虹色の恋

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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初めての彼はクズでした。

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流れに身を任せ、うまくいう


「あのさー。私達、もう別れない?」

「確かに、こうやってしててもな」

林君も別れる気でいたんだ。よかった。

「お互い新しい恋を見つけた方がいいよね」

「そうだな」

じゃあ、そう言う事でって切ろうとしたら

「別れるなら、友達紹介しろよ」

「えっ?なんで?」

「それが、別れる条件」

「どういう事?」

「出来ないなら別れない」

ヤバイよ。

とんでもないやつを私は、好きになってしまったようだ。

「みんな、彼氏居たりするから無理だよ。」

そう、適当に断るつもりが…。

「夕ってやつ、お前の友達だろ?」

「最近、仲良くしてるかな」

「夕を紹介しろよ、経験豊富そうだしな」

頭おかしいぞ、こいつ


「それは、夕ちゃんに聞かないとわからないし、彼氏いるはずだし、無理じゃないかな?」

優しく言ってみる事にした。

「じゃあ、聞いてみて、よろしく」

プープー  

電話切られた。

はぁー、なにこいつ、頭おかしいやつだよ。 

人の話、全然聞いてないわ。

マジないわ。


意味がわからないし、別れてくれないから祐希ちゃんに相談した。

「はぁー。なにそれ?とりあえず、夕に聞いたけど無理だったって事にしといたら?」

「そうする。」

とりあえず、適当に嘘をつくために電話してみる。

「もしもし」

「なに?」

「夕ちゃんに聞いたけど、無理だったよ」

「他のやつは?」

何か、だんだん、めんどくさくなってきたよ、私。

「そもそも、なんで別れる人に友達紹介しなきゃいけないわけ」

「紹介しろよ」

「誰もいないから」

「なんだよ、それ」何故か彼がキレている。

「そう、言われても…。」

「じゃあ、別れてやるよ、じゃあな」

なんか適当にあしらわれて、切られた。

仕方ないから、別れてやる感が満載だったよ。

使えないやつみたいな雰囲気の言葉も言われたけど…。

なんか、好きだった日々を返してほしいぐらいのとんでもない人に恋をした自分を呪ってやりたい。

次の日、学校に行く。

美羽と夕に会った。

祐希ちゃんが、話したらと言ってくれて二人に話す。

私は、昨日の出来事を話した。

夕が、「まじ、なんなの。そいつ最低」と怒っていた。

「マジ、ないわー。あいつないわー。男見る目ないわー。私」

そう言った私に美羽が、「でも、早く気づけただけよかったんだよ。」と言ってくれた。

「マジ、詰んだ。クズだった。呪ってやりたい。あの時間を返して欲しい」

私は、みんなに話す。

美羽が笑って、「りりって最高に面白いね」って笑ってくれた。

「ほんとに、りりがいい子ってわかるよ。新しい恋を探そう」と言って夕も笑ってくれた。

「クズ男は、忘れる、忘れる。」
祐希ちゃんも笑う。

「頑張らなくても好きじゃないと思うけど。忘れられる相手を見つけるよ。もうこんな思いやだよ。」

そう言った私に、美羽が

「ねー。ねー。二年の授業にでてみない?」と笑った。

「いや、バレるよ」

そう言った私に美羽が

「バレないよ。りりと同じ名前の人がいるから…。結構休み率高いの、次の授業出てみる?」といたずらっぽく笑った。

「うん、行ってみる。」

そう言った私に、祐希ちゃんと夕が「じゃあ、私達は授業行くから」と行ってしまった。

本当にバレないのかな?

私は、美羽についていって授業を受ける事になった。

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