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朝の電車
しおりを挟む朝の通勤ラッシュの中、ひとりの男性が満員の電車に乗り込む。窓際の席が空いていたので、彼はそこに座ることにした。電車が発車し、次々と駅が過ぎる中、男性は窓の外を見つめていると、突然、車両がトンネルに入った。
トンネルの中は暗く、窓の外が見えなくなった。すると、突然、電車が停電したかのように停止した。乗客たちは不安そうに騒ぎ始める。男性は周囲を見回すが、他の乗客たちと同じくらいの恐怖を感じているのを見る。
しばらくして、何も起こらず、乗客たちは再び落ち着き始める。しかし、その時、男性の隣の席に座っていた老婦人が突然、彼に囁いた。「この電車にはもう誰もいないわ...」
男性は彼女を見ると、その老婦人は透明になり、消え去った。彼はパニックに陥り、電車が再び動き出すまでの数分間、その席から動けなくなってしまった。そして、再び明るくなったトンネルの外を見ると、電車は通常通り走り続けていた。
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