで、仲間外れにしないから」
この世の誰よりも汚れし、集合地獄ゆき確、こんな罪人相手に様なんてヤメテ。
私は最強……。
「でなくとも、信長様にお仕えしたい人生でした……。仲間にすると言いながら圧倒的心の距離、どうせ明智るくせに。フラグの代名詞、公女呼びするならチャンか、前に鋼の、希少金属のって付けて…」
「レアメタの公女チャンこっちおいで。エビチリはなかったけど、グラタンあるよ」
「いらない……」
でも食べりゅ……('ω')
と、レアメタの公女チャンは"何時もの顔"に戻りつつ、疲労と心労と寝不足で今日も意味不明なことを述べながら、トス、とイツメン二人の間に腰を据えた。
まるで例の35憶みたいな、席で。
「こぼさないようにね」
「飽きたらこのソースで味変しな? お疲れ様」
美男子二人がグラタンを程よく冷まして、優しく与えてくれたので、「今は洒落たグラタンの気分じゃないんだけどな、強い酒とつまみが欲しい」と思いながらも、銀のスプーンでモソモソ食べ始めた。
……そうモソモソ食べながら 「オリハルコンにはまだほど遠い、我が身かな……」 と嘆くも、それでも突如虚空を見つめ謎の笑みを浮かべたり、意味が分からなくも"絶対ヤバい"呪文みたいなイントロダクションを口遊み始めてないから、自分たちでまだなんとか出来る(ハズだ)。
「あの……!!!!」
と、そう思いながら、全員が顔を見合わせる。
こうして、可愛い雛に、お子様たちは一気に大人に成長し、優しい顔でせっせと世話を焼き始めた。
その中でも特に両端に侍るイツメン二人の変わりようは凄まじい、先ほどまでいがみ合いお互いの胸倉をつかんでいたのに、今やすっかり近所のお兄さんみたいな優しい顔をしている。
……まぁ、その心は「ここで食い止めないと、俺らにも被害が及ぶかもしれない」という、保身で一杯なのだけれども。
「あの、もし……?」
「んっあー! 丁と張ったら半と出やがる。オレ博打の才能ねぇのかなぁ。ショックゥ…」
「なら、破産する前におやめになったら……?」
「最後の瞬間まで生き残れば、負けではないハズ」
「ギャンブルに弱い方がゆうやつです、それは」
あと、それ細工されてるよ。
キミが勝てないようになってる、だから最後の瞬間まで生き残ろうと勝てない。
「………………! !!」
「はぁ~~~? 殺すぞ」
「騙される方が悪い」
「それはそう」
ドッと笑いが起きた現場にて。
傍から見れば、完全に木乃伊取りが木乃伊になって仕舞い。
博打に興じながら、「一人殺す代わりに百人救えば、その罪はチャラになるか」と盛り上がり始めた雪国のお子様達に、実は大分前から声をかけているリボンちゃん一味の捨てご……"お嬢さん"はともかく。
今宵も今宵とて、健全(?)な笑いを取って、悪夢降臨を防ぎましょう……。
深い藍の中でチカチカ煌めいた星屑が落ち着いたのを見て、イツメン二人、雪国のお子様たちはふぅう…と安堵の息を吐いた。
———が、世の中そう甘く出来ていなければ。
応援ありがとうございます!
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