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二日目の朝

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「おはようございます、ミユ」

「んー…おはよう、クーロン」

クーロンに起こされた。身体は拭き清められている。ベッドも綺麗になっている。クーロンがやってくれたのかな?

「あ、無理して身体を起こさなくても…」

「大丈夫。それより、今日のお茶会楽しみにしてるからね?」

「おや、覚えてましたか?ふふ、もちろんです。ミユはどんなスウィーツがお好きなのです?」

「とりあえずチョコレート系と、マカロンと、チーズケーキと、プリンと…」

「…おやおや。甘いものが相当お好きなのですね。わかりました。紙を渡すので書いておいてください。後でうちの使用人に渡してくれれば結構です」

「はーい」

「そうそう。ミユ、これを」

「?百合の花?」

「ええ。ミユが好きそうだなと思って摘んできました」

「ありがとう、クーロン!」

「いえいえ。それでは、朝食にしましょうか」

「はーい」

こうして私の一日が始まった。

ー…

「ミユ。ミユは少し線が細すぎます。もっと食べていいんですよ?ほら、これとか美味しいですよ」

「クーロン、ありがと。でも、あんまり食べ過ぎると丸くなっちゃうから」

「ミユなら少しぐらい丸くなっても可愛いですよ」

「あ、ありがと…照れる…」

私は思わず顔を手で覆った。

「ほら、ミユが昨日美味しいと言っていたものも用意させてあるんですよ。遠慮せずにもっと食べなさい」

「うん、じゃあお言葉に甘えて」

その後もクーロンに勧められるだけ食べてしまいお腹いっぱいになる。

「…あー、食べ過ぎちゃった。美味しかった。ご馳走さまでした」

「それは良かったです。さあ、ミユ。庭に散歩に行きませんか?」

「クーロンが行きたいならいいよ」

「では今すぐにでも」

ー…

「どうです?中庭もなかなか広いでしょう?」

「うん、とっても」

中央教会の中庭なんか目じゃないくらい。

「そうでした。君は薔薇も好きなのでしょう?あっちに薔薇園もあるんですよ。ほら、お手をどうぞ」

クーロンは私の手を取るとエスコートしてくれる。

「…ふふ」

こういうのも悪くはないなぁ。なんだか楽しい。

「ほら、薔薇ですよ。気に入りましたか?」

「うん!クーロン、ありがとう!」

薔薇の花は香り高く咲き誇っている。鮮やかな赤が綺麗だ。

「はあ、少しハイテンションではしゃぎ過ぎました。疲れましたね」

「あらま。クーロン、あっちで少し休む?」

「ええ」

私はベンチに腰掛けて、クーロンを膝枕する。

「私、午後は執務があるんです。その間は自由に過ごしていてください」

「いいの?」

「もちろんです。大好きなミユに不自由な思いはさせられません」

「ふふ。ありがと、クーロン」

そうしてお昼寝をしてゆっくり休んで、そのまま中庭で昼食を済ませた。
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