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夢について兄様に話す
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「…キュー!」
目が覚めたら現実で。
兄様がやたらと焦っていた。
「よかった…どこに行っていたの!?兄様はすごく心配していたんだよ!」
そう言って私を抱きしめる。
強い強い力でぎゅっとされた。
「キュー眠ってたんじゃないの?」
「え、いや…お寺のどこにもいなかったよ」
…なるほど。
「もしかして、あのクソギツネに何かされた?」
「うん、なんか兄様から逃がしてあげるとか…刺青を消してあげるとか…」
「…は?」
兄様の瞳に怒りが灯る。
「あのクソギツネ…絶対いつか泣かす。許さない」
「だからお狐様には兄様に嫌われてるよって教えてあげて、押し付けがましいって言っておいた」
「!」
兄様はびっくりした顔をした後、愉快そうに笑う。
「よくやってくれたね、キュー」
「えへへ」
キューはやればできる子なのです。
目が覚めたら現実で。
兄様がやたらと焦っていた。
「よかった…どこに行っていたの!?兄様はすごく心配していたんだよ!」
そう言って私を抱きしめる。
強い強い力でぎゅっとされた。
「キュー眠ってたんじゃないの?」
「え、いや…お寺のどこにもいなかったよ」
…なるほど。
「もしかして、あのクソギツネに何かされた?」
「うん、なんか兄様から逃がしてあげるとか…刺青を消してあげるとか…」
「…は?」
兄様の瞳に怒りが灯る。
「あのクソギツネ…絶対いつか泣かす。許さない」
「だからお狐様には兄様に嫌われてるよって教えてあげて、押し付けがましいって言っておいた」
「!」
兄様はびっくりした顔をした後、愉快そうに笑う。
「よくやってくれたね、キュー」
「えへへ」
キューはやればできる子なのです。
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