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次は衣服

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「はい、とりあえず家具のお代ですわ」

「…はい、たしかにお預かり致しました。次は衣服をお持ち致しますね」

エミールの父親がそう言えば、次々と服や靴下や下着などが持ち込まれる。もちろんそれに合わせた靴も。

「ごめんなさいね、アナトール。本当は全部オーダーメイドの物が望ましいのですけれど、急なことですから既製品を買わせてくださいましね」

「エリアーヌが気にいる服なら別に良い」

「まあ!ふふ、なら頑張って選びますわ!」

改めて服を見る。

「うん、既製品とはいえやっぱり質のいい物ばかり!貴方に頼んでよかったですわ」

「ありがとうございます、お嬢様」

「サイズも問題ないですわね?よし、じゃあ好きなデザインのものは全部買っちゃいましょう!」

ということでアナトールに似合う服探し開始!

とはいえ、私の趣味に走るとなるとやっぱり…。

「皇子系ロリータに行き着くわよね!うん、ロイヤルブルーの皇子系ロリータを探しましょう!」

「…?」

「ああでも、おんなじような色ばかりじゃつまらないかしら?黒や白、赤の皇子系ロリータも…うん、アナトールになら似合いそうですわね!その路線で探しましょう!」

「お嬢様、失礼ですが皇子系ロリータとは?」

「ボーイッシュなロリータ系…?とでも言えばいいのかしら?まあようはこれとかこれとかこれとかの路線の服ですわ!」

「なるほど、皇子系…売り文句としては最高だ…」

ということで、青や黒や白、赤を基調とした皇子系ロリータを片っ端から買った。流石に下着に関しては本人に選んでもらって買ったけど、服の他に靴や靴下まで私の趣味の物で揃えた。

「今日はありがとう。良い買い物が出来ましたわ。こちらお代ですわ」

「はい、確かにお預かり致しました。またいつでも呼んでください」

「ふふ、頼りにしていますわ」

エミールの父親が帰ると、早速アナトールに買った衣服を試しに着てもらう。プチファッションショーである。

「どう?」

「可愛いですわ!」

「これは?」

「すっごく可愛い!」

「これは?」

アナトールの着せ替えは、控えめに言って超最高だった。大好きな子が、私の趣味の服を着てくれているだけでもう最高!これからアナトールが、たくさんご飯を食べてお腹や筋肉が付いてきたらさらに似合うこと間違いなし!

「あ、そうだ。アナトール、髪を切ることに抵抗とかあるかしら?」

「いや、ない。なんで?」

「髪が伸ばしっぱなしだから、さくっと切っちゃいましょう」

「うん、わかった」

「希望の髪型は?」

一応聞いてみる。が。

「ない」

だよね。

「じゃあ、髪も傷んでるみたいだしすっきり短髪にしてみましょう?後でまた綺麗にお手入れして、綺麗に伸びてきたら色々な髪を試すのもいいですわよね」

「それでいい。エリアーヌの理想になりたい」

「…もう!可愛い!」

なんでアナトールはそんなに可愛いの!?好き!
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