200 / 200
閑話
この子どこの子⁉︎また会う日まで
しおりを挟む都とグレースの力を借りて最後の時間を過ごす親子の姿を
ビクトラ、ルーナ、医務官達が扉の外から眺めていた。
日の差さない部屋は、夕暮れと共に窓辺以外は闇に覆われてゆく。
暫く親子で会話をして、子供達をベットにあげると、抜け殻となった
ブランカと、三人の子供達の四人で布団に入った。グレースの身体は
もう動かせず、ベット側の椅子にもたれて子守唄を歌う。
子供達は気付けば眠りに落ち、すーすー、と寝息を立てていた。
「グレース様、もう十分です。私を逝かせてくださいませ…」
——— その前に、お前の旦那の名前は?
「彼はビグラード•ペベルブンド…ポルコット商会で働く商人でした…年に数回戻ってきては、お金と子供達への土産を持ってくるだけの男で、夜中に戻ってきては子供の寝顔だけをみて…翌朝には姿を消す、仕事人間でした」
——— なんでビクトラが父親なんて言ったんだ?
「え⁉︎そんな事は一言も‼︎」
——— 子供達はビクトラを父親だと思って病院にやってきたんだ
「そんな!確かに私達西の者はビクトラ様を崇拝するので…名を寄せる事は多く、それを寝物語にした事はありますが決してビクトラ様の子など!恐れ多い事でございます!」
——— そうか。一応俺達も探してみるよ。
その言葉にブランカは首を振ると「死後は、海に散骨する様子供達に伝えました」と返してきた。
——— そうか…では他にして欲しい事はあるか?
「いえ、ございません。最後に子供達と話せて良かった…ありがとうございました。」
——— ブランカさん、私達がこの子達をちゃんと見守ります。心配しないで下さい…沢山の親代わりがこの場にいます。大丈夫。
「ありがとうございます、宵闇の神…グレースさ…ま」
神核の中でブランカはゆっくりと、その魂の炎を燃やして消えた。
強烈な出会いに、重なる想い、消化できぬやるせ無さに、神の力が
あっても何も出来なかった自分達の無力を二人は嘆いた。
部屋に灯りは無く、真っ暗な部屋でグレースはブランカの身体を抱き
上げ部屋を出る。
「都、大丈夫か?」
ビクトラが電灯を持ち、背後から姿を見せた。返事の無いグレースに、
ビクトラは部屋の中の子供へ視線を向けた。
「俺は…こいつをちゃんと旦那の元に返してやりたい」
「グレースか…それで、旦那の名前は分かったのか?」
「ビグラード•ペベルブンド」
その名を聞いて、ビクトラは頭を捻る。
聞き覚えのある名前だ、ビグラード•ペベルブンド?
なんだっけな…ペベルブンド…
「ポルコット商会‼︎…あぁ!そういう事かよ!」
グレースは振り返るとすごい剣幕でビクトラを睨む。
「睨むなよ…今思い出したんだからさ。ゴホンッ、かなり前だがライディ家の分家ペルドラントから嫁に出た奴がいて…そいつが嫁いだ先がポルコット商会なんだが…ペベルブンド家っていうのはその会長の家名だ!」
「なら、ヴィクの親戚って事じゃ無いか…騎士隊なんだろ?」
「親戚っつっても、会った事があるか無いか程度だし名前も知らない者も多い。それに騎士隊務め?ライディ家の族譜に名のある者で騎士隊に入った奴が居たら俺が知らない訳無いだろ」
「けど、子供達はそう言ってたぞ。ヴィク、至急調べてくれない?」
「分かった。すぐ探させよう…で、これからどうするつもりだ?」
「彼を教会に連れて行くよ…墓が決まるまで寝かせてやりたい。散骨なんて…子供が会いに行ける場所が必要だ」
「そうか…子供達はどうする?」
「すぐ戻るから、お前等で見ててくんない?もし起きたら教会に連れてきて」
グレースは振り返らず家を出て、羽毛の様に軽くなったブランカを
抱いて教会へと向かった。
一夜明け、グレースはビクトラからの報告を子供達三人と共に
教会で待っていた。泣く事もせず、ブランカの遺体の側で抱きつく
三人を膝に乗せて、グレースはブランカと神核で話した内容を
伝えた。
「父さん…別にいたんだね」
「グレース様が父さんだったら良かったな…」
グレースはビクトルトの頭を撫でて、横たわるブランカを見つめた。
「グレース、こっちに来てくれ!連絡がついたぞ」
グレースはビクトラの元へ駆け寄ると、内容を聞いた。
「まず、父親は生きてる。西のポルコット商会の現会長だった…」
「あ?なんでそんな懐に余裕がある奴がこの家族をほったらかしてたんだ⁉︎」
「彼にはラサ•トーラという妻がいた。傾き始めていたポルコット商会はトーラ家から資金援助を受けたが、その条件がビグラードとの婚姻だった…だからブランカとは結婚出来なかったようだ。しかし、実は二週間前にビグラードは経営に関わるトーラ家の者達を悉く排斥してポルコット商会の全権を掌握している。排斥と共にラサとの離婚も成立している…彼はブランカ達を迎え入れる為に乗っ取ったんだ…ポルコット商会を」
「で?それがこいつ等を放置した理由にはならないだろ…」
「老舗の商会の全権掌握は…簡単じゃ無い。しかも、ブランカ達を隠しながら過ごすのは難しいぞ…ラサはビグラードに監視をつけて常に行動全てを把握していたようだしな…」
「しかし、なんで子供達が騎士隊務めって勘違いした話になるんだ?」
イライラしながら足をタンタンと鳴らし、グレースは答えを求めた。
「多分、ブランカとの出会い方じゃないか?」
「あん?出会い方だぁ?」
「ブランカは隷属奴隷だった…貴重な8色持ちだからな。親に売られ隷属主の魔粒子タンクになっていた所をビグラードに救われている。だから、騎士だったんだろう?」
「…ロマンチストかよ。だけど、子供等はビグラードを許さないだろうな…」
「どうだろうな?俺等が首を突っ込む所じゃないぞ」
グレースはビクトラの話を無視して振り向くと子供達へ叫んだ。
「…おい!ビクトルトっこっちこい!」
ビクトルトは、面倒くさそうにしながらもタタタッとグレースに
近寄った。
「なんだよ?父さんでも見つかったのかよ」
グレースは俯き、苦々しい顔をしたまま舌打ちをする。
ビクトラは溜息混じりにグレースを抱き寄せると肩をポンポンと叩き、
落ち着かせようとしていた。
「…あぁ。見つかったよ…こっちに向かってる。どうする?会うか?」
「…いや、俺は母さんに会わせたかっただけで、そいつと会いたいとは思ってないよ」
迷いのないビクトルトの答えに、グレースの顔色は明るみニコニコと
ビクトラを見上げ声を張った。
「ほらな!なぁ、ビクトルト。俺の子供にならないか?都がかーちゃんで、俺が父親代わりになってやるよ!」
「おっ!おい!何言ってるんだ!」
ビクトラが慌ててグレースの肩を掴むがグレースの嬉しそうな顔に、
溜息を吐いて頭を抱えてるしかなかった。そんなビクトラを見ながらも
照れながらビクトルトは口を尖らせ悪態を吐く。
「えー…俺達を養えんのかよ⁉︎」
グレースはニカっと笑いながら、ビクトルトの頭をワシワシと撫で回し
笑う。
「俺、神様よ⁉︎お前等三人養うくらいなんて事ないね!」
「へへっ、父親が神様ってちょっと自慢だなっ!」
「そーだろ⁉︎なぁ、俺の子供になるよな⁉︎」
放って置くと、子供同士の家族ごっこが始まりそうな気配に、ビクトラ
は真面目な顔でグレースの腕を掴んで引き離した。
「実の親を放って話を進めるな。ちゃんとビグラードの話も聞いてからだ」
葬儀も終わり、グレースは三人と家族になったらどこに行くかなど
楽しい計画を立てていた。
教会の扉が音を立てて開かれ、そこにはルーナと一人の男が立って
いる。
「グレース様、この方がビグラードさんで、三人の父親だそうです」
グレースは子供等を背に隠し、ビグラードの前に立ち塞がった。
「グレース神に拝謁致します。ポルコット商会会長、ビグラード•ペベルブンドでございます、この度は妻の葬儀におきまして、多大なる御温情を賜りました事感謝致します。不肖な私にお怒りなのは承知しておりますが…何卒、妻と子供に会わせて頂けませんでしょうか…」
今にも倒れそうな程弱々しい姿に、グレースは強く言い出せずにただ
睨み、黙っていた。
「…グレース様…私は、妻と子供達に何もしてやれませんでした。生い先短いこの身でも…彼等に残してやる物が欲しく、身を粉にして働いた結果…彼等を孤独にしてしまいました。このまま…後悔はしたくありません、何卒、私に機会をお与え下さいませ!お願い…致します…」
痩せこけ、銀髪の根元は白髪が混じるも、その瞳は力強くグレースを
見上げている。グレースは目を閉じて眉間の溝を深めた。
「ビクトルト、ビークルト、ビクトーラ…おいで」
グレースは三人を呼ぶと、ぎゅっと抱きしめた後、三人をビグラードに
押し付け背を向けるが、三人はグレースの足元にへばりつき戸惑って
いた。
「こいつがお前等のとーちゃんだ、話をしてこい。俺は外で待ってる」
「え?だって、さっき俺達の父親になってくれるって言ったじゃないか!」
ビクトルトはチラリとビグラードに目をやるが、初めて見る父親が
想像とは遠くかけ離れた容姿に困惑していた。
「分かってる。だが、こいつはお前等の実の父親だ…話を聞いてやるのが子供の義務だ…その後で、こいつを父親と認めてられなかったら…俺を選べ…こいつより大事にしてやる」
「いいか?こんな死に損ないお前等から捨ててやれ!俺の方が何倍も強い!ただお前等を不器用な愛し方しか出来なかった男なんてお前等から捨ててやれ!いいな?こいつはブランカとお前等しか愛せなかったんだ!そんな奴が親になったら大変だぞ!?俺は複数の男を相手に出来る器用な大人だ!お前等だってちゃんと愛せるんだ…だから…俺を選べ…そしたらお前等は神の僕の一員だ!ありがたいだろ?」
泣きながら俺を選べと言うのに、父親の不器用な愛が純粋な物だったと
伝えるグレースの肩を後ろからビクトラは抱きしめ、「行こう」と
言うとグレースとビクトラは教会を後にした。
長い時間、親子は向かいあって話をしている。夕陽も沈み、教会は
荘厳な世界で親子を包む。
ビグラードは子供等の母との出会いから、約10年の月日に起きた事
など包み隠さず話して聞かせて、最後の瞬間は子供達と過ごしたいと
縋っていた。
「お前達の名前は私と母さんでつけたんだ…ビクトラ様の様に強くなってほしくてな…私は…お前達と母さんを会えなくても心の支えにしていたよ…ごめんな?寂しい想いをさせて…父さんに償いの機会をくれないか?」
家族は泣いて、離れていた年月を埋める様に話し続け日が暮れた。
グレースは窓の外からその光景を見て、集まったビクトラやアガット
達に背を向けて歩きだした。
「俺、いい親になる自信なんてなかったんだ、清々したよ!あーあ、気紛れも飽きたし…今日は都と飲んで寝るよ。じゃあな、また明日!」
泣きながら帰る道はいつもより遠く、グレースは都と代わり神核で
泣き叫んでいる。都は上がり始めた二つの月を見上げ、「これで良かっ
たんだよ」と言った。
それからグレースはビクトルト達には会わなかった。
何度かビクトルト達から謁見の申請があったが、全て拒否して
巡行の準備に没頭している。
「ビクトラ、これ…あいつ等にって都が」
グレースは小さな箱を四つビクトラに渡し、ビクトルト達へ渡す様
伝え、共に伝言を伝えてもらう事にした。
「そんでさ都が、宵闇の神はいつでもお前等の母で、父だと伝えてくれってさ」
「そうか…俺も伝言を預かった。」
グレースはぱっと顔を上げ、微かな期待を込めてビクトラを凝視する。
「グレースの近侍になる為に俺達はペベルブンドの名前を貰いに行く。身体を鍛えて入隊可能な年齢になったら必ず会いに行くから忘れるな」
「だってさ、待っててやれよ?父親なんだろ」
「うぅっっ…当たり前だろ!」
止まらない涙は悲しいからじゃない、あいつ等の描く未来に自分達が
存在できた事、俺と都の未来に楽しみが出来た事が嬉しいんだ。
グレースは窓を開けて、たった一日だけの我が子だった彼等のいる
遠い西の方角を見つめ微笑んだ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
BLゲームの脇役に転生したはずなのに
れい
BL
腐男子である牧野ひろは、ある日コンビニ帰りの事故で命を落としてしまう。
しかし次に目を覚ますと――そこは、生前夢中になっていた学園BLゲームの世界。
転生した先は、主人公の“最初の友達”として登場する脇役キャラ・アリエス。
恋愛の当事者ではなく安全圏のはず……だったのに、なぜか攻略対象たちの視線は主人公ではなく自分に向かっていて――。
脇役であるはずの彼が、気づけば物語の中心に巻き込まれていく。
これは、予定外の転生から始まる波乱万丈な学園生活の物語。
⸻
脇役くん総受け作品。
地雷の方はご注意ください。
随時更新中。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる