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やってみようか、ポリネシアンセックス
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すると龍大が鈴夏の目を見つめながら呟いた。
「鈴夏って華奢だよね」
「たっちゃんが大きいんだってば」
柔道をやっていた龍大の体は、鈴夏よりもひとまわり大きくてがっしりと硬い。首も太いし、お腹周りは引き締まっている。鈴夏自身も食事に気を遣っているわけではないが、食べる量が多くないので30を過ぎてもあまり体重は上下しない。
「でも俺現役のときより痩せた」
「それは現役のときがすごく大きかっただけだよ」
「あ、確かに」
微笑ましく会話していると、時折無言の時間が挟まる。でも昨日から始めているせいか、全然苦にはならない。無言の時間も、龍大に触れたいという気持ちが頭の中を行き来しているだけで時間が過ぎていく。
今度は鈴夏から口を開いた。
「今日は触れ合いオッケーだけど、どこ触りたいとかある?」
「……難しい質問だなぁ」
触りたいところを訊いているだけなのに、なぜか龍大は困った顔をしている。
「難しいの?」
「いや……全部だし」
「全部? 大事なとこは明日以降だよ」
「うん、気をつける。鈴夏はどこ触りたいの?」
「あっ……え、うん……全部かな」
「一緒じゃん」
結局どこに触るかではないのだ、触れられるかが大事。鈴夏も龍大も、肌が接したときの温かみや感触を早く楽しみたくてたまらなかった。
「違う、質問が悪かったんだ。どこに触れたいかじゃなくって、たっちゃんがどこに触られたいかにしよう」
「あーそうだなぁ……俺は首とか」
「いいね、私も好き」
「あと脇腹とか腰、肩もかな」
「……なんか整体で痛めた箇所訊いてるみたい」
大事な箇所は触れられないから、どうしても性に関係ない無難な場所ばかりになってしまう。それがなんだかおかしくて、ふたりして吹き出した。
それからまた見つめ合うだけの時間が、ゆっくりと過ぎ去った。
スマホから電子音が響き、30分経ったことを知らせる。そこからまた30分セットし、今度はお互いの肌を重ねていった。すると、龍大がそっと腫れ物に触れるかのような優しい手つきで鈴夏の手を握ってきた。
「キスは大丈夫なんだっけ?」
「うん、キスと触れ合いはオッケーだって」
「じゃあ見つめ合ったままキスしてみる?」
「え、そこまではしなくていいんじゃない?」
「しようよ」
龍大らしくない、少し強引な言い方だった。鈴夏はいつも目を閉じるから、キスするときに見つめ合うなんて恥ずかしい。それなのに、龍大は距離をぐっと縮めて鈴夏の耳元に手をすべらせた。
「そのまま」
龍大の凛々しい顔が近づいてきて、唇が触れ合った。鈴夏は目を閉じたい気持ちはあったけど、頑張って目を見てキスをした。いつもより緊張感があって、胸がドキドキとうるさい。30分も見つめ合ったあとはただでさえ触れたい欲望が体の中で渦巻いているのに、もっと興奮に拍車がかかってくる。
「や、やややっぱ恥ずかしいかも」
鈴夏はあまりの気恥ずかしさに、言葉がすらすらと出てこない。
「俺も緊張した」
「もう……言い出したくせに」
たまにするならいいかもしれないけど、普段からこのキスをするのは心臓が持たなそうだった。
「鈴夏って華奢だよね」
「たっちゃんが大きいんだってば」
柔道をやっていた龍大の体は、鈴夏よりもひとまわり大きくてがっしりと硬い。首も太いし、お腹周りは引き締まっている。鈴夏自身も食事に気を遣っているわけではないが、食べる量が多くないので30を過ぎてもあまり体重は上下しない。
「でも俺現役のときより痩せた」
「それは現役のときがすごく大きかっただけだよ」
「あ、確かに」
微笑ましく会話していると、時折無言の時間が挟まる。でも昨日から始めているせいか、全然苦にはならない。無言の時間も、龍大に触れたいという気持ちが頭の中を行き来しているだけで時間が過ぎていく。
今度は鈴夏から口を開いた。
「今日は触れ合いオッケーだけど、どこ触りたいとかある?」
「……難しい質問だなぁ」
触りたいところを訊いているだけなのに、なぜか龍大は困った顔をしている。
「難しいの?」
「いや……全部だし」
「全部? 大事なとこは明日以降だよ」
「うん、気をつける。鈴夏はどこ触りたいの?」
「あっ……え、うん……全部かな」
「一緒じゃん」
結局どこに触るかではないのだ、触れられるかが大事。鈴夏も龍大も、肌が接したときの温かみや感触を早く楽しみたくてたまらなかった。
「違う、質問が悪かったんだ。どこに触れたいかじゃなくって、たっちゃんがどこに触られたいかにしよう」
「あーそうだなぁ……俺は首とか」
「いいね、私も好き」
「あと脇腹とか腰、肩もかな」
「……なんか整体で痛めた箇所訊いてるみたい」
大事な箇所は触れられないから、どうしても性に関係ない無難な場所ばかりになってしまう。それがなんだかおかしくて、ふたりして吹き出した。
それからまた見つめ合うだけの時間が、ゆっくりと過ぎ去った。
スマホから電子音が響き、30分経ったことを知らせる。そこからまた30分セットし、今度はお互いの肌を重ねていった。すると、龍大がそっと腫れ物に触れるかのような優しい手つきで鈴夏の手を握ってきた。
「キスは大丈夫なんだっけ?」
「うん、キスと触れ合いはオッケーだって」
「じゃあ見つめ合ったままキスしてみる?」
「え、そこまではしなくていいんじゃない?」
「しようよ」
龍大らしくない、少し強引な言い方だった。鈴夏はいつも目を閉じるから、キスするときに見つめ合うなんて恥ずかしい。それなのに、龍大は距離をぐっと縮めて鈴夏の耳元に手をすべらせた。
「そのまま」
龍大の凛々しい顔が近づいてきて、唇が触れ合った。鈴夏は目を閉じたい気持ちはあったけど、頑張って目を見てキスをした。いつもより緊張感があって、胸がドキドキとうるさい。30分も見つめ合ったあとはただでさえ触れたい欲望が体の中で渦巻いているのに、もっと興奮に拍車がかかってくる。
「や、やややっぱ恥ずかしいかも」
鈴夏はあまりの気恥ずかしさに、言葉がすらすらと出てこない。
「俺も緊張した」
「もう……言い出したくせに」
たまにするならいいかもしれないけど、普段からこのキスをするのは心臓が持たなそうだった。
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